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[23] 【第三回】二次創作短編祭【終了】
日時: 2012/10/14 00:43
名前: 文旦 ID:IXzEWHpw

 同板のビクター様の企画をそのままお借りしました(ビクター様より承認は頂いております)。
 規約内容はほぼ同じですが、今回はあとがきなどで元ゲームのあらすじや登場キャラの紹介等を書いてもよいことにします。
 もちろん書く書かないは自由です。無名ないし未プレイゲーム作品への感想の緩和策として導入したものなので。

<管理担当>
・原案:ビクター
・主催・管理:文旦

<期間について>(多少の期間超過は許容します) 
・作品投稿期間:8月1日〜8月31日終了まで。
・感想投稿期間:9月1日〜9月30日まで。

<作品の投稿について>
・投稿する作品は、原作がゲームの二次創作小説であること。
・小説ストーリーテラーの利用規約を守った全年齢向け作品であること。
・上限はノベルチェッカー簡易版20×20行換算で20枚以内。下限は無し。
(タイトル・空行を除く一行目冒頭から、最後の一行の文末まで)
・作品のタイトルは必ずつけること。
・作品で扱ったゲーム名を必ず記入する事。(ドラクエ3、ポケモンHGSS、FF12等の略称でも可)
・一人で何作投稿しても可!

<感想の投稿について>
・参加者は投稿された小説の評価・感想を必ず三作品以上書くこと。(これやらないと祭りの意味が無いです)
・初心者の間違いや作品の形、内容のぶっとび方に対し、目くじらを立てず寛容に接すること。(楽しむ事が最優先です)

<投稿全般について>
・匿名による投稿をしないこと。(ステハンでも構いませんが、できれば普段使っているHNで)

<投稿マナー>
・投稿受付期間終了後に作品の内容に関わる修正はしないこと。誤字脱字等の修正ならOK!
・内容が破綻するほどのオリジナルキャラは控えること。
・エログロ、BLやGL、メアリー・スー等の扱いは各自の判断に任せますが、なるべく皆にも受け入れられるような形を目指して下さい。
・一時保存による作品投稿はなるべくやらないこと。(感想投稿の場合は可)
・推敲・校正は、なるべく投稿前に各自でやっておくこと。
・あとがきの禁止みたいなストイックなルールはありませんが、あとがきは長くならない程度にお願いします。
・書き込みの際は、受け取る相手の心情と祭り全体の雰囲気等を考え、空気読んだ書き方をお願いします。

<その他連絡事項>
・全ての投稿作品を全部読む必要はありません。
・全作レビュー歓迎!
・あとがきなどで軽くゲームの紹介(あらすじやキャラ説明等)を入れても構いません。
・作品を投稿していなくても、批評・感想だけ投稿も可。(その際も空気読んだ投稿を!)
・東方Projectは分類が面倒なので、書籍原作等も全部ひっくるめて「東方Project(原作ゲーム)」として考える事とします。
・ゼビウス2000機攻撃やスパルタンX24周目等の漫画ネタもこの際だからOKとしておきます。
・多少の曖昧さは許容しますし、テーマ等もありませんので、あまり形や範囲に拘らずに気楽に参加して下さい。
・ぶっちゃけ面白ければ何でもいいです。

<投稿作品>(敬称略)
 >>01 『それから』15.5枚(ポケットモンスター初代・金銀クリスタル):しじま
 >>02 『大江山捨子録』20枚(俺の屍を越えてゆけ):文旦
 >>03 『The shade of shade』20枚(メタルギアソリッド4―ガンズオブザパトリオット):宮塚
 >>04 『マイ・ハッピー・クリスマス!』19.9枚(リンダキューブ・アゲイン):文旦
 >>05 『英雄の失墜、平安に血を流せ獣』13.6枚(ポケットモンスター ブラック・ホワイト):文旦
 >>07 『異邦人』14枚(ゼルダの伝説 夢をみる島):伊達サクット
 >>01-07 まとめてみる

<批評・感想>(敬称略)
 >>08 文旦
 >>09 伊達サクット
 >>10 しじま
 >>11 宮塚
 >>08-11 まとめてみる
メンテ

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Re: 【第三回】二次創作短編祭【感想期間 感想のみも受付中!】 ( No.8 )
日時: 2012/09/05 22:30
名前: 文旦 ID:/D431Aw2

>>01 『それから』(ポケットモンスター初代・金銀クリスタル):しじま様
 金銀は一番最初に触れたポケモンなので思い入れが強いソフトです。その後ピカチュウバージョンをプレイし、レッドやワタルなどを知りました。個人的にはシルバーよりグリーンの方が好きでしたね。なので戦う前の台詞はレッドでなくグリーンに言ってほしかったなあと。「この俺様が! 世界で一番! 強いってことなんだよ!」はいかにもグリーンらしい燃える台詞でしたので。
 それはさておき時間の流れが前後していても大変読みやすく、また時間のまたぎかたが効果的に機能しており物語に深みを与えていますね。初代EDから金銀時代に繋がる経緯も丁寧に描かれており、それが個々のキャラクター像ともマッチしていて非常に『らしい』と思わされました。オーキド博士がジョウトに行く経緯からラジオ番組ポケモン講座誕生秘話まで(笑)、いかにもおおらかでちょっと抜けてるオーキドのイメージです。
 無言で汗拭きして握手…ってそんな歌詞ありましたね。意図して書かれているのだとしたらすごい。
 細かなところまで気を使っているのが窺えて、読了後さわやかな満足感がありました。良い二次創作というのはやはり原作愛なしでは生まれえませんね。楽しく読ませていただきました。ご参加ありがとうございました。

 あとこれは気になった点というより私的イメージとの齟齬ではありますが、グリーンはシルフにて「俺はロケット団なんて連中どうでもいいけど、おまえがちょっかいだしてるから」との旨を語っていたので、作中の「グリーンはサカキのことを強く憎んでいながらも〜」には少々疑問を覚えました。

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>>03 『The shade of shade』(メタルギアソリッド4―ガンズオブザパトリオット):宮塚様
 読了してまずこんなに説明いるかなあ…と。御自身でも仰ってましたがあらすじを読まされてる気分でした。フォーチュンの能力とかリキッドの計画名とかメカ名称とか話自体に関係ない部分は別に出さずとも事足りるかと。単純にリキッドの内面に終始した方が、雰囲気は伝わったと思います。
 メタルギアってプレイ前は真面目で汗臭い軍事モノだと思ってましたけど割とトンデモですよね。4は未プレイですがとうとう乗っ取られたのか…でもオセロットのことだから憑かれるのも計算済みっぽいような。単にリキッドの無念の強さというより、オセロットはザ・ソローの息子でもあるから素質か何かありそうだし。作品を見る限りでは互いの自己崩壊と表す方が相応しいかも? そして自己崩壊を補うシンクロに至るんでしょーか。
 しかし二人とも結局何がしたかったのかよくわかりませんでした。はた迷惑な兄弟喧嘩…なのか?
 かなり詳しく書いてあるんでしょうし、実際プレイしたらわかるのかもしれませんが、少なくとも未プレイ者に読ませるタイプでなかったのでいっそバレ全開で書かれた方がよかったかもしれません。懇切丁寧な二次創作はプレイ者にとってはまどろっこしく、未プレイ者にとってもやっぱり意味不明なものなので…。
 まあごちゃごちゃ言わせていただきましたが、原作への愛は相当なものですね。あらすじじみていると評しましたがそれは原点至上主義の裏付けでもあるわけで、メタルギア面白いよ! という熱気は伝わってまいりました。PS3購入した暁にはぜひやってみたいと思います。ご参加ありがとうございました。

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>>07 『異邦人』(ゼルダの伝説 夢をみる島):伊達サクット様
 これはまた重い話ですね。ゼルダシリーズは恥ずかしながら四つの剣とトワイライトプリンセスしかやったことがないのですが、こんな救いのないストーリーだったとは。ファンタジーとしてはよくある設定ではありますが、一人称のゲームを通して見たらばそうした悲劇が真に迫ってきそうで。しかしクトゥルフ的だなあ…まあクトゥルフが既存の神話や伝承を受け継いでるんですけど、『かぜのさかな』というからには海洋生物であるわけでその辺もクトゥルフっぽいと思った要因です。閑話休題。
 マリンという恩人――あるいはそれ以上の情を抱く存在ばかりか多くの罪もない人々や動物や、害をなすとはいえ生きることに必死な魔物たちを自らの都合で葬ることになるとは、一概に肯定も否定もできない問題です。狂言師のようなフクロウも自分の役割を全うしているに過ぎず、言ってることは真実ではある。外の住民であるリンクが夢の世界に居続ければ意図しない事態が起こりうるやもしれず、そも夢はいつかは覚めるもの。そういったつらい所業をも成すからこその『勇者』なのでしょうね。
 夢の住民だとしても意志や願いや想いは間違いなく本物であったはずで、だからこそリンクの心に圧し掛かったのでしょう。フクロウの言葉を借りるなら、何が夢で何が現かなどは覚めてみぬまで分からぬこと。感傷に過ぎぬやもしれませんが、その言葉を信じてみたいものです。
 ところで最後のセイレーンの楽器の守護者のくだりにちょっと笑いました。一番最後なのに一番弱い、それも無限エネルギーによる手数の暴力が敗因…こういう無駄に詳しい(褒めてます)ところにこだわるのは伊達様の作風であり長所ですよね。今回も伊達さんの二次作品にありつけて感無量です。忙しいなかのご参加ありがとうございました。


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・おまけ
>>02 『大江山捨子録』(俺の屍を越えてゆけ)
 あらすじ書き足したはいいけど拙作の説明にすらなってなかったので、ここで説明いたします。
 ただしゲームの核心の盛大なネタバレでもあるため任意でお願いします。以下を反転してください↓
 神と人間が交わって産まれた子供は神以上の力を秘めており、天界はその力を危惧する保守派と、逆に力を利用できると主張する革新派に分かたれた。作中で記したよう両者とも計画は頓挫。
 男児(朱点童子)はその後人間界を転々としながら迫害・裏切り・失望の憂き目にあい、いつしか世の中に憎悪を募らせ無差別にまき散らすように。怨みを飲んで死んだ人間を鬼に変えたり(拙作での捨丸)、神をも鬼へと貶めたり。これではいけないと焦った神々は自ら討伐へ乗り出すも、朱点の力はすさまじく鬼の体へ封じ込めるのが精一杯であり、その際多くの力ある神々が犠牲となった。
 これ以上の犠牲を出したくない神々は、もうひとりの『朱点童子』を意図的に作り出し殺しあわせることにした。それが主人公。母は朱点の母の姉であり、何も知らない人間の剣士と交わり子を残す。それに気づいた朱点は身体を封じられながらも、子供に呪いをかけて生かした。こうして主人公は人間との間に子を残せぬようになり、神々は仕方なく主人公一族に手を貸す運びとなる。


>>04 『マイ・ハッピー・クリスマス!』(リンダキューブ・アゲイン)
 ミス発見。「四十年間ずっと不老薬を〜」とありますが、正しくは「五十年」でした。
 原作ではネクとエリザベスの間にそういう関係はまったくありませんが、慕ってた割にあっさり裏切るところに自立というよりはアグリッピーナコンプレックスを感じたのと、エリザベスとパンハイムのほにゃららのインパクトにより勝手に創作。ついでに戸籍とIDっていうのも妄想です。町長のくだりに繋げやすくするためもありますが古今東西、籍の不明な人殺しほど重宝するものもないので。

>>05 『英雄の失墜、平安に血を流せ獣』(ポケットモンスター ブラック・ホワイト)
 最初がマフィアで次にその残党、エコテロ団体に宗教団体、そして過激動物保護団体とシリーズ通して面白い風に悪役が進化してますね。
 一日で書き上げたので今みると一文に二度同じ単語があったり辻褄合わない箇所あったりしますが探さないでください。
メンテ
Re: 【第三回】二次創作短編祭【感想期間 感想のみも受付中!】 ( No.9 )
日時: 2012/09/30 17:32
名前: 伊達サクット ID:PPqjBs2Y

 こんにちは。今回参加させて頂いた伊達サクットと申します。
 十分な期間があったにも関わらず期限ぎりぎりの感想投稿でスミマセン。
 今回はなあ……。プレイ経験があるゲームがしじまさんの初代・金銀しかなかったのが痛かったですね。でも、作品自体はゲームへの愛着がにじみ出る粒ぞろいだったと思います。宮塚さんのメタルギアソリッド「The shade of shade」はさすがにメタルギアシリーズプレイ経験皆無の私には厳しかった。この情報量。メタルギア4知ってればきっとニヤリとするシーンに溢れている作品なんだろうなあと。読んでいて分かります。それだけに知らない自分が残念でした。なんか表柳生、裏柳生の関係みたいでしたね。ただ、運命に縛られて、そこからの脱却を目指し、最後主人公と決着をつける敵役っていうのはなかなかいい味出してました。
 奇しくも、宮塚さんの作品と文旦さんの「マイ・ハッピー・クリスマス」って両作とも「光と闇に別れた双子の闇の方(敵役側)」を取り扱っているんですよね。リンダキューブは後で調べてみると相当キワモノの部類らしいからケンを光としてしまうのもちょっとアレかと思いますが。宮塚さんと文旦さんが同時に生まれながら暗い運命を課せられた双子の一方をどう描くかを見比べることができて面白かったです。
 ポケモンに関してはしじまさんが主人公とライバルを題材にして真っ向から書いてくれてましたね。「うん。分かるよ。きっと、君が一番強いってことなんだろ」って主人公に言わせるのは、「俺様が世界で一番強いってことなんだよ!」っていう原作のライバルの台詞からにじみ出る、ゲーム全体のガキっぽさをちょっとシリアス度合い強めに大人っぽく上方修正した表れだと個人的に思っています。あの何も言わない亡霊のようなレッドの心情に切り込んでいく王道さがよかったです。
そして、しじまさんの「それから」を読んでみるに然り、この主人公やライバルの価値観がこのゲームの大前提と言うか当然のことであって、文旦さんの「英雄の失墜、平安に血を流せ獣」を読むと改めてそのツッコミは触れないでおくべきじゃないかなあと思ったり。でもプラズマ団の存在はゲームフリーク側がそのツッコミに自分から切り込んでいっちゃった結果ですよね。冷静に考えればポケモンバトルって明らかに動物虐待ですからね。
「大江山捨子録」は文旦さんの豊富すぎる語彙力にただただ圧倒されるばかり! goo辞書が手放せない(笑)。薫陶とか畢竟とか見たこともないような熟語を普通に文章に組みこんじゃうあたり、同じ文章を書くものとして嫉妬します。って作品の内容について全然感想言えてないんですが。ポケモンやリンダキューブなどで、主人公のフィルターに応じて語彙レベルを調節しているのは素晴らしい。
 未プレイの作品がほとんどだったのが残念でしたが、面白かったです。
 主催の文旦さん、お疲れさまでした!
メンテ
Re: 【第三回】二次創作短編祭【感想期間 感想のみも受付中!】 ( No.10 )
日時: 2012/10/14 00:58
名前: しじま ID:CvezfWlo

ぎりぎりになってすみません。取り急ぎ感想です。

文旦さん『大江山捨子録』

 原作は未プレイです。なので、あまり二次創作作品としての感想は書けません。以下の感想は第二皇子=大江ノ捨丸、御子(男)=黄川人という理解の元書いてますので、間違っていたらごめんなさいとしか言いようがないです。
 問題点としては、やっぱり話の設定が分かりにくいなあと思います。あとがきだけ読んでもそこで挙がった「朱点童子」「大江ノ捨丸」「黄川人」が作中の誰に当てはまるのかが分かりにくいかなあ、と。一応、きちんと本文とあとがきを照らしながら読んだら、第二皇子=大江ノ捨丸、御子(男)=黄川人という風に分かるのですが、なかなか分からなくて、何度か読み返してやっとでした。どちらかというと、あとがきの方に問題があったのかもしれません。もう少し詳しく書いていただけた方がと思います。かえって混乱したような。それと、これは完全に推測なのですが黄川人=朱点童子だったりするのかなあ、と想像したりしました。神、あるいは鬼だとか、人ならざるといったような、安易に神に決め込まないで、得体のしれないものというような扱いをしている点から、そのように想像しました。そこまで慎重になっているのが少し不思議だったので。私の感覚や当時の鬼に対する知識のなさが問題なのかもしれないですし、第二皇子の感性のある種の特異性ということなのかもしれないので、間違っていたら申し訳ないです。
 ともかく、なんといっても文章が面白かったです。言葉の選び方(語彙及び表現の二つの意味でです)が本当にうまいなあ、と。たとえば、冒頭の「いわく〜涼しいとも思わなくなっていた」というところから、すっと僧の世界が立ち上ってくるのを感じました(冒頭に触れたついでに書いておきますと、個人的には冒頭の六月は水無月の方がよかったんじゃないかなあと思います。初読でも京というワードから近世以前おそらく中世というようなイメージはわきますが、一瞬大暑という言葉と水無月が結び付きませんでした。後のあるように水無月で統一した方が世界観も統一が図れたのではと思います。ここ以外には、揚げ足取りのように気になったところはないですが)。それも決して聖の世なんかではなくて、上手く表現できないのですが、もっとずっとねっとりとした世界です。末法の世の尊いようで胡散臭さもあるような仏教界のような世界観が感じられます。あるいは方丈記のような荒廃した都、もっというとそんな時代が描かれているように思います。男の厭世観(実際には「厭世」という表現は私のその単語に対する認識からすると明らかな誤用ではありますが、上手い表現が見当たらなかったのでご容赦ください。感覚的には諦念というか、なんというのでしょうか)と時代感がよく混じりあっていて、文章全体から情念のようなものがにじみ出ているのにははっとさせられることもあります。個人的にお気に入りなのが、「仏や坊主なぞに用は〜進み出た」のくだりです。ここも民衆の狂気じみた熱が伝わってきます。こういった世界観・情念を持つ文章でありながら、中途半端な擬古文や漢文調の文章になるのではなくて、やっぱり現代的な文章なのだからすごい。ここまで味のある文章は、やっぱり言葉の選び方が上手だからなのだろうと思います。あと、一部語彙が難しかったですが、基本的にはなんだかんだで読みやすかったのもよかったです。本当に、単に文章を追っているだけで楽しかったです。
 物語としての面白味も、その大部分を文章面にリードされてはいますが(本文以前の話を理解できなかったというところが一番の要因でしょう)、人の世で憂き目にあい、結局のところ人ならぬものに翻弄された男の恨みというところにつながっていく流れの面白さというのを感じました。しかも、それでいて、御子というある種希望のようなものが現れてからどことなく張りの様なものが感じられましたし。

宮塚さん『The shade of shade』

 原作は完全に未プレイです。シリーズ全体を通して一切の知識がありません。スマッシュブラザーズXで初めてスネークの存在を知ったくらいのレベルです。したがって、あまり二次創作作品としてきちんとした感想をかけないないです。本当にすみません。
 まず、全体的に読んだ感じをいいますと、原作未プレイで最初の方は戸惑ってしまいましたが、中盤あたりからはそういうこともなく楽しんで読むことができました。そして、再読の時は最初から戸惑うようなこともなく、きちんと内容が頭に入ってきて初読よりも楽しめました。やっぱり用語や設定が多すぎたのがその原因なんだろうとは思いますが、結構な量の説明がないと成り立たないようにも思いますので、そのあたりは非常に難しい作品だったのではないでしょうか(でもって中盤くらいから普通についていけるようになったのは、それだけ設定の分量に対しては明快に設定が書かれていて実はかなり分かりやすかったからというのもあるのでしょう)。設定が書かれれば書かれるだけ、リキッドとソリッドの因縁や、リキッド・オセロットの呪縛というもの(とメタルギアという世界観)が浮かび上がってくるような気がしてきましたし。なんでしょう、設定の多さからくる作品の重たさと、リキッド・オセロットの呪縛がいい感じで重なってくるようでした。
 個人的に一番好きな場面は、「ヴァンプ、死ねない男」といったように、仲間というか部下というか同志というかそういう関係にある人たちのことを語りなおすところです。正直、懐かしむというには淡いような感情に思われましたが、だからこそ、かえって印象的な場面であったように思います。リキッド・オセロットはどこまでも呪縛のもとにある人物であって、そこからの解放のために今はスネークのことにしか頭にないような感じであるのに、仲間(便宜上こう表現させていただきます)との間に浅からぬ縁を感じているようにも思いました。そういう複雑なあるいは「不思議な」感情は、読んでいてわからないといいますか掴みようがなくて、だからこそ良かったです。一体彼らの間にはどのような関係性があったのか、そういったことが思いやられました。ここをあまりにも無機質にしてしまったり感傷的にしてしまったりするとやっぱりつまらなかっただろうなあと思います。一人称で書くとくどくなりがちなような気がしますが、ここに限らず全体的にそこは抑えた感じで書かれているので非常に読みやすかったです。
 そしてもう一つ外せないのが、やっぱり最後の『いいセンスだ』です。単純にセリフの格好いいだけではなく、発せられた場面とがマッチしているために綺麗に作品が締められてかなり気持ちのいい読後感がありました。そして、あとがきを読んで、これがリキッド・スネークの口癖なんかではなく、リボルバー・オセロットの口癖であるということを知って、なんとも形容しがたい気持ちになりました。上手く表現できないのですが、私自身としましては、リキッドとリボルバーは一つになったというよりも、リキッドが呪縛から解放されたんだなあという風に感じられました。もちろん、前後の場面からも呪縛から解放されたリキッドというものを感じておりましたが、もっと人格的といいますか、呪縛に取りつかれた怨霊的なものからの解放というようなもののように思いました(逆に言えば、今までリボルバーにとりつくことで生きていた怨念であったということが浮かび上がってくるようにも思えました)。結局のところ呪縛のところに翻弄されていたけれども、一人の人間としての素直な実感のようにも感じられて、そこがまた良かったです。
 なにはともあれ、二十枚という短い中できちんと呪縛を書きつつも、リボルバー・オセロットを無機質ではなく意思のある人間として格好よく描かれていて面白かったです(そこは一人称の語りのバランスの良さに負うのではないかと思います。でもって、きっとゲームではこの人物に心惹かれることもないだろうなあと思うだけに(多分的として読むと何言ってんのと思ってしまいそう)、こうも魅せるなんてすごいなあと思いました)

伊達サクットさん『異邦人』

 原作未プレイなので、あまり二次創作としての感想は書けません。ごめんなさい。
 とりあえず全体的なこととしまして、ゲームをかなり意識してお書きになったのかなあと思いました。あとがきでリンクはなにも語らないとありましたが、この作品もリンクはそれほど語らなくて、結末に対して抗うことができずただ従うしかないような印象を受けます。一人称ではなく三人称を選んだということも大きかったでしょう。怒りや嘆きではなく、ただ受け入れざるを得ないという諦念が作品全体に響いており、とても切なく感じられました。淡々とした文章はきっとゲームをプレイする感覚に近く(ただゲームの場合は怒りや嘆きなどプレイヤーによって、小説以上にリンクが何を感じていると思うかが大きく変わることでしょう)、想像の余地も大きいように思いました。一方で、このような抑え目の文章で書いているため数少ないリンクのセリフには引き付けられてしまいます。特に「最悪の気分さ……」の部分は本当に印象的です。勇敢な勇者像も冒険に対する期待も何もかもが失われた純粋な心情吐露というような感じで、すごくいいなあと思いました。物語全体がここに向かって作りこまれているんじゃないだろうかと思ったくらいです。また、ゼルダの伝説シリーズは多少プレイしたことはありますが、こういった二次創作じゃないとこんなセリフはきっと生まれないだろうなあとも思いました。こういう二次創作ならではというのは大好きです。
 そしてもう一つ印象的なのが、やっぱりリンクとマリンのキスシーンです。ここだけが唯一リンクが能動的になっている場面ではないでしょうか。作品を通して全体的にリンクは島の真実を受け入れるしかなくてどこまでも受動的なだけに、やっぱりこの部分は心に残ります。それも「マリンの気持ちも考えずに」だからこそ、なおのことです。唯一の能動的な部分であるからこそ、リンクのマリンに対する優しさ(それも勇者である前に一人の人間としての優しさです)や、島の真実に対する悲しみやそれを受け入れざるを得ないような強さというものも描かれているように思います。もしここが受動的であったならば、単純に受動的にキスするなよという思いもありますが、やっぱり「弱い」と感じてしまったのだろうなと思うのです。
 それと、タイトルもよく活きているなあと思います。読む前はちょっと不思議な感じのタイトルだと思ったのですが、リンクは異質な存在だからこそどうしようもないというこの作品を本当によく表しているように思います。島にとってリンクは異質であるけれども、言い換えればリンクにとっても島は異質なものです。それは、リンクと「ゼルダ姫と瓜二つの」マリンとの異質な関係をもなぞっているように思います。やっぱりマリンはゼルダではないのだから、リンクともどうしようもなく隔たりがあるはずで、島の真実に対するリンクの諦念にも似たような関係をも感じ、切なくなってしまうのです。タイトルはそんなリンクと島、リンクとマリンという二つの関係性を読み込んでいるように思うのです。
 一つ残念だったのは、やっぱり原作未プレイだったので『悪夢』と書かれても何のことかわからなくて、最後においてけぼりを食らったような気がしてしまったことでしょうか(あとがきを読んでもさっぱり分からないので、ほんのちょっぴりもやもやな気分です)。原作をプレイしていないのでここで終わったことの是非を判断をすることはできませんが、未プレイ者に対しては『悪夢』という言葉を消すか、この続きを書くかのどちらかが良かったような気がします。個人的には、リンクがどんなふうに最後笑うのかも読んでみたいなあという思いもあります。あと、何気にマジックロッドのくだりも好きだったりします。こういう遊びが好きということもあるのですが、ボス戦ってたまにそういうことあったりするなあという思いもあったりで。思わず笑っちゃったりもしました。
 なにはともあれ、全体的にはかなり読みやすいこともあって非常に楽しめました。リンクという勇者が破壊者として描かれている意外さも面白かったですが、やっぱり切なさが強かったです。


<全体を通して>
 何一つプレイしたゲームはなかったのですが、どの作品も原作の世界観が伝わってきて、未プレイは何の問題もなく楽しむことができました。
 私自身としては、自作品はものすごい急いで書いたところもあってあまり出来もよくなく(50枚くらいで書いたら面白くなりそうだなあとも思ったりしたのですが)、何よりも私生活の方が思わぬ形で忙しくてきちんとした感想を書くことができなくて大変申し訳なく思います。特に文旦さんには全作レビューができなかったことに加え、文旦さんの作品に感想を申し上げていないこと、いっそう申し訳なく思っております。時間がありましたら残りの作品も感想を書きたいと思いますが正直厳しいです。
 私が書いたことに対して何か仰りたいことあるいは聞きたいことなどがございましたら、なにかの形で連絡を取ってくださればと思います。お話はメールでもチャットでも何でもかまいません。
 それでは、このたびは至らないところも多くございましたが、ご一緒させていただき誠にありがとうございました。私個人としましてはとても楽しませていただきました。



以下追記です。


文旦さん『マイ・ハッピー・クリスマス!』

 原作未プレイで世界観も全く存じません。したがって、あまり二次創作としての感想は書けないと思います。
 とりあえず、初読では読みながら混乱してしまいましたが、この作品の場合だとそれほどマイナスにはならないように思いました。混乱したのは、設定自体がきちんと説明されていなくて未プレイ者には何が何だかわからないというのと、叙述が断片的でぐちゃぐちゃしているのとの二つが主に原因でしょうか。前者に関してはもうちょっとわかりやすくしてほしかったなあという思いがありますが、後者に関しては(文旦さんが仰る)狂気につながってくるな感じが出てて、良かったのではないかと。設定のややこしさも、二度目以降だとそれほど気にすることもなく読めましたし。むしろごちゃごちゃしてた方がいいとも思うのですが、やっぱり初読の読みにくさは致命的かなあと思います。
 ともかく、狂気についてですが、文旦さんが仰ってる意味の狂気かどうかは分かりませんが、そういったものは感じました。なんでしょう、狂気と言っても一つじゃないように感じました。そもそも登場人物がみんな狂気じみている。ですから、ネクが他の登場人物を描写するだけでそういった感じが出てきますし、登場人物を除いた作品世界からだってかすかにそういったものが漂ってきますし(後者に関しては、どちらかというと退廃感的な気がしなくもないです。数年来出生報告がないとか。あとどうでもいいことなんですが、若干クロノトリガーの連想が働いたりも)。ともかく、環境がすでに狂気じみているだけに、ナク自身の狂気とはっきりと区別がつくわけではなくて(この単純化できないものがこの作品の面白さだと思います。単純化できてしまったら、関係性とかその他もろもろの面白さが失われて、単に異常な人間が何人もいるだけになってしまうような気がします)。個人的には、「ママの息は甘くて〜」のくだりが一番「狂気」なんだろうと思いました。もっとわかりやすい「狂気」、いわゆるステレオタイプ的な「狂気」とかであればもっと他に強いものがあるのですが、そういった「狂気」ではないもので文章から漂ってくる雰囲気とかはやっぱりこのくだりが一番です(でもって、このくだりは作品の中でも一番好きなくだりです。やっぱり全体的に文章がいいのですが、ここが飛びぬけていいです。実際に「強く香る」とかの言葉以上に強いにおいが漂っていますし、濃密という言葉が本当に似合うと思いました。しかも、後で「変わらない若さは〜」とあの感覚を一気にひっくり返してしまうのがすごい。でもって、初読は単に女の魅力だったものが、二度目以降ではあの場面の意味も変わってきてまたそれが面白かったです。なんでしょう、二度目になるともっと得体のしれないようなものが混ざってくるようなそんな感じを受けました)。動作とかではなくて、むしろ「頭に蜂蜜を流されたみたいにくらくらする」という言葉で導かれる、異常な感覚の方に感じます。
 また、個人的には本筋であるネクの兄に対する執着よりも、グリーン製薬の面々との関係が読んでいて面白かったり。特にパンハイムとのやりとりが好きです。全部ママのためにあるという人が、(だからこそでもあるのだろうけれども)何気にパンハイムのことを気にしちゃっていて、実際にそのように声をかけるあたりとか。でもって、ママが薬や香水でできていたようなものだと気付いたときに、一体パンハイムのことをどう考えたのだろうかとか思ったりしました。でもって、ここの場面から最後までは上手くまとまっていてすごかったです。
 なにはともあれ、文旦さんの三作の中で原作が一番馴染みのないものではありましたが、とても面白かったです。あのタイミングで終わってしまったのも、ちょっと不思議な感じでまた良かったです。あと個人的に気になるのが、ここの部分が日付を用いたのは、ゲームシステムに即しているのかなあということと、あいつ=リンダの父親であっているのだろうかということだったりします。


文旦さん『英雄の失墜、平安に血を流せ獣』

 原作未プレイですが、ポケモンの世界観はだいたいわかるので、それなりに二次創作としての感想は書けるかと思います。
 まず最初に思ったのが懐かしいというようなことで、ひどく私的なことで申し訳ないのですが、私自身過去にポケモンバトルって人間の都合で道具としてポケモンを傷つけることじゃないのかとか、野生のポケモンとのバトルって結局のところ何の罪もないポケモンを傷つけて放り捨てているんじゃないかとかそういった人間とポケモンの関係について幼いながら考えたことを盛り込んだ作品を書いたことがありまして(確かバトルなどで傷つけられた(傷ついた)野生ポケモンの治療にあたる団体を書いたものだったでしょうか)。
 ただ、全体的な評価としては視点が面白いけれども、その視点を見せるためだけに無理に話を作ったような印象が強いです。恋人やアスリート設定等は上手く活かされているように思うのですが、どうしてもそういう印象がぬぐえないです。「わたし」や「恋人」がプラズマ団の幹部だったりするのであればまた話は別なのかもしれないのですが、登場人物に関する知識が欠如しているため、モブキャラの回想物語のように映ります。やっぱりこういう視点でポケモンを書いてくださるのは面白いですし、二次創作としてはありだと思います。ポケモンの解放とゲームでうたわれていたところで、実際には「殺処分」などの表現などはなされていないでしょうから、現実を下書きに、殺処分等々の厳しい状況を書いたのはやっぱり二次創作だと思いますし。
 アスリート設定に関しましては面白かったですし、ここをもっと書いて欲しかったとさえ思っています。なんといいますか、ポケモン一般が人間―ポケモンの関係が妙に強調されて、時には人間側の感性がないがしろにされることさえあるように思えまして、対してこの作品にはそういうものがない。アスリートがポケモンへの依存的なものから独立したある種人間主体のものに思えまして、ポケモンの世界に部分的に疑問を持っている人物像・作品世界ともよく合っていたのではと思います。
 また、アスリートとは別に「わたし」の感性が丁寧でまたすごい好きです。「冷えた水道水を甘露に思い、メットを取って首筋を洗っていると」なんて文章自体も好きなのですが、ポケモンを介さずに一人の人間としての世界との接点があっていいなあ、と。「わたしの手汗に触れてぎょっとする」とか、好きな表現がいっぱいありました。こういった風な感性を持っている人だからこそ、人間とポケモンの関係にも疑問を持つことができるのだろうなと思います。プラズマ団のボスのように実感もないのに理論を振り回すような人間ではなくて、もっとずっと切実であるというのがよく分かります。そのあたりが、プラズマ団の壊滅後も世間のプラズマ団への評価に苦しみ、またプラズマ団の理念に共感し続けているという物語が成り立たせているのでしょう。短いながらも「わたし」は結構作りこまれていたんじゃないでしょうか。恋人の方は、結局のところ最後の二文に収束させたかったからなのでしょうか。ここに関しては人間とポケモンの関係に揺れる「わたし」の恐れとしての面よりも、単純に「わたし」と彼の不安定な関係性が読んでいて面白かったです。素直にこの先が気になってしまいます。
 ずいぶんと厳しめの書き方をしてしまったように思いますが、個人的にはやっぱりこういう人間とポケモンの関係性に触れた作品というものは大好きで、また「わたし」というキャラクターの良さとともに楽しんで読ませていただきました。


自作について
 締切から大分時間が経ったのであれこれ書いても何かなあということで簡単に。最初はゴールドを主人公に、レッドと戦うまでをやりたかったのですが筆が進まず断念という。時間的余裕もあり、少しでも早く投稿したいという欲に負けたしまったのです。こう、ライバルとかに支えられながらレッドのところへ向かう的な、ちょっとゲームを逸脱したような。
 もともと、レッドってどうしてずっとあそこにいるんだろうとか、ゴールドはどうして勝利後あそこにいないのだろうか、とかシロガネ山に関しては昔から不思議なことが多くて、何かしら書いてみたかったのでそれが書けてひとまずよかったです。書いていて50枚くらいで書けばかなりおもしろくなりそうだなあと思ったのが少し残念なところでしょうか。一つ一つをもっと丹念に書いた方がいいところではあったかなあと。
 こんな拙作ではありますが、素敵な感想をくださった参加者の皆様本当にありがとうございました。またの機会がありましたらよろしくお願いします。
メンテ
Re: 【第三回】二次創作短編祭【感想期間 感想のみも受付中!】 ( No.11 )
日時: 2012/10/01 01:10
名前: 宮塚◆tdu/XtyVrs ID:RscLuBts

 期間中に間に合わず申し訳ない。

>>01 『それから』(ポケットモンスター初代・金銀クリスタル):しじま様
 これは紛れもなく、真っ向からの二次作品だなあ(なんというか自分はちょっとヒネてたイメージがあったので)。初めに読んだときは正直、物語の流れが前後していて断片的だったからか、ついて行くのに少し支障を感じました。が、再読するとそれぞれの断片の繋ぎ方がなかなかいい味を出しているんだなあ、とも感じこのあたりはもう少しさじ加減の仕様があるのかもしれません。。
 ポケモンって僕らにとっても、今の子供達にとっても、青春の何割かを占めているゲームなんですよね。友達とポケモン交換・対戦したり懐かしい。そういえば、僕がはじめて書いた二次創作もポケモンでした……て、そんな話はいいとして。
 金銀版のシロガネヤマの最強トレーナーについてはそれはもう色々と話題になったことも覚えており、その時の気持ちを思いだし、童心に戻ってわくわくして読むことができました。
 赤緑版から金銀版への移行がしじまさんなりの解釈でスムーズに描かれていて、ホントこういうのが二次作品の醍醐味ですよねえ。グリーンが四天王の座を諦めた理由やら、オーキド博士がジョウトに活動拠点を移した話やら、原作の小ネタをいくつか仕込んでいることも好印象でした。

>>05 『英雄の失墜、平安に血を流せ獣』(ポケットモンスター ブラック・ホワイト)
 で、こちらもまたポケモン作品。こっちはヒネてますね(笑)
 ブラック・ホワイトは原作未プレイです。や、実は冒頭だけプレイしたことはあるんですが、それ以上を知りません。
 とは言え、ファミ通やらのゲーム情報誌に目を通していたりするので、プラズマ団の存在と彼らが「ポケモンの解放」を訴えている団体であるという知識はあって、あまり隔絶は感じずに読むことができたかな、と。目的だけくくると漫画『ポケットモンスタースペシャル』の四天王(知らない人ごめんなさい)と一緒だよね、ということを思っていたのですが、文旦さんの二次作品を読んでみるとちょっと違うんですね。漫画の四天王は『人とポケモンの共存は不可能』として、自分たちのようなひと握りの人間以外は排除すると言う思想でしたが、プラズマ団は『人とポケモンの住む世界を分けることによって共存を可能にする』とそんな感じなのかしら。まあ、それも偽りの主張だったようですが。
 で、本作はその偽りの主張に魅せられた元団員が主役。プラズマ団の主張そのものはホント、現実世界に置き換えると至極真っ当なもののように思えます。が、その主張をする奴らの人格が破綻している為に主張そのものすら破綻しているように見える、と言うのはポケモンに限らず、色々な作品でありうることだと思います。そのあたりを考えていると袋小路に陥ってしまい、なかなか答えは出てきません。出てきませんが、それに対して切込を入れたのが面白かった。
 結局のところどうなんでしょうね。ゲームの演出と実際の世界観でのポケモンバトルをどこで分けるか、で全く結論が変わってくると思いますが……長くなりそうなのでこの辺でやめにします(笑)

>>07 『異邦人』(ゼルダの伝説 夢をみる島):伊達サクット様
 夢を見る島、プレイしたことあります。
 けど途中で投げてしまいましたorz
 なにせ、初めてプレイしたのが小学生の時だったと思うのですが、難しいんですよねこのゲーム。敵モンスターがいるとこに踏み入るたびにびくびくしていた記憶があります。それで何度も何度もタヒんでるうちにやめちゃいました。嫌な思い出だ……。
 なので、このゲームがどんな物語を紡いでいたのかは伊達さんの二次作品を読むまで全く知らなかった次第であります。が、重いですねー。 この世界観だからこそ二次を書きたくなったというのがうなずけます。
 このゲームってラスボスはかぜのさかなの悪夢が具現化した存在とかなんですかね? ぐぐるのもなんかシャクなので謎のままにしておこう。プレイすることがあれば、そのときのお楽しみということで。
 それぞれの場面がボス戦終了後から始まっているのが、どうしようもなく伊達さんらしい演出だな、と思いました。ちょっとメタ表現入ってたりとか。
 作品中で言及されているように原作のリンクは勇者ではあるのですが、フクロウに使命を押し付けられただけの存在のように見えます。まあ、RPGとかって須らくそういうものなのかもしれませんが、結末が結末なだけに余計。それとも、勇者というのはそういう人間を指すんでしょうかね。
 伊達さんの描くリンクはこの使命をこなすだけの勇者を受け入れていません。
 この辺りがプレイヤーによって考えが変わってくるところでしょう。しかし、島の破壊者となってしまうリンクを描くにあたってはこの心理描写が一番マッチしているように感じます。別に考えてそういう設定にしたわけではないのでしょうが、そういうところも上手いなあ、と。
 最後にマリンとキスするのは原作でもあるのか、オリジナルなのかわかりませんが、良い締め方でした。リンクは嘘をつきましたが、マリンの心の中はどうだったのでしょうか。消えてしまう時に何か感じる余地はあったのでしょうか。そんな色々を考えさせられました。

<最後に>
 期限超過、重ね重ね申し訳ありません。
 全作感想書くつもりでありましたが、これ以上待たせるのもあれなので、一先ず三作品の感想ということで。時間が許せば、文旦さんの残り二つの作品感想なんかも書いてみようかと思います。
 なんか、思っていたより全体的に重い(笑)
 同人とかの二次創作って、自分の好きなキャラを好きなように動かすようなイメージがあるんですが、なんかそういう軽いノリじゃなかったですね。これもストテラらしさかしら。
 今回初めての二次再参加でしたが、ご一緒させていただいたお三方には誠に感謝、の一言です。僕としては久々の二次作品で、色々勉強させてもらうとこあり、笑わせてもらうとこあり、楽しませてもらうとこあり、でなかなか充実したイベントになりました。
 また機会があれば参加したいな。
 それでは皆様、ありがとうございました。
メンテ
Re: 【第三回】二次創作短編祭【感想期間 感想のみも受付中!】 ( No.12 )
日時: 2012/10/01 07:18
名前: 文旦 ID:OL.Yh8jo

 今回、ビクター様より御許可を頂いて当企画を実行いたしました文旦です。
 ご参加くださった皆様はおつかれさまでした。また読者様もお読みくださってどうもありがとうございます。

 前回あげられていた「未プレイゲームへの感想の困難さ」として苦し紛れの緩和策を導入してはみましたものの、やはり大した効果は得られなかったようで、今回も皆様感想に悩まされていたのが心残りであります。力至らず申し訳ございません。
 特に拙作のあらすじが中途半端であったせいで読者の皆様を混乱させてしまったことを、この場を借りてお詫びいたします。

 問題解決のためには次回まで当分間を置くことと、枠組みをある程度固定化することでしょうか。ゲームジャンルで分類する、世界観(SFチック、または純ファンタジー、西洋風、和風等)で分類する、など…。まあどの程度効果が見込めるか怪しいところですし、かえって門前払いになってしまうだけかもしれません。難しいところです。
 とりあえず自分はよい案が浮かばないので身を引くことにいたします。

 最後になりますが企画者のビクター様、このような素晴らしい企画をお貸しくださり改めて感謝申し上げます。

 それでは皆様、重ね重ねおつかれさまでした。
メンテ

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