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日時: 2013/10/06 16:24
名前: すらむ〈SRM〉 ID:39WpVHvY

――――さあ、終焉遊戯を始めよう。



どうも、すらむ〈SRM〉です。
フリージャンルの方でも活動していますが、今回はホラーものです。
更新スピードは亀よりも遅いです、すみません。
以下の事にご注意ください
・グロテスクな表現が多彩。
・オリジナル都市伝説あり。
・オリキャラなので苦手な方はUターン。
・いろんな意味でヤバイ(文才が無い的な意味で

本編↓
>26(ツーシックス) >>0
>>1-

初期の噂『いつかの噂』
――>>8

最初の噂『初夏の噂、彼らは終焉遊戯を始めてしまったんだって。』
――>>1 >>2 >>3 >>4 >>5

第一の噂『弱気な少年の話、あの子は死ぬ物狂いで助けを求めた。』
――>>6 >>7 >>9 >>10

第二の噂『自我評論少女の話、彼女は人に認めてもらいたかっただけ。』
――>>11 >>12 >>13

第三の噂『依存体質な青少年の話、彼は幻覚に堕ちたんだって。』
――>>14 >>16 >>17 >>18 >>19

第四の噂『真面目な小さい少年の話、彼は二度と覚めない夢に捕らわれた。』
――




すらむの出現場↓
http://tukineko1208.hatenablog.com/
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第三の噂 その二 ( No.16 )
   
日時: 2013/06/29 17:42
名前: すらむ〈SRM〉 ID:b8y.HJ82

結論的にはみんなバラバラにいたら危ないということになって、I良の家に泊まることになった。
泊まりともなると着替えも必要になるから、いったんみんな家に帰った。
かくいう俺も今は自宅。
泊まりだから着替えくらいでいいだろう、と何日かの着替えを袋に入れる。
その時、あのフラッシュバックが起こった。
映像はB十が床で尻もちをついて怯えている様子だった。
俺の手にはすでに血まみれになっているナイフ。
そのナイフを振り上げ、B十に振り下ろす…―――!
そこで映像は終わった。
どういうことだろうか、まさか本当に俺がB十を殺したとでもいうのだろうか。
分からない、でもあの光景は生々しかった。
血飛沫が自分にかかる感じ、B十の悲鳴、どれも本物みたいだった。

「…B十…。」

どうして死んじゃったんだよ。
お前は危険なことを自ら…身を滅ぼすようなことはしない子だったろ。
どうして『ひとりかくれんぼ』なんてしたんだよ。
…もしかして手紙の内容がそれだったのか?
そう、『手紙』。アレはどういうものなのか。
でも、終焉遊戯はこの地域にしかない都市伝説。ネットに乗っているわけがない。
仕方なく、俺はそのまま家を出た。家を出てすぐにI良の家に到着。
そこにいたのはA夜とW斗とI良。
他の皆はまだのようだ。

「……E太、お帰り。」
「ただいまー。」
「…お前ら、ここ俺ん家ってこと忘れてない?」

W斗と俺のやり取りにI良が突っ込みを入れる。
相変わらずA夜は体育座りでこのやり取りを見ようとせず俯いてる。
話を聞くと、A夜あの解散後家に帰すと危ないということでI良が引き留めたらしい。
着替えは彼が用意するらしいけどね。
5分くらいすると、J葉たちが来た。
そしてF子が来て、まだまだ時間がかかりそうだなっと思った時だった。
D保が慌てた様子で走ってやってきた。
尋常ではないその様子からして何かあったとみんな思って彼女に尋ねる。

「D保、何かあったのかい?」
「た、大変なんです…!C美ちゃんが、C美ちゃんが…っ。」

彼女はC美が、と言うばかりでC美がどうなったことまでは話せない状態だった。
仕方なく俺とW斗がC美の家の方向に向かう。
しかし、その途中の道には野次馬が居た。
野次馬をよけながらその道を見ると俺たちは眼を疑った。
顔が分からないぐらいに血まみれで、さっきまで生きていた人物。
髪縛りが特徴的なあの子は、おそらく。

「…C美…?」

W斗がマフラーで顔が少し隠れてしまってるが眉を八の字にして驚いていた。
まるで「またか。」と絶望しているように。
野次馬をかき分けてやってきたのは警察と救急隊員。
俺らもその人たちに紛れて現場に入ってC美に近づく。
つん、と鼻に着く血の匂いと、フワッと香る彼女がつけていた香水の匂い。
間違いなく『ソレ』はC美本人だった。
しかし、途中で警察に腕をつかまれ野次馬の中に戻されたが。
警察に「知り合い?」と聞かれ俺とW斗は頷く。
少しほど彼女のことを話すと、後でまた詳しく聞くからとその場は解放された。

「…W斗。あのさ…コレ、ヤバいんじゃないの…?」
「……そう、だね。…今は、I良の家に帰ろう。」

それでも冷静に歩き出すW斗に俺はなんだか腹立たしくなった。
だってもう二人死んでるんだぞ?
活動の仲間が、メンバーが、同級生が!
なんで冷静でいられるんだよ、俺なんかもう訳がわからなくて頭がパンクしそうなのに!
ギュッと拳を作って歯を食いしばってると、歩かない俺に気づいたのかW斗が戻ってきた。
彼は俺の拳に目をやってその拳を手に取った。

「…血、出てる。」

言われて拳に入れる力を弱めたがすでに遅し。
俺の手のひらからは爪で傷ついたせいで、血があふれんばかりにこぼれていた。
W斗は何かを考えたかと思えば、マフラーを二つに裂いて俺の手のひらに巻いた。
白くきれいなマフラーに赤い染みがジワリと滲む。
「悪い…。」と俺が顔を上げるとW斗は少し笑って「気にしないで。」と言った。
そういえば、W斗の素顔初めて見た。
結構女顔なんだな…あんなに声低くて無口なのに。

「…オレも、動揺してるんだよ。E太。」

喋った。しかも何気心読まれてる。
確かに俺の手を手当てしてる彼の手は若干小刻みに震えている。
それでも冷静をよそえた彼に俺は、憧憬を抱いた。
マフラーが大きすぎて俺の両手にまるで大きな白い蝶がある感じになった。
何故蝶々結びにしたよオイ。
「行こう。」と俺の手を引いて歩き出すW斗。
今思えば数日前のC美みたいに動揺をぶちまけても何も解決しない。
むしろ冷静に対処した方がいいのかもしれない。
そう俺はW斗に感心しながら、彼に引かれて元来た道を歩いた。





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