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[27] 第六回イベント板一時間小説祭
   
日時: 2012/09/03 19:21
名前: マスター・オブ・田中ドラゴン ID:LKOrmCts

【第六回イベント板一時間小説祭】

企画説明:一時間でお題に沿った小説を執筆し合い、みんなで感想の書きあいをします!
参加資格:誰でも参加できます! どんどん参加してください!
日時:9月1日(土)、23:00〜24:00その後チャット会(ファンタジー板チャットをお借りします)・感想提出、遅れて提出されても全然大丈夫です!
場所:このスレッドです!

お題:

今回のお題は「テーマ」「ワード選択」です。

以下の七つの単語から三つを自由に選び、その三つをお題テーマとして短編を執筆してください。

 ・理想郷
 ・ホームシック
 ・孵化
 ・セピア色
 ・後ろ姿
 ・オルゴール
 ・日曜日

作品の最後に使用した単語を記載してください。

記載例:(理想郷・孵化・オルゴール)

字数制限は一切ありません。


感想:このスレッドにご自由にご投稿ください。

提出作品目次:

>>1 四角定規『動かなくなった貴方、動いている貴方。』
>>2 ぶっかけ男体ホモ盛り一丁『ゆくすえ、終末理論』
>>3 If『ただいま』
>>4 伊達サクット『失われた僕と日曜』
>>5 文旦『虚無、ないしはそれ以前』
>>6 晴天マル『リューリュー的姉弟』
>>7 ドレミファ どん!『ふかき』
メンテ

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リューリュー的姉弟 ( No.6 )
   
日時: 2012/09/02 00:29
名前: 晴天マル ID:4vOa5gEA

 日曜日、20時53分に帰ってきた姉に、弟は卵をプレゼントした。大きさはダチョウの卵くらいで、海草のように緑色で、水羊羹のように半透明で、そして砂利水のようにややにごっていた。

「姉ちゃん、これ誕生日プレゼント。いつもありがとう」
「わあ、うれしい。これって……?」
「おれも詳しくは知らないけど、バイト先の先輩が教えてくれたリューリューっていう生き物らしいぜ」

 弟は先輩に言われたとおり、卵を風呂場から持ってきた洗面器にそれをいれて、ゆっくりと上からお湯を注いだ。姉がそれに近づくと、卵の内部でなにかがうごめいたのがわかった。

「リューリューって?」
「生まれたらわかるさ」

 いぶかしげに卵を見つめる姉に、弟は言った。
 卵はリビングの机の横に置かれた。

  ■

 月曜日、弟は16時12分に帰宅してからずっと卵をながめていた。卵はお湯の上でプカプカと回転していた。それが小学生の頃に理科の教科書でみたカエルの卵と似ていたので、彼はリューリューとはカエルのような生き物なのかと思案した。
 彼がぼんやりと卵を見つめていると姉が帰ってきた。姉は弟におざなりに「ただいま」をいい、レジ袋から温泉の素を取り出して卵にふり掛け始めた。

「何してるんだよっ」

 弟が驚いて大きな声をだした。深緑の外膜に粉末が染みこみ卵は明るいオレンジ色に染まった。ツンと鼻をつく唐辛子のにおいがした。

「これがリューリューの育て方なんだって。今日会社で聞いてきたの」

 姉は入浴剤の袋をゴミ箱に捨てた。
 色が変わっても、卵の中の陰はよく見えなかった。

  ■

 火曜日の15時23分、弟はリューリューについての雑誌をコンビニで立ち読みした。リューリューとは、最新の化学が用いられながらもリーズナブルな疑似生物である。主にペットとして飼われていて、そのからだは水分からできているため不定形で、エサは化学物質――入浴剤などが好まれ、とてもかわいらしい。と、そこには書かれていた。
 コンビニの店員がわざとらしく彼の近くでモップをかけはじめたので、弟は仕方なくコンビニを出て家に帰った。昨夜は卵を見ていて夕食が簡素なものになってしまったので今日はなにかよいものを姉につくってやろうとおもい、日払いの少ない給金をにぎりしめてスーパーの自動ドアをくぐった。
 ニンジン、ジャガイモ、鶏肉。食材を買い物カゴに入れながら弟は姉の喜ぶ顔を思い浮かべる。おもわず顔がにやけた。

「仕事しなきゃ……」
 柄にもなく弟はいった。

  ■

 水曜日の14時37分、弟は雑誌でこの卵がどのくらいで孵化するのかを確認すればよかったと後悔した。残り物のシチューを温めなおして皿に盛る。本当はパンのひとつでも付けたかったが、フリーターの彼にはそんな金はなかった。ぼんやりと卵をながめながら昼食をとる。一昨日に色が変わって以来、卵に目立った変化はなかった。昼過ぎのだるさに身を包まれる。
 弟はごそごそとタンスの奥をあさった。

「くっそ……」

 通帳を見てため息をついた。
 その日弟は、タンスから取り出した洗濯機に姉の下着を隠すように入れた。

  ■

 木曜日の20時51分、弟がタンスに姉の下着を片付けているときに「ただいま」という声がした。弟はあわててタンスを閉めた。姉は弟には目も向けず卵に入浴剤を注ぐ。
 そのとき、卵がプルプルと震えた。

「ね、姉ちゃんいま……」
「動いたわね、もうすぐ生まれるのかしら……」

 自分が持ち込んだ卵のその動きに、生理的な嫌悪感を感じた弟だったが、姉はフローリングに座り込み愛おしそうに卵を眺めていた。


  ■

 金曜日の7時38分、弟が目を覚ましリビングへと行くと、スーツ姿の姉が惚けたように座り込んで卵を見つめていた。

「ね、姉ちゃん?」
「ああ、おはよう……」

 僅かに首を傾けて弟を見やり、すぐに姉は卵へと目線を戻した。いったいどうしてしまったのかと弟がいぶかしんでいたとき、卵がぶるりと震えた。

「そ、それ……」
「もうすぐ孵化すると思うわ」

 顔をあげないまま姉は答えた。姉は一晩中これを見ていたのか。

「姉ちゃん、仕事は……」
「ああ、そうね」

 名残惜しそうに卵を見ながら姉はシリアルに牛乳を注いだ。
 卵は朝日を反射して妖しく輝いていた。


 弟は恐ろしくなって、バイトが終わった14時21分に再びコンビニへと足を運んだ。店員がいやそうな顔をしてこちらを見たが無視する。リューリューのことについて書かれた雑誌を食い入るように見つめるが、リューリューは卵からかえってもふわふわと空中を漂うだけで、彼らに危険がないことがわかった。

  ■

 土曜日の11時26分、オレンジ色の雲のようなものが食卓の上をふわふわと漂っていた。

「姉ちゃん、リューリュー生まれたの?」
「かわいいでしょ」

 姉はパジャマのままそれに手を伸ばしていた。リューリューは孵化した後は空気中の塵を食べるらしい。

  ■

 日曜日、姉は弟と買い物に行く約束を断った。

 月曜日、姉は弟のつくった夕食に不満を漏らした。

 火曜日、弟は通帳からお金を下ろし空気清浄機を購入した。

 水曜日、ゴミ捨て場の空気洗浄機を浅ましい誰かが盗んでいった。

 木曜日、弟は泣いた。会社をリストラされてから初めてバイトをサボった。

 金曜日、テレビの前を漂うリューリューを見ながら弟は気付いた。姉の何が変わってしまったかを。自分がなぜフリーターのままなのかを。

  ■

「姉ちゃん」
「なに?」

 土曜日、リューリューを眺めていた姉に弟は話しかける。姉は以前のように弟に笑いかけなくなったし、そもそもリューリューばかり見つめて弟を見もしなかった。

「おれ、姉ちゃんのこと好きだ」
「そう……」

 以前だったら「わたしも」などと答えてくれたはずだった。弟は自分の考えに確信を持つ。
 姉は、もうすでに自分のことを愛していない。おれがこんなにも想っているのに。

「姉ちゃん」
「今度はなによ」
「おれ、姉ちゃんのこと愛してるからさ……」

 少しおかしい弟の言動に姉は振り返った。そして息を呑む。

「姉ちゃん、さよなら」

 ぐさりと姉の胸に包丁が突きたてられた。

「おれ、本当に姉ちゃんのこと愛していたんだぜ?」

 息も絶え絶えの彼女に弟はいった。そして自分の首に包丁を滑らせる。

  ■

 日曜日、真っ赤に染まったリューリューがリビングを漂っていた。


 孵化、日曜日、後ろ姿
メンテ
ふかき ( No.7 )
   
日時: 2012/09/02 00:39
名前: ドレミファ どん! ID:EBD5N/JA

 それは昨日の魔法学校でのことだった。
 翌日からの三連休に浮かれていた生徒たちをたしなめるように、先生が声を上げたのだ。

「今日の授業はここまで。さて、皆さんにはこのタマゴを配ります。勤勉な生徒である皆さんにはこれが何かもうお分かりですね? さぁ、一人一つずつ手にとって。そう、割らないようにね」

 もちろんそれが何なのか理解していないものは教室にはいない。ちょうど今やっている教科書の前の章で習ったばかりだ。六芒星が描かれた純白のタマゴ。それは私たちがはじめて手にする召喚獣のタマゴだったのだ。

「明日から連休に入ります。皆さんはこのタマゴを教科書の手順に従って孵すこと。これが休みの間の課題になります。同時に今後の授業にも役立ててもらいますからね。しっかりと孵して、その行程をレポートにして提出してください。では、今日はここまで」

 もう、連休の予定なんて頭から飛んでいってしまった。それは自分の最初のパートナーになるかもしれない大事な存在なのだ。
 他の生徒も、大事に大事にタマゴを扱っている。壊れないようにそっとかばんに入れ、柔らかいものでくるんだり。手に持ったまま、恐る恐る歩いたり。とにかく細心の注意を払いながら、帰宅したのだ。
 今、そのタマゴは柔らかい布を敷いたテーブルの上に、ちょっとななめに首をかしげながら座っている。はやる気持ちを抑えつつ、私は教科書を開いた。

『召喚獣のタマゴの孵し方その一、タマゴに魔力を込めます。ここで込めた魔法属性がそのまま召喚獣の属性になります。最初は自分が得意な属性か、無属性が良いでしょう』

 これは問題ない。私はタマゴに描かれた魔方陣に指をあて、自分の魔力を注ぎ込む。私の得意な属性は炎。十分ほどそうしていると、タマゴはしだいに赤く染まり、炎の属性で満たされたことが確認できた。自分の魔力とはいえ、真紅に染まったタマゴは美しく、やる気に満ち溢れているように見える。
 満足のいく出来にほっと一息ついて、私は再度教科書に目を落とした。

『召喚獣のタマゴの孵し方その二、タマゴに何か好きな音楽を聞かせましょう。歌でも楽器の演奏でもかまいません。あなたの好きな音楽は召喚獣にあなたの趣向を教えます。これによって召喚獣の性格が決まるといわれています。最初は優しい音楽がいいでしょう』

 さて、困ったことになった。私は歌が得意じゃないし、音楽を奏でたり聞いたりする趣味もない。友人に歌の得意な子は居るが、それでは私が孵した事にはならないかもしれないし、何より意地がある。最初の一匹だからこそ、自分ひとりの力でやってみたいのだ。
 部屋の中をぐるぐると回りながら、何か方法はないかとあれこれ考えてみる。そしてふと思い出した。
 子供の頃好きだったオルゴールがあったはずなのだ。急いで物置に駆け込むと、ほこりを撒き散らしながら目的のものを探す。それは、一番奥の箱の中に何かを待っていたように居座っていた。
 急いで部屋へともどり、壊れていない事を祈りながら、小箱のふたを開く。ゆっくりと流れ出し、部屋に満ちる音楽は、いつの日にか聞いた懐かしい旋律。
 どうしてしまい込んでしまったのか、理由すら覚えていないが、私はこの曲が好きだったことを思い出した。
 いつの間にか目を閉じ、聞き入ってしまっていたようだ。目を開けるとテーブルの上のタマゴは魔方陣に淡い光を湛えている。どうやらここまでの行程は成功しているようである。
 私は三度、教科書の文字をなぞった。

『召喚獣のタマゴの孵し方その三、タマゴを温めましょう。暑すぎても寒すぎてもダメです。個体差はありますが人肌が丁度良いとされています。割らないように注意しましょう』

 これが最後の行程のようだ。震えそうになる手をどうにか抑えて、タマゴを両手で包み込み、そっと胸に抱きしめる。それは何かに祈りを捧げる行為に似ていた。実際、祈ってもいた。
 素敵な召喚獣が生まれますように。私の言うことをちゃんと聞いてくれますように。
 誰に向かっての祈りかは解らなかったが、そうやって祈りを捧げながらほんの少しだけ強く抱きしめたとき。
 タマゴが発していた光はその輝きを強め、そして――――。





「……爆発してしまいました」

 レポートを読み上げ終えた私は、力なく椅子に座り込んだ。その態度はけっして良いものだとは言えないが、クラスの大半は私と同じように、力なくふさぎこんでいる。そして横目でチラチラと孵化に成功した召喚獣を眺めているのだ。

「どうやら、皆さんは小さなタマゴに力や思いを込めすぎたようですね。今回の失敗は次に生かしてください。さぁ、今日の授業を始めましょう」

 どんなに気分が落ち込んでいても、先生の話は進んでしまうので仕方なく教科書を開く。
 いつの日か手に入れる、小さなパートナーを夢見ながら。




孵化、オルゴール、日曜日
メンテ
Re: 第六回イベント板一時間小説祭【開催中】 ( No.8 )
   
日時: 2012/09/02 02:12
名前: If ID:OO2No18k

みなさん速筆だなあ。すごい。
短いですが、感想を。

>>1 四角定規さん『動かなくなった貴方、動いている貴方。』
最後の最後で、義姉と分かるのが意外性抜群で素敵でした。なるほど、だから私には似てないし、あの人に似てるのか。
テーマがどれも上手く使われていてびっくりしました。そしてきちんとまとまっているのに毎度速い。どうしてこんなに速筆なんですか……!

>>2 ぶっかけ男体ホモ盛り一丁さん『ゆくすえ、終末理論』
あったかい! これはいいあったかさ! すごくほわんとしました。いいなあ、たった一時間でも温かいお話って書けるんですね。尊敬します。
何と言っても終わり方が素敵ですね。台詞一つでこんなに感情掻き立てるなんて、中々できないと思います。すごい。

>>3 If『ただいま』
本当はもっとゆっくり書きたかった作品です。いつかしっかり書き直したい。

>>4 伊達サクットさん『失われた僕と日曜』
うわあ、これが一時間とは……なんというか、こう、主人公の空虚感が切実で、生々しく伝わってきました。これは重い。すごい重量感。もちろん、いい意味でです。
サクットさんのシリアスは久し振りに読みましたが、この作品はかなり完成度が高かったんじゃないでしょうか。中盤から終盤にかけてで読者にもかなり考えさせますし、本当にこの空虚感が……感覚的な話になりますが、空虚なのに重いって、本当にすごいことだと思います。

>>5 文旦さん『虚無、ないしはそれ以前』
この文章を一時間で書いてのけるなんて……恐ろしいです。どこから出てきてるんだろう。すごいなあ。
ヒトでない彼がヒトの子に身を削ってまで情を注ぐ様は感動的である反面、どこか痛々しさも感じました。が、そういう感想を抱かせながら、文章はタイトルの虚無のイメージを守って綴られていたのに文旦さんの手腕を感じます。

>>6 晴天マルさん『リューリュー的姉弟』
リューリューかわいいです。しかし、今度もヤンデレ書かれましたねw しかも男性の方がヤンデレか。なんだか珍しい気がします。
お姉ちゃんがどんどんリューリューに夢中になっていくのに怖さを感じました。そしてこの結末……ここへの布石だったんですね。

>>7 ドレミファ どん!さん『ふかき』
面白かったです。初めての卵を必死に慈しんで育てようとしているのが微笑ましかった。私も主人公と一緒にワクワクしていました。
爆発する前の溜めも、それから一気に展開を飛ばすのも良かったと思います。先生と生徒の温度差もまた良かった。
メンテ
Re: 第六回イベント板一時間小説祭【開催中】 ( No.9 )
   
日時: 2012/09/02 02:17
名前: 文旦 ID:44uJQIzg

 時間がかかった割に毒にも薬にもならぬ感想です。

>>1 四角定規様『動かなくなった貴方、動いている貴方。』
 ヤンデレだ。いやたぶん違うんでしょうけど、そんな言葉がよぎりました。クールで自分の狂気を自覚してる人ほどこわいですね。
 「まあ、生きていくのよね」が何ともいえずよかったです。タイトルも素敵です。

>>2 ぶっかけ男体ホモ盛り一丁様『ゆくすえ、終末理論』
 理想郷があっても抜け出したくなるのは知性持つものの性でしょうか。
 明日世界が終るとしたら…という問いはよく聞かれますが、父母に甘えるという返しも素敵です。始終淡々とやさしい雰囲気でつづられているだけに、違和感のない会話でした。
 全然関係ないけど今回もHN笑わせていただきました。

>>3 If様『ただいま』
 すごい。まとまってるし無駄が全然ない。さすがと言う他ないですね。
 冒頭、口汚く下界を罵ってる文面なのにどこかやさしげで切なく見えるのもIfさん特有の手腕です。それから続く時間の流れの描写がまたうまい。
 最後は予定調和であったかもしれませんが、それでこその人らしさだと私は思います。死んでからも人は人でしかないんですね、良い意味でも悪い意味でも。

>>4 伊達サクット様『失われた僕と日曜』
 すごく生活してるにおいに充ちてますね。これを一時間で文字に叩き込めるのは本当に尊敬します。
 それまで丁寧に現実を描写してきただけに、唐突に入る過去の景色が読者に張り手を食らわしてきて気持ちがいいです。いいなあ、こういうの。
 しかし本当に一時間で考えて作ったとは思えない充実ぶりにあらためて寒気がします。とても面白かったです、勉強になりました。

>>5 自作『虚無、ないしはそれ以前』
 何が書きたかったのか自分でもよくわかりません。たぶん人間性を人間からでなく人間性を持たない存在から肯定してほしかったんだと思います。気持ち悪いですね。

>>6 晴天マル様『リューリュー的姉弟』
 うーん…すみませんちょっとわからなかったです。
 こういう怪奇モノにはよくあるパターンではありますが、個人的にはリューリューより弟の気色悪さの方が勝ってしまいました。おそらく意図して書かれてるんでしょうけど。
 「日曜日、〜」から続く時間経過の部分が好きです。水曜日で一瞬ん? となり、少し考えて納得しました。

>>7 ドレミファ どん!様『ふかき』
 爆発するんかーい!
 魔法界の常識は計り知れませんね。相変わらずちょっと不思議なファンタジーに関しては追従を許さない出来、見事です。
 しかし卵の爆発でエビオス嬢のコラムを思い出してしまったのは私だけでしょうか。まあ先生は全ッ然気にも留めてないようですが。
メンテ
Re: 第六回イベント板一時間小説祭【開催中】 ( No.10 )
   
日時: 2012/09/02 03:51
名前: マスター・オブ・田中ドラゴン ID:0i.9nqkA

>>1 四角定規さん『動かなくなった貴方、動いている貴方。』

 四角定規さんは、いつも最後にスッキリとオチがあって楽しいですね。
 今回も実は義理の関係だった姉と弟ということで、『貴方』という呼び方がなんだか切なくて。
 そんな微妙な距離感がオルゴールにあるような、そんな素敵なお話でした。

>>2 ぶっかけ男体ホモ盛り一丁さん『ゆくすえ、終末理論』

 タイトルが好きです。あと、途中のユートピアを描写する部分がとてもよかった。
 両親への想いが言葉からそっと伝わってくるような質感のある文章だったなって思います。
 世界が終わっても、ユートピアを見つけられればいいなって感じました。面白かったです。

>>3 Ifさん『ただいま』

 ホームシックをこんな風に使える発想が凄まじすぎて感動すら覚えました。理想郷との相性もすごい。
 途中の時間経過を短く表現したのも巧いし、この短さで女神の存在感もある。
 満たされるだけが理想郷じゃないと考えさせられました。クオリティが高くて面白かったです。

>>4 伊達サクットさん『失われた僕と日曜』

 切なすぎる。なんかもう胸が痛くて、最後までじりじりと締め上げられた気持ちになりました。
 途中から救急車を追い、自分を目の前にするという展開が最高でした。
 最後のお母さんの登場も言葉も何から何まで切なくて……胸に響く、いいお話でした。

>>5 文旦さん『虚無、ないしはそれ以前』

 すごい話だなって思いました。なんでこんなに言葉が浮かんでくるんでしょう。
 波打ち際という表現が最初と最後に登場するのも様式美的な雰囲気を感じます。文章も綺麗で。
 舟で流す場面がとても好きです。ひたすらに美しい話だなあって思いました。

>>6 晴天マルさん『リューリュー的姉弟』

 最初はコミカルな印象だったのに徐々に後ろ暗くなって最後は衝撃という展開がすごい。
 リューリューという生物も多く語られてないのが不気味さに磨きをかけてます。
 日曜日の使い方もすごく効果的でした。面白かったです。

>>7 ドレミファ どん!さん『ふかき』

 スッキリしててタイトルも好きです。深きと孵化期を掛けてるんでしょうか。
 音楽を聴かせて卵を孵化させるためにオルゴールを登場という使い方が上手ですね。
 初々しいお話で微笑ましくて、すごく和やかになるお話でした。

メンテ

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