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日時: 2013/10/06 16:24
名前: すらむ〈SRM〉 ID:39WpVHvY

――――さあ、終焉遊戯を始めよう。



どうも、すらむ〈SRM〉です。
フリージャンルの方でも活動していますが、今回はホラーものです。
更新スピードは亀よりも遅いです、すみません。
以下の事にご注意ください
・グロテスクな表現が多彩。
・オリジナル都市伝説あり。
・オリキャラなので苦手な方はUターン。
・いろんな意味でヤバイ(文才が無い的な意味で

本編↓
>26(ツーシックス) >>0
>>1-

初期の噂『いつかの噂』
――>>8

最初の噂『初夏の噂、彼らは終焉遊戯を始めてしまったんだって。』
――>>1 >>2 >>3 >>4 >>5

第一の噂『弱気な少年の話、あの子は死ぬ物狂いで助けを求めた。』
――>>6 >>7 >>9 >>10

第二の噂『自我評論少女の話、彼女は人に認めてもらいたかっただけ。』
――>>11 >>12 >>13

第三の噂『依存体質な青少年の話、彼は幻覚に堕ちたんだって。』
――>>14 >>16 >>17 >>18 >>19

第四の噂『真面目な小さい少年の話、彼は二度と覚めない夢に捕らわれた。』
――




すらむの出現場↓
http://tukineko1208.hatenablog.com/
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番外編のキャラ紹介 ( No.15 )
   
日時: 2013/06/27 10:21
名前: すらむ〈SRM〉 ID:nqXuiI1A

今から書く子達は今書いてる、終焉遊戯パラノイアの番外編のような話です。
ですが、終焉遊戯パラノイアとは深くかかわっているわけじゃないです。
どちらかと言えばこの番外編の主人公とZ水が少しほど関わってるぐらいで。
この子達は大昔に終焉遊戯を『行った』子達の成り果てです。
妖怪化してますゆえご理解ください。



・太郎(タロウ)
本名は山梨太郎。
100年前に終焉遊戯を行って消えた村人の一人。
今でも自分が妖怪だという事が分かっておらず、村人に怖がられる意味すら分からない。
妖怪化しているときの記憶はない。
妖怪化すると首が取れ、三つ目になりギザッ歯になるのが特徴。
皆からは「タロー」と呼ばれ愛されてる。
末っ子的な存在で、身長も小さく、言葉もどこが幼い。

・優十(ユウト)
本名は笹哭優十。
太郎と同じく、100年前に消えた村人の一人。
彼は自分が妖怪になったことはわかっているため、それを楽しんでる。
太郎がいつまでも自分が妖怪だと分からないのに少々心配を抱いている。
妖怪化すると性格もいっぺん、凶暴になる。
妖怪化すると六本腕になって目つきも恐ろしくなる。

・玲奈(レイナ)
本名は孕石玲奈。
50年前に消えた村人、というより村で見かけた太郎に一目ぼれして後をついていった。
自分から妖怪になったともいえる。
人形の妖怪で、付喪神の一種になった。
普段は甘えん坊なのだが、覚醒すると恐ろしくなる。
太郎にべったり、優十が大嫌い。

・美姫(ミヒメ)
本名は神楽坂美姫。
200年前に生贄に選ばれてささげられた少女。
その後雲外鏡という付喪神の一種の妖怪になって生涯孤独になりかけた。
彼女も太郎に一目ぼれして彼を妖怪に引き入れた。
主犯はもうこの子。
普段はおとなしいお嬢様だが妖怪化すると髪が逆立つ。

・龍之介(リュウノスケ)
本名は名城川龍之介。
美姫と同じく、200年前に生贄に選ばれてささげられた少年。
ボーっとしていてマイペース。
首が取れたまま一向に首を元に戻さない太郎の首を付けてあげる点、世話焼きの性格。
妖怪で、蜘蛛系の子で自分で蜘蛛の子を作って皆を見守ってる子。
なんていうか、皆のお兄さん勝つお母さん的な子。


この五人が主に出てきます。
一応ホラーです。誰がなんて言おうとホラーです。
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第三の噂 その二 ( No.16 )
   
日時: 2013/06/29 17:42
名前: すらむ〈SRM〉 ID:b8y.HJ82

結論的にはみんなバラバラにいたら危ないということになって、I良の家に泊まることになった。
泊まりともなると着替えも必要になるから、いったんみんな家に帰った。
かくいう俺も今は自宅。
泊まりだから着替えくらいでいいだろう、と何日かの着替えを袋に入れる。
その時、あのフラッシュバックが起こった。
映像はB十が床で尻もちをついて怯えている様子だった。
俺の手にはすでに血まみれになっているナイフ。
そのナイフを振り上げ、B十に振り下ろす…―――!
そこで映像は終わった。
どういうことだろうか、まさか本当に俺がB十を殺したとでもいうのだろうか。
分からない、でもあの光景は生々しかった。
血飛沫が自分にかかる感じ、B十の悲鳴、どれも本物みたいだった。

「…B十…。」

どうして死んじゃったんだよ。
お前は危険なことを自ら…身を滅ぼすようなことはしない子だったろ。
どうして『ひとりかくれんぼ』なんてしたんだよ。
…もしかして手紙の内容がそれだったのか?
そう、『手紙』。アレはどういうものなのか。
でも、終焉遊戯はこの地域にしかない都市伝説。ネットに乗っているわけがない。
仕方なく、俺はそのまま家を出た。家を出てすぐにI良の家に到着。
そこにいたのはA夜とW斗とI良。
他の皆はまだのようだ。

「……E太、お帰り。」
「ただいまー。」
「…お前ら、ここ俺ん家ってこと忘れてない?」

W斗と俺のやり取りにI良が突っ込みを入れる。
相変わらずA夜は体育座りでこのやり取りを見ようとせず俯いてる。
話を聞くと、A夜あの解散後家に帰すと危ないということでI良が引き留めたらしい。
着替えは彼が用意するらしいけどね。
5分くらいすると、J葉たちが来た。
そしてF子が来て、まだまだ時間がかかりそうだなっと思った時だった。
D保が慌てた様子で走ってやってきた。
尋常ではないその様子からして何かあったとみんな思って彼女に尋ねる。

「D保、何かあったのかい?」
「た、大変なんです…!C美ちゃんが、C美ちゃんが…っ。」

彼女はC美が、と言うばかりでC美がどうなったことまでは話せない状態だった。
仕方なく俺とW斗がC美の家の方向に向かう。
しかし、その途中の道には野次馬が居た。
野次馬をよけながらその道を見ると俺たちは眼を疑った。
顔が分からないぐらいに血まみれで、さっきまで生きていた人物。
髪縛りが特徴的なあの子は、おそらく。

「…C美…?」

W斗がマフラーで顔が少し隠れてしまってるが眉を八の字にして驚いていた。
まるで「またか。」と絶望しているように。
野次馬をかき分けてやってきたのは警察と救急隊員。
俺らもその人たちに紛れて現場に入ってC美に近づく。
つん、と鼻に着く血の匂いと、フワッと香る彼女がつけていた香水の匂い。
間違いなく『ソレ』はC美本人だった。
しかし、途中で警察に腕をつかまれ野次馬の中に戻されたが。
警察に「知り合い?」と聞かれ俺とW斗は頷く。
少しほど彼女のことを話すと、後でまた詳しく聞くからとその場は解放された。

「…W斗。あのさ…コレ、ヤバいんじゃないの…?」
「……そう、だね。…今は、I良の家に帰ろう。」

それでも冷静に歩き出すW斗に俺はなんだか腹立たしくなった。
だってもう二人死んでるんだぞ?
活動の仲間が、メンバーが、同級生が!
なんで冷静でいられるんだよ、俺なんかもう訳がわからなくて頭がパンクしそうなのに!
ギュッと拳を作って歯を食いしばってると、歩かない俺に気づいたのかW斗が戻ってきた。
彼は俺の拳に目をやってその拳を手に取った。

「…血、出てる。」

言われて拳に入れる力を弱めたがすでに遅し。
俺の手のひらからは爪で傷ついたせいで、血があふれんばかりにこぼれていた。
W斗は何かを考えたかと思えば、マフラーを二つに裂いて俺の手のひらに巻いた。
白くきれいなマフラーに赤い染みがジワリと滲む。
「悪い…。」と俺が顔を上げるとW斗は少し笑って「気にしないで。」と言った。
そういえば、W斗の素顔初めて見た。
結構女顔なんだな…あんなに声低くて無口なのに。

「…オレも、動揺してるんだよ。E太。」

喋った。しかも何気心読まれてる。
確かに俺の手を手当てしてる彼の手は若干小刻みに震えている。
それでも冷静をよそえた彼に俺は、憧憬を抱いた。
マフラーが大きすぎて俺の両手にまるで大きな白い蝶がある感じになった。
何故蝶々結びにしたよオイ。
「行こう。」と俺の手を引いて歩き出すW斗。
今思えば数日前のC美みたいに動揺をぶちまけても何も解決しない。
むしろ冷静に対処した方がいいのかもしれない。
そう俺はW斗に感心しながら、彼に引かれて元来た道を歩いた。





.
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第三の噂 その三 ( No.17 )
   
日時: 2013/07/30 12:09
名前: すらむ〈SRM〉 ID:kIf4HPJY

帰るとそこにはすでにみんな勢揃いだった。
一部はどうだったと尋ね、一部は俺の手を気にするというなんとも一体感の無い仲間だ。
まあ一部といってもI良やF子やJ葉たちなんだけどね。
俺ではさすがに説明できなかったため、W斗に任せることにした。
W斗はさっきの状況事細かく説明した。
途中、C美の顔の状態とか言い出しそうになったのを俺が遮る。
D保はそれを聞いて再び泣き崩れる。無理もない、恋人だけじゃなく友達までも失ったんだから。
そんな彼女をF子とO歌が慰める。
一方で、B十とC美のことと次に順番的に行くならばD保に白羽の矢が立てられるのでないかと警戒していた。
然しそれは大きな間違いだった。
それが間違いだと気付いたのは俺、理由はあれから七日たった今、俺の手にあるこの『手紙』。
『手紙』が次の標的は俺だと言わんばかりに下校する俺の靴箱に入ってたのだから。


「…皆に見つかる前に、見ちゃったほうがいいよな…。」


今現在、学校が始まってもなお俺らはI良の家に居候している状態。
その状態で帰って手紙を見る余裕なんてあるはずもない。
人のいない裏校舎の外れに来て、手紙を開いて中身を拝見する。
手紙の中には一枚の紙切れ。
その紙切れには『電話、またはメールにご注意ください』と書かれていた。
電話、で俺はある都市伝説を思い出した。
それが『メリーさん』と言うもの。
「私メリー、今、○○にいるの」から始まり最後には「私メリー、今、貴方の後ろにいるの」へとなる。
後ろを振り返ってしまうとアウト。でも振り返らなくてもアウト。
メリーさんから電話が来たらそれは死を意味する。助からない。


「…まさか、ね。」


俺はその手紙を鞄にしまって校門に向かう。
一人でトボトボと帰っていると公園の前に来た。公園では優雅に遊ぶ小学生の子供たち。
ふと、俺は小さいころのB十と俺をその子らに重ねてみる。
笑ながら水鉄砲を双方に向け、発射してはビショビショに。
そのあと家に帰って親に怒られた記憶も健在だ。なんて思い出し笑いしていると何かを思い出した。
俺がB十を殺すあの光景。
もうこの一週間ですべての場面を見た。でも全然訳が分からない。
その映像には声は入ってないし、俺は何かを叫んでB十を殺した後泣いてる。
一体何だというんだろう。


「…E太ちゃん!」
「うわ、あ、G真か…驚かせないでよ。」
「何その言い方。公園見てにやにやしてた気持ち悪い君に声かけて現実に戻してあげたのにさ。」
「気持ち悪…そうはっきり言わないでよ。思い出し笑いしてたんだから。」


G真は謝る気はないらしくごめんごめんと平謝りだった。
正直ウザい。
俺は会ったから仕方なく一緒にI良の家に帰ることにした。
帰る途中はあの話はせずに今日の学校のことを話しては笑っていた。
その時、俺の携帯が鳴った。
電話相手は非通知。よくわからず電話に出てみるがノイズが多くて聞き取れない。
切りますよ、そういった後に女の子の声が聞こえた。



『私メリー、今、○○駅に居るの。』



ブチ、と言い終わったと同時に通話が切れた。
○○駅はここからかなり遠い。車でも結構かかる。
問題はそこではない、彼女がメリーさんと言ったことだ。
ヤバイ、直感でそう思った。だが隣にいるG真はもちろん相談できるはずもないため今のは間違い電話だと言った。
期限は約一週間、それまでに、裏切り者を見つけなければ。


「ただいまーです。」
「…ただいまです。」
「お帰り二人とも。あ、G真、どっか行くならついでにお醤油買ってきて。」
「えぇーっ。…まあいいけどさ!行ってきまーす。」


G真は荷物を置くとそのまま行ってしまった。
俺は靴を脱いで、自分が泊まらせてもらってる部屋に荷物を置きに行く。
5日以内に裏切り者を見つける?なんて無茶な。
俺はノートにシャーペンの芯を走らせる。
裏切り者はアレに参加してない人物、それは子どもかも大人かもわからない。
俺は裏切り者は参加していた人物じゃないのかと考える。
そうじゃないと、見つけれるはずがない。


「誰だ…一体…。」


『誰なんだ。』と声が聞こえた。
誰かはいってきたのかと思い辺りを見渡すが誰もいない。
今の声、よく聞けばおれ自身の声だった。もう訳が分からない。頭が沸騰しそうだ。
リビングの方からバタバタと慌ただしい音が聞こえ始めた。
そろそろか、と俺がノートを仕舞った刹那。
襖がスパーンと開いて、Q子が無愛想な顔で立ってた。


「ご飯、30秒以内に来い。」


そう言うと彼女は再びスパーンと襖を閉めた。
ちょっと、人様の家の襖壊すぞ。
言われた通り行かないと後が怖いので、急いでリビングへ。
リビングに行くと、すでに全員がそろっており席についていた。
俺も急いで席に着くと、遅いとQ子から制裁を受けた。
いただきます、とみんなで食べ始め、ものの数分で完食。流石思春期の俺ら。
その後風呂までの空き時間はみんなで部屋でバカをやっていた。
俺はそんな気分じゃないけど、ね。




『私メリー、今、赤い月が見える橋の上にいるの。』




携帯から聞こえたわけじゃないのに、俺に聞こえたあの声。
夕方にかかってきた電話の女の子と同じ声。
赤い月?橋の上?
ここの近くの橋と言えば「如月橋」ぐらいだ。
「如月橋」は俺たちが通う学校のほぼ目の前にある普通の石造りの橋だ。
さっきは○○駅…近づいてきている。
俺は慌てて外を見た。
外は少々曇っていたが、月を見るだけならまだいい方だ。
そして月の色。月の色は…紛れもない、赤色だった。


(あと約一週間の猶予もないのかよ!)


俺が歯を食いしばって月を睨んでいると、後ろから声がかかる。
大げさにと言っていいほど、俺は驚いて大きく肩を揺らした。声をかけてきたのはR音。なんでよりによって、執着心がバカ並みに酷い彼女が、俺なんかに声をかけたのか。
ここだけの話、彼女は気づいていないがS茂のことが好きだ。…俺の情報網舐めるなよ?
R音は必要とあらばS茂にべったりで、まあ、彼女の性格があまりにも強引な博愛主義者なんで、S茂はいつも涙目だがな。
そんな彼女は携帯電話を取り出して、ニコッといい笑顔で俺に言った。


「あの電話、驚いた?」
「…はあ?」
「だから。『私メリー、今、○○駅に居るの。』ってやつですわ。」


まさか、犯人こいつかよ。
確かめてみるとやはり、夕方の電話はR音がイタズラで掛けたものだった。このアマ…。
じゃあ、『今、赤い月が見える橋の上にいるの。』もこいつかよ。
その話をしてみると、彼女は首をかしげる。
彼女の言い分によれば、夕方に公衆電話で俺に電話したのは事実だが、それ以降はS茂に注意されてしていないらしい。
おいおいおい、じゃあ、さっきのはなんなんだよ。俺の幻聴とでも言いたいのか?
だが、本当に彼女は知らないみたいだ。



――――じゃあ……あの声は誰?


考えた瞬間、鳥肌が立つ。
待ってよ、え、冗談でしょう?R音も驚いてるんだけど?
じゃあ本当にメリーさんのメッセージだというのか?いやいや、メリーさんは電話今ならツイ○ターとかで知らせてくるはず…。
俺は急いで自分がやっているツイ○ターを見る。
すると、俺とフォローし合っている謎のアカウントがあった。アカウント名は……『メリーさん』……ウソ、だろ?
しかもそこに書かれている『メリーさん』の呟きにはこう書かれていた。



『今、赤い月が見える橋の上にいるの。』
『赤い月を見ているの。』
『あの夜と同じ、真っ赤な色のお月様ね。』
『今、貴方の家の前にいるの。』
『でも留守みたいね。』
『今、ツクヨミ神社の前にいるの。』
『貴方はどこへ行ったのかしら。』
『どこへ消えたのかしら。』
『怖くないわ、いらっしゃいな。』
『どうして無視をするの?悲しいわ。』
『早くおいで、いつでも待ってるわ。』
『あと一日ね、楽しみだわ。』
『逃がさない。』



――――狂気だ


俺はすぐにそう思った。
だって、この呟きは一分事、しかもさっき声が聞こえた時間から一分おきに呟かれてる。
何だよこれ、ただの嫌がらせでしかないじゃないか。
あと一日?俺を探してる?早くおいで?怖い、狂気すぎる。R音もこれを覗いてはやり、目を見開くほどに驚いてる。
俺がこの呟きの中で気になっているのが、『あの夜と同じ月の色』?あの夜っていつのことだよ。
俺、赤い月なんて見るの初めてなんだぞ、さっきので。
もう訳が分からない。
R音は戸惑いながら心配してたけど、明日も学校だし、早く風呂に入って早く寝ることにした。







.
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第三の噂 その四 ( No.18 )
   
日時: 2013/07/30 12:11
名前: すらむ〈SRM〉 ID:kIf4HPJY



お前が裏切り者だったんだな


――違う


×××に化けるとはいい度胸じゃないか


―――違うってば


×××は俺のだ、俺が見間違えるはずはないだろう?


――――僕は裏切り者じゃない


まだ法螺をつくのか『キツネ』め


―――――信じてE太、僕は


だが、お前を殺せばゲームは終わるんだ


――――――や、だ、お願い、殺さないで


×××を刺す日が来ようとはな


―――――――E、太


そういえば、お前はかくれんぼをしてたんだったな


――――――――い、いー、た


ならこう言わないとな


―――――――――い、た


……みーつけた






「ッッ……!!」


俺は急いで飛び起きて、自分の手のひらを見る。
しかし、夢のように手のひらは血だらけじゃない、手汗がすごいが普通の両手だ。
夢と言うか、声だけの不思議な夢。
相手は俺を呼んでいた。じゃあ俺は誰に対して言っていた?誰を刺し殺した?
俺は相手に言っていた。「×××に化けるなんて」と。
と言うことは俺の知り合いに化けていたってことか?で、俺はその子を刺し殺した…?


「…思い、出した……。そうだ、俺……あの夜…!」


そうだ、思い出した。
俺だ。俺がB十を殺したんだ。あの夜、B十が心配でアイツの家に行ったんだ。
そしたら、アイツがひとりかくれんぼをしていた。
俺は気づかれないように家の角を使って隠れていた。B十はぬいぐるみを引き裂き、綿を抜き、米を入れ…。
赤い糸でぬいぐるみを縫っていき、なんかものすごい状態のぬいぐるみが完成した。
そしてあいつはぬいぐるみをじっと見つめ、何かを考えていた。
ボソボソと名前、と呟いていたので、おそらくぬいぐるみの名前を決めていたのだろう。
すると次の瞬間、俺は自分の耳を疑った。


『――…名前はE太にしよう。君の名前はE太。』


ぬいぐるみに俺の名前を付けたのだ。
なんで俺?そして彼はぬいぐるみを湯船に着け、自室に戻っていく。
そして十秒ぐらいした後、部屋から出てきてぬいぐるみを、『俺』をナイフで思いっきり、『刺した』。
俺は思った。あいつがひとりかくれんぼのぬいぐるみに俺の名前をつえるはずはない、と。
何故って?アイツには俺が必要だから。
アイツ、昔はお坊ちゃんだったから友達と言う友達はいなかった。だから俺が彼の一番の友達、いや親友になったんだ。俺が居なきゃ、今のアイツはいないと言っても過言ではないだろう?
そんな俺の名前をぬいぐるみにつけて、ましてや思いっきり『刺す』なんてさあ。



B 十 が す る は ず な い だ ろ う ?



キツネはアイツだ、裏切り者は、B十になり済ましている、俺の目線の先にいる『奴』だ。
殺さないと、殺してしまわないと。
俺は持っていた合鍵で、B十の家に侵入…いやお邪魔させてもらう。
そしてお風呂場に行き、ぬいぐるみと、ナイフを手に持って、B十の自室にへと足を進める。
すると暗闇になれた俺の目に映ったのは、自室のドアをガチャガチャと動かしている『B十』の姿をした裏切り者。
ドアに鍵がかかってしまったのだろう、ドジな奴め。
俺は静かに『B十』に近づく。
しかし静かに歩いても、ギッ、ギッ、と軋む音が鳴ってしまう。
音に敏感になっているのか、『B十』は頭を押さえながら小さくぶつぶつと言っていた。
そして大きな声で怒鳴った。


「来ないで!!」


俺は奴の目の前で止まった。
形的には…俺が『B十』を見下ろす形だな。
『B十』は音が聞こえなくなってホッとしたのか、顔を上げた。
…顔までB十にそっくりだ。
するとだんだん『B十』の顔がゆがみ始め、俺を見て怯え始めている。


「どう、して…。」


言葉を出すのがやっとなのだろう。
口元も震え、声も震えている。
お前が『B十』に化けた罰だ、その罪を償うんだ。お前の命で。


「なんで、君がここに…――!?」


彼は最後の力を振り絞って声を出す。
だけどもその声には力は入っておらず、本当に怖いんだなと思わせるぐらいに。
だが俺は惑わされない、乱されない。
何故ならお前は偽物なのだから、俺の知っている『B十』じゃないんだから。
俺は口角をこれでもかと言うぐらいに吊り上げ、笑った。
そしてかくれんぼの鬼の決まり言葉を言い放つ。


「――――…みーつけた。」


そして俺はナイフを『B十』に突き刺した。
何度も、何度も。
彼が死んだとわかっても何度も刺した。許せないから、B十に化けるなんて我慢ならなかった。
でも違ったんだ。
彼は本物だったんだ。俺はB十を殺したんだ、本物の、キツネじゃない奴を。
これはルールに反することだ。
終焉遊戯は、裏切り者を殺さなければならない。だが、参加者を殺していけないのだ。
つまり、俺は遅かれ早かれ死ぬ。
そのお告げがあの、メリーさんからとは。はっ、滑稽な話じゃないの。
俺は学校を休んだ。行ける気がしなかったから。
A夜やD保が過保護なほどに心配してくれた、でもごめんよ、俺はお前らに心配される義務はないんだよ。






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第三の噂 その五 ( No.19 )
   
日時: 2013/07/30 12:13
名前: すらむ〈SRM〉 ID:kIf4HPJY

皆が帰ってくる前に、俺はI良の家を出た。
おそらく俺は今日死ぬ。それをI良の家で起こしてしまえば、彼らが容疑者扱いされてしまうだろう。
走って走って、俺はツクヨミ神社に来た。
昨日の『メリーさん』はここに来ていたらしい。なら、ここでまてば…!
――ピロリン♪
マナーモードを切っていた携帯が鳴る。
開いて、見てみるとツイ○ターに書き込みがあった。
それは『メリーさん』。


『今、ツクヨミ神社の階段の前にいるの。』


来た、ついに来た。
来れるものなら来てみろ。お前の正体を暴いてやる。
メリーさんは後ろを向かなければ一度はいい。だから俺は後ろを振り向かない。何があろうとも。
――ピロリン♪
俺は間違った。同じ音だから気が付かなかったんだ。
ボタンを押して気づいた、これは着信音なのだ。俺は携帯を耳にあてる。
するとあの時聞こえた声が聞こえてきた。











「私メリー、今、貴方の後ろにいるの。」





















『速報をお伝えします。』
『○○市のツクヨミ神社で、全身刃物で刺されて死亡している少年が発見されました。』
『少年は、一週間前に起こった少年少女殺人事件の知り合いと言うこともあり、
 少年少女殺人事件(れいのじけん)と、同一犯として慎重に捜査を…―――』




.
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