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[4993] 【2016年度】お題小説スレッド【お題「去る」作品投稿期間】
   
日時: 2016/01/12 23:57
名前: 企画運営委員 ID:7PNV346o



『お題小説スレッド』へようこそ。こちらはあるお題に沿って読みきり小説を書き、その作品をみんなで批評し合う場です。
 初心者も上級者も関係ありません。うまくなりたいとお思いの方であれば、だれでも自由に参加することができます。一生懸命執筆し、一生懸命批評して、小説の技術を高め合いましょう。
 皆様のご参加をお待ちしております。

――――――――――――――――――――

>>002 【ルール説明】:必ず熟読して下さい。(※内容、一言の箇所を訂正しました。ご確認ください)
>>003 【批評のポイント】:批評をする際のポイントをまとめたものです。
>>004 【イベントルール説明】:イベントに関するルールです。必ず熟読してください





▼お題:第32回のお題は「種」です。
 二月に種をまくのか? と思いましたが、調べてみるとじゃがいもは二月にまくそうですね。……さらに調べてみると一年中、なにかしらの種をまいてるみたいです。
 そんなことは置いといて。「種」というお題には「たね」以外にも色々な解釈があると思います。みなさんがどのような作品を投稿してくるのか、楽しみにしております。
※第30回の作品投稿期間は2月1日(土)からです


▼お題:第33回のお題は「姫」です。
 三月なので(笑)
 というのはよくわかりませんが(ひなまつりだから?)「ひめ」というのは可愛らしい語感ですよね。私は緑の黒髪をした和服姿が思い浮かびます。桃色が似合いますよね。桃色……やはりひなまつりでしょうか。それでは、みなさんの作品お待ちしております。
 
※第31回の作品投稿期間は3月1日(土)からです


▼お題:第34回のお題は「嘘」です。
 嘘でした。


▼お題:最終回のお題は「魔法」です。
 奮ってご参加ください。


▼お題:第36回のお題は「友情」です。
 ネタでした。


▼お題:第37回のお題は「音」です。
 奮ってご参加ください。



▼日程(第32回)

1月1日       :お題発表
2月1日〜15日   :作品投稿期間
2月16日〜28日  :批評提出期間


▼日程(第33回) 

2月1日     :お題発表
3月1日〜1月15日 :作品投稿期間
3月16日〜30日 :批評提出期間


▼日程(第35回) 

6月1日     :お題発表
6月1日〜7月31日 :作品投稿期間
8月1日〜   :批評提出期間



▼注意もしくは削除対象となるお書きこみ
・荒らし
・荒らしへの反応
・自分や他人の小説の宣伝
・雑談、チャット化
・ルールに反するもの
・管理人が不適切と判断したもの

――――――――――――――――――――

>目次 >>001


>第32回 お題『種』参加作品(敬称略)

>>404 sakana:シロハの辻褄
>>405 伊達サクット:赤い種、青い種

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▼リンク
小説講座/雑談所』(お礼や言い訳等はこちらへ)
旧お題小説スレッド』(前スレはこちらから)
ツイッター』(朔乱のアカウントです。お題の告知などをしています)

管理人:If 空人 朔乱  補佐:伊達サクット
メンテ

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お題小説スレッド【第8回:作品投稿期間】 ( No.45 )
   
日時: 2011/11/12 23:43
名前: 企画運営委員会 ID:qyrunHIY

 こんにちは。
 第8回「ジュース」の作品投稿期間となりました。
 作品投稿期間は11月1日(火)〜11月20日(日)までとなりました。
 批評期間が短くなってしまう事をご了承くださいますようお願いします。
 ルール説明>>002 を熟読の上、ご参加ください。
 皆様力作待っております。
メンテ
貴方に捧げる果実 ( No.46 )
   
日時: 2011/11/02 00:28
名前: 空人 ID:zWYIgw9U

 流れゆく真紅は指先を伝い。そのしたたかな温かさを感じながら、想いは杯に注がれていく。
 微笑は贈られるべき相手の反応を思い浮かべた故のほころびだった。自らの零落がそのまま想い人の糧となるのならば。それを考える度、背筋を、そして心臓を騒がせるものは歓喜。いや、快楽だったのかもしれない。けれどもそれは秘匿にされるべき感情で。わずかな仕草にさえ示唆を与えようものならば、たちまち露見してしまいそうな危うさを秘めているのだ。しかしそれすらも、二人の関係を楽しむ隠し味にしようという思いに至る。傲慢なのは自覚していた。自分の心はとっくに可笑しくなってしまっているのかも知れなかった。
 それでも、私は――――。



 出会いは感傷や幻想とは程遠いものだった。
 自宅の裏庭に造り上げた果樹園は一人で管理するにはそろそろ大業になってきたほどの広さを誇っている。彼はその片隅で一本の枯れ木に背を預けていた。こけた頬と死を匂わせる表情は、近付くのを躊躇うのに十分な理由だったかもしれない。しかし、彼の背に有る木は枯れてはいなかったはずなのだ。つい昨日までは。ならば彼がその原因を施したのだろうか? 今考えると、答えはその通りだったのだけれど。そんなふうに疑いながらも迂闊に近寄る私に、彼はやさしく微笑んで見せたのだ。
「すいません。木を枯らせてしまいました。ああ、貴女もあまり近寄らない方が良いです。僕は今少々空腹でして、直接触れた生物から精気を吸い取ってしまうのですよ。そういう生き物なのです。ごめんなさい。出来れば新鮮な野菜や果物から採った果汁を一杯いただけないでしょうか? それでここから離れるくらいは出来ると思いますので」
 優しい声だと思った。だから私は彼を家に招きいれるのにそれほど躊躇いなどは無かったのだ。

 客に飲み物を出すのに、外の吹きさらしの中では申し訳ないという私の言葉を、彼は渋々了解した。用意した席に彼は身体をふらつかせながら着座する。手を貸そうという意見は先の理由で却下されたのだ。話を聞くと、彼はヴァンパイアの血を受け継いでいるのだと言う。血筋だという彼の母親にはそれらしい特徴はなかったのだが、自分にはなぜか色濃く受け継がれたのだと。
 彼の、一度も人を襲いその血を飲んだことはないのだという言葉を、私は信じる事にした。しかしそのせいで、まともに動く事も出来なくなっているのなら、それは褒められた行為なのかどうか。私が判断するにはあまりにも知識が足りていない。
 用意した果物の絞りたてのジュースを彼は一気に飲み干す。するとどうだろう。震えていた指は伸び、肌は色身を増し、こけた頬も元通り。新鮮な果物は彼にとって至高の飲み物だったのだ。そんな物を自分で作ることが出来たのだと理解した時、私の胸は今まで感じた事のない感情に震える。そして、よみがえった美しい容姿に微笑を浮かべる彼を見た時、それは別の感情までもを連れてきた。
「本当に良いのかい? 僕は化け物だし、君はここに一人で暮らしているんだろう?」
「ええ、だから良いんじゃない。家族が居たら貴方の事を説明するのが大変だわ。部屋は余ってるし、食費はかからない。それに、私の造った果物が貴方には必要なんでしょう? あ、果樹園の手入れを手伝ってもらえたら助かるわ」
 よほど気に入ったのか彼の体質に合っていたのか、あの後彼は三杯のジュースを飲み干すと、満足そうに一息ついてそのまま倒れこむように眠りに落ちてしまったのだ。その手にしっかりとカップを握り締めたまま。その日はそのまま夜を明かしてもらい、次の日の朝、私は彼にここにしばらく留まらないかという提案を持ちかけたのだ。
 説得は少々熱心が過ぎているようにも感じたが、気が弱いくせに頑固なところがある彼にはそのくらいが丁度良かったのだろう。少し考えた後に彼が口にした『ありがとう』の言葉は、今でも私の記憶の奥に刻まれたままになっている。

 あれから幾日経っただろうか。新鮮な果物の力か、落ち着いて生活できているせいなのか。後これは私の希望的推測なのだが、誰かと一緒に居るという安心感のおかげとか。ともかく彼は見違えるほど元気になったし、果樹園の手入れなら私に劣らないほど上達した。けれどもそれが、今度は私に不安を与えてくる。即ち、元気になった彼に私は必要ないのではないか。この家から――私から離れていってしまうのではないか、と。
 だから私はこの不安の解消にあたり一計を投じる事にした。これが成功すれば彼にとっての私は、より離れ難い存在になるはずなのだと信じて。

「はい、今日の分。濃縮したからちょっと飲みにくいかも知れないけど、ゆっくり飲んでね」
「ああ、いつもありがとう。へぇ、濃縮か、美味しそうな匂いだね」
 心臓が跳ね上がったのは、彼の笑顔のせいではない。その独特の匂いが自分には相容れないものだったからだ。動揺は彼の目に止まっただろうか? だけど彼はそんな私の様子に気付いた様子も無くその杯に口をつける。少しくらい私の反応も気にして欲しいのにと思う事はわがままだとわかっていた。
 杯に満たされていた赤い液体を彼はまず一口だけ含んだ。彼の喉が上下する。それだけの事が私をひどく興奮させた。頬が紅潮するのを抑えられているだろうか、肩は震えていないだろうか。何でもないのを装う事にこれほどの注意を払ったのは、はじめての経験だった。側に居るだけでこんなにもたくさんの新しい感情が芽生えてしまう。その相手が彼のような人だった事を、私はこれ以上無い幸運に思うのだ。
「うん、とっても美味しいよ! 何だろうすごく力が湧いてくる気がする」
「本当? 良かった。そう言ってもらえると私も嬉しいわ。ありがとう」
 微笑見つめ合う二人。ほのかに甘く切ない空気が流れる。互いに想い合っているからこその沈黙。そう信じたかった。傍から見ればそうとしか見えないだろう。だがその片方は自分の出自ゆえ、そしてもう片方は、相手を裏切っているかもしれない行為のため、沈黙は続く。
「うん。美味しいよ、とても……」
「そう……」
 そして言葉は繰り返される。後に続く事はない。
 特別に作った私のジュースを彼はまた口へと運ぶ。その液体を口にしても、彼に思った程の変化は無かった。それが良かった事なのか悪かった事なのか、今はまだわからない。
 だから今は、この瞬間を楽しもう。
 いつか訪れるはずの変化の日のために。



THE END
メンテ
胎児 ( No.47 )
   
日時: 2011/11/13 18:02
名前: かなちゃん王女◆SX.4l2Qrkk ID:2HHLx0QA

 ワンツ・スリー。ワンツ・スリー。
 ワンツ・スリー。ワンツ・スリー。
 お空には、ふわふわもふもふ、綿菓子くらうでぃ!
 そこからぽつぽつ、飴とジュースのシャワーれいん!
 そして、そして。サンサンさにーは、グミが輝き浮かんでいる!
「嗚呼。ここは天国? それーとも。今までいた世界ーが、地獄、だったのかしら?」
 アリス(少女)は歌う。
 飴と、ジュースと、綿菓子と、それにグミを口にして。
 最後にゼリーの川を掬い上げ。
「嗚呼。やっぱりここは、ぱらだいす!」
 口いっぱいの、喜び蓄え。
 ワンツ・スリー。ワンツ・スリー。


「ワンツ・スリー。ワンツ・スリー」
 アリスが歌い、踊っていると、そこには一羽のうさぎさんが。
「こんにちは、ご一緒に、いかがです?」
 かかとを打ってワンツ・スリー。
 楽しい楽しいぱらだいす。
 素敵なダンスでへぶんだわ!
「いやいや、それには及びません。
 私めは、十二分とパラダイスを味わいましたので」
 うさぎさんはどこへ行く?
 待って、待って。
「行かないで!」
「しかし、私は行かねばならない。
 なぜなら私は味わいすぎた。
 虜となっては母を忘れてしまいます」
 アリスは覆う。目を覆う。
 お母さま。お母さま。
「泣かないで。泣かないで。
 ご一緒に、いかがです?」
 貴女のお家。片道の旅
「ええ、行くわ。すぐ行くわ」
「けれども、宜しい、のでしょうか?」
 うさぎさんは綿菓子を、ペロリとすこぉし一舐めし、両の手器に、ジュースをたぷたぷ。
「こんなパラダイスへは、二度と辿り着けませんよ?」
「いいのです。お母さま。私は会いたいお母さま」
「分かりました。では行きましょう。帰りましょう。
 新しき哉、母の元」
メンテ
Re: ジュースと陰謀 ( No.48 )
   
日時: 2011/11/19 11:54
名前: 如月 美織◆8zBdnxDwSc ID:XCzagB1.

『おんなじ世界にもう一つぅ、見えない世界がありましてぇ、そこには魔物が棲んでいるぅ』
『そんな世界に行くためにぃ、真っ赤なジュースがつくられたぁ、別世界との架け橋さぁ、……』


   *


 彼は追ってから逃げながら、子供たちの歌を聴いていた。空は黄昏色、子供たちは手を繋ぎながら元気よく歌っている。酸素を求めて喘ぐ体に、もう少しで撒けるはずだと言い聞かせてテンポよく呼吸を行う。白い肌は赤く熱り、焦げ茶色の髪も汗で肌にまとわりつく。不快感を覚えるが、今はそれどころではない。
 こんな生活になってから何日が経っただろうか。ある日突然、会社をくびになったかと思ったら突然警察がやってきて――そこからはあまり良く覚えていない。どうやら、自分は所謂濡れ衣を着せられているらしく捕まったら最後、処刑されることも決まっているようだ。身に覚えのない罪を着せられ、彼の人生の歯車は大きく狂ってしまった。まったくやりきれないよ、と内心盛大なため息をつきながらも、いつ捕まるか分からないスリルに快感を覚えていたのもまた事実。いずれ事実は明らかになるものさ、と呑気なものだ。もっとも、それは彼が普通の人間であったら味わうことのない感情であろうが……。

「……撒いた、か?」背後の足音は途絶え、辺りには何気ない日常の音が満ちている。「さすがにここまでは追って来れない、か」

 何かの倉庫だろうか。食物が保存されているらしく、匂いが部屋を充満させていた。運命を見放された分、このような点で天は彼を助けているらしかった。
 お試し程度に、近くにある箱を手にとって中身を取り出してみる。中にはハムが入っていた。
 ひゅう、と口笛を吹いてハムを頂戴する。初めはこんな生活が嫌で嫌で堪らなかったのだが、生きる道がこれしかないと分かった瞬間にためらいは消えた。

「さて、なるべく遠くに逃げた方がいいよなぁ」
『――いい場所があるぞ』

 背後からの声、それも若い人間のものだ。さ、っと彼は立ち上がり反射的に身構えていた。相手は自分よりも暗い所にいる。非常に不利な状況だった。
 誰なのだろう、彼は暗闇に目を凝らした。敵とは限らない、それに相手は自分が逃げるのに居場所を知っていると言っていた。罠の可能性もあるが、嘘をついているかどうかはまだ分からない。

(一応信じてみよう)
 
 彼が体の力を抜くと、まるで心の声が聞こえていたかのように相手は「ありがとう」と呟いた。
 パタッ、パタッ、と小気味よい足音を立てて相手は近づいてきた。やっと光に照らされてその正体を確認すると――彼は唖然とした。声こそ若者のものであったが、彼の目に映っているのはもう六十は超えているであろう老人のものであったからだ。着ているものはなかなか高級そうなもので、ロマンスグレーのおじさまだった。

「いい場所とは?」

 彼が尋ねると、今度は老人が驚いた表情を浮かべる。だがそれはすぐに愉快そうなものへと変わり、やんわりと笑みを浮かべて老人は応答せず彼に向かって話し始めた。

「声のことを聞かない人間は初めてだよ。君はなかなか面白い奴だ」
「そりゃどーも」

 そっけなく返事を返し、「で、場所ってどこなんですか」と今度は真顔で質問する。

「覚悟はあるか?」
「……はぁ?」

 見当違いな答えを返された気がして、彼は思わず呟きそれから慌てて「生き抜く覚悟ならとっくに」と言った。

「そうか。なら……」老人は倉庫の奥の方へ行き、何かガサガサとやっていたが目的のものを見つけたのかすぐに戻ってきた。「これを飲みなさい」

 彼の手に渡された真っ赤なボトル。瓶に詰められた、真っ赤な液体。
 
「これはなんです?」
「ジュース」

 老人は真顔で答えた。

「いやそうじゃなくて」
「異世界への扉」

 今度は真剣に答えをくれた。老人の答えで、彼はふと子供たちの歌を思い起こした。そう言えば、歌詞に真っ赤なジュースとか言う言葉があったような気もする。
 異世界へ行ってしまえば、当然捕まることはない。だが――。

「異世界へ行けば逃れられる代わり、魔物に追われることになる。ジュースの効果は一時間。この世界と異世界は同じ大地に重なっている。この倉庫も、異世界に存在する。なるべく遠くへ逃げ、帰ってきたときにずっと遠い場所へいればまずは大丈夫だろう。ただし、魔物に食べられたら最後、君は蒸発することになる。一度扉を開けば、戻るには時間の経過しかない。まあ、生きる覚悟があるなら大丈夫だろう」

 彼は、手にしているボトルを暫く見つめていたがやがてキャップを開けると中身をぐ、っと流し入れた。このままでは、いずれは捕まってしまう。なら、どんな方法でも試してみる価値があると思ったからだった。三口ほど飲んだところで、彼の体に異変が起こり始めた。すぅと体が解けていくような不思議な感覚、時と空間と意識が少しずつ混ざりあい、完全に世界から隔離させるような奇妙なものが彼を襲った。
 瞬間、彼の意識は途切れしかしすぐにまた元に戻った。
 老人の姿は消えていた。




 ジュースのせいか、体温があがっている気がした。
 世界の空気が違う。よく分からないが、老人の言うとおり異世界へやってきたようである。ジュースの力は本物だったのだ。思わず瓶を握る力が強まった。
 ふぅ、と小さくため息をついて倉庫の外に出る。何一つ変わらない景色だが、ただ一つ、賑やかさだけがぽっかりと抜け落ちているような感じだ。逃げ回るうちにこの辺りの地形に詳しくなり今だってどう曲がればどこに出るかが分かっているのに、見知らぬ土地に一人取り残されているような感情になった。ともかく、できるだけこの場所を離れなければならない。
 魔物がいつどこから飛び出してくるか分からない。捕まれば待ち受ける運命こそ人間と同じだが、どういう殺され方をされるか分からないだけ恐怖は倍増だ。体の大きさも、武器も、足の速さも何一つ分からない敵が相手となるとさすがに彼も怖じ気づいた。

「……遠くへ、遠くへ」

 呪文のように呟きながら絶えず辺りを見回し走り始める。挙動不審な行動をしていることに羞恥こそ覚えないが、自分が酷く小さな人間に感じられた。
 しんとした世界に、自分の足音だけが木霊する。
 
「遠く、へ……っ!」

 がさ、と音がして思わず後ろを振り返る。そして安堵の息をついた。風で紙が飛ばされてきただけのことだったのだ。そう、何もここまで怯えることはないじゃないか。必ずしも魔物に見つかるとは限らないのだし……。
 彼は本当に覚悟を決めた。一時間――それだけ逃げ切れば、当分の間は自由を得られる。ふつふつと彼の体に闘志がこみ上げてきた。どう足掻いてもいい、絶対に生き延びて見せようと心に誓った。いずれ真実が明らかになるまで生き延びて見せようと決めた。
 再び、彼は走り始めた。残り時間はあと五十分である。


   *


 一体どこまで走ったのだろうか。辺りには見知らぬ世界が広がっている。あまり遠出をするタイプでなかった彼は、近所の域を超えると途端に土地勘が無くなってしまうのであった。後ろを振り返ると、辛うじて見覚えのある塔が見えている。かなり遠くへ来たらしかった。
 この辺りでいいだろう、と彼は隠れる場所を捜し出した。魔物に見つかる前に、身を隠さねばならない。
 途中何度か奇妙な生物を見たが、どれも足の親指の爪程度の大きさで彼に立ち向かおうとする者はいなかった。魔物といってもこんな小さなものなのか、と油断していたことが原因かもしれない。
 は、と振り返ると自分と同じくらいの大きさの鳥が低空飛行で突撃してこようとしていた。まじかよ、と心の中で呟きながらぎりぎりのところでかわす。だが鳥も諦めず何度も立ち向かってくる。人間なんてめったに食べられないごちそうなのだろう。

「悪いがお前の餌にはならねぇぜ」

 まだ半分以上中身の残っているジュースの瓶で鳥の翼を力いっぱい殴る。確かな手ごたえを感じ、確認するとどうやら偶然にも急所を突いたようであった。魔物の弱点は分からないが、鳥は羽根を攻撃されると弱くなるらしい。飛ぶ力を失った鳥は、地面にぐったりと横たわり――そして消滅した。

「ゲームかよ……」彼は鳥のいた場所をみつめ、「ま、ジュースの力で異世界へ行こうっていう発想もそもそも現実味がないというか……」と苦笑した。

 ともあれ命は助かったのだ。彼は細い路地に入り込み、隠れ家を探し始めた。残り時間はあと三十分である。


   *


 路地に入ると、少しだけ懐かしい匂いがした。あっちの世界の空気と似ている。生物の暖かみが感じられた。
 彼は適当な倉庫を探し始める。奥へ進むほど、暖かさが大きくなってきていた。
 暖かさ。
 暖かさ……?

「あっ……!」

 彼は重大な失敗を犯した。この世界に人間は存在しない。イコール、暖かさは魔物のものである。そのことにやっと気付いたのだ。
 慌ててきた道を引き返すが、時すでに遅し、人間の香りを嗅ぎつけた魔物たちが群がって来ていた。
 大きな牙を持つライオンのような魔物、足一本一本に巨大な爪を持つ蜘蛛のような魔物、人間の顔を持つ馬――。特徴は違えど、よく観察するとどの魔物も目が赤く光っていることに気付いた。細い路地の前も後ろも囲まれてしまったのだから、絶体絶命の状況である。これが映画かなんかなら、主人公に救いが入って魔物をなぎ倒していくのだろうが……残念ながら、彼には助けてくれる人間など存在しない。
 完全に威嚇体勢に入った魔物たちに精一杯の虚勢を張って、そのとき彼はある作戦を思いついた。


   *


「彼は生きているだろうか」

 老人は彼が異世界に消えたことを確認してからそう呟いた。彼は今まで出会ったどの人間とも違っていた。運命を呪わずただ生きていた。彼なら、きっとやってくれると老人は確信した。
 今まで幾度となく作戦は失敗してきた。五十年――五十年だ。何度も夢を託しては失敗し、裏切られてきた。
 
「…………」

 今でも時折思い出すのだ。濡れ衣を着せられ殺された息子のことを。息子の名誉は守られたが、しかしそれは既に息子が死んだ後のことだった……。遅かったのだ、せめて五日早く真実が分かっていれば殺されることはなかったのに。
 静かな怒りがこみ上げてきた。世の中に対する、どうしようもない気持。やり切れない思いで暮らす中、ある日老人は知った。この大地には二つの世界が重なり合っているということを。それから思いついたのがこの真っ赤なジュースだった。飲んだ人間を異世界に送り出す、そんなことが可能か悩ましかったが、けれど二つの世界が混ざり合う状況がどこかにあるはずだと思い研究を続けた。そして遂に、夢は叶った。二つの世界の交点となる場所で、AとBの温度の差が十七度になり湿度が四十三パーセントのときにAを送りだすという法則を見つけ出したのであった。
 その交点となる場所が、この倉庫である。倉庫は常に湿度を四十三パーセントに保ち、室内温度を二十度に設定した。あの赤いジュースは、体温を上昇、もしくは低下させ三十七度にする効果があるのだ。

「やってくれよ……」


   *


 このジュースには、異世界に送る効果がある。人間だけとは限らないかもしれない。あっちの世界が混乱する可能性があるが、けれど自分が生き残ってさえいればいいと彼は思った。かっこよく生きようなんて思いはとうに消えうせている。どっかのどぶにそんな思いは捨ててしまった。とにかく真実が明らかにされるまでは何としてでも生き抜かなければならないのだ。

「消え失せろ!」

 彼はキャップを外しその中身を魔物たちに向かって振りまき始めた。真っ赤な液体が雨のように降り注いでいく。それは自らの体をも濡らし、魔物の体も赤く染め上げた。
 刹那、変化が訪れた。魔物の動きがぴたりと止まり、空間が渦を巻き始めた。それでも、彼は残りが無くなるまでジュースをこぼした。暫くして、言葉にできない叫び声をあげながら魔物たちが消えていった。何体か残っている者もいたが、彼に恐怖を抱いたらしく尻尾を巻いて逃げだした。

「……勝った」

 彼は呟き――再び意識を手放した。


   *


 彼が意識を取り戻したのは、それから三日が経った日のことだった。気が付くと見知らぬ部屋にいてぼんやりとした意識で彼は老人の姿を認めていた。

「ありがとう。礼をいうよ」

 老人はこれまでになく穏やかな表情で礼を告げた。訳の分からない彼は、小さく首をかしげる。記憶が少し飛んでいた。
 その様子を見て老人は部屋の窓を開いた。微笑をたたえる老人と対照的に、彼は驚愕の表情を浮かべる。
 真っ赤に燃える街、破壊されていく建物、降り注ぐ真っ赤な雨。泣き叫ぶ人間の声、そして狂喜乱舞する魔物たちの姿。彼の脳裏に全ての出来事が蘇った。追われ、ジュースを飲み、そしてその液体を魔物に投げつけた。この世界に来た魔物は、当然溢れかえるようにいる人間を襲ったことだろう。あの真っ赤な雨は、おそらく老人が機械かなんかを使って人工的に降らせているに違いない――真っ赤なジュースを。

「これで世界は滅ぼされる。息子を死に至らせた政府も、これで全滅だ」

 無邪気な青年の声が穏やかな笑みを浮かべる。やはり、しわがれた老人の姿とは不釣り合いだ。
 彼は老人に恐怖を抱いていた。この人は、初めからこれが目的だったのだ。自分は世界滅亡計画の片棒を担いでしまったのだ……何という皮肉だろう! 罪から逃れるために起こした行動が大罪に繋がるなんて。

「さあ、これでわたしと君は共犯だ。仲良く暮らそうじゃないか」

 彼の顔は引き攣った。自分は、二度と出ることを許されない見えない鳥籠に捕らわれてしまったのだから。
 これから待ち受けている過酷な運命を思い、彼は酷く絶望した。


 ジュースと陰謀・(了)
メンテ
うそつきなおいしゃさん ( No.49 )
   
日時: 2011/11/18 17:52
名前: If◆TeVp8.soUc ID:Q4HJrURM

 三度の留年を経て、僕は今年、ようやく医学校を卒業した。配属されたのは、島の南端の小さな村。とっくに定年になったが、後釜がおらず仕方なくドクターを続けていた老人の後を継ぐことになった。
「私は嘘つきだ」
「は?」
「私は嘘つきなんだ」
 顔を合わすなり、腰の曲がったドクターはそう言った。訳が分からないままに、引継ぎがてら、僕は彼の訪問診療に付き合わされることになった。

 ◇

 村の中の家を、二十件くらい回ったか。「次が最後だ」と言ったドクターに従ってしばらく歩き、たどり着いた村のはずれ。そこに、その家はひとつ、寂しく建っていた。屋根は崩れ、壁は蔦に巻かれ、窓はひび割れ、本当に人が住んでいる建物なのかと疑いたくなる有様。まるで幽霊屋敷のようだと思って、僕はちょっと尻込みした。
「もしかして、最後はあの家ですか? ドクター」
「そうだよ」
 白髪頭のドクターは、なぜか悲しい表情をした。皺だらけの顔の眉間を寄せて、眉尻を下げ、厚ぼったい瞼を伏せ、薄い唇を真一文字に結んで。それはこの一軒の診療が医者としての最後の仕事になるからなのか、もっと別の理由があるのか、今日対面したばかりの僕には読み取ることができない。
「なんでそんな顔をしているんですか」
 深刻な表情のまま、ドクターは首を振るだけで答えない。白衣の襟を正して、おもむろに歩き始める。
「行こうか」
 そう言った声が暗いのも、足取りが重いように見えるのも、きっと気のせいではないだろう。ドクターも怖がっているのか。ならば、先ほどの悲しげな顔はなんだ? 分からない。とにかく遅れないように、僕も足を動かした。まだ少し怖いせいで、ぎこちない歩きかたになる。そろそろお化けなんて怖いといっていられない年になってきたが、苦手なものは苦手だ、仕方ない。
「あの家にも、患者さんが居るんですか」
 憂鬱な気持ちを紛らわすために、僕はドクターの隣に並び、意識して明るい声で話しかけてみた。
「そうだよ」
「患者さんの性別と年齢は?」
「幼い……おそらく五つか六つくらいの女の子だ」
「ちゃんとした年が分からないんですか」
「そうだね」
「どんな症状なんです?」
 ここで、ドクターはもっと悲しい顔をした。ああ、原因はその患者さんにあるのかと、ようやく僕は理解する。年配のドクターは言葉を探してから、僕の問いに対して、一語発するたび躊躇うように至極ゆっくりと答えた。
「治せない病気なんだ」
「治せないって、どうして」
 僕が言いかけた言葉は、寂れた家の扉が軋んだ音によって遮られた。ちょっとだけ開けられた扉から、小さい女の子の顔が覗く。二つに結った栗色の巻き髪を揺らしながら、子供らしい無邪気な笑みを顔一杯に広げている。なんだ、幽霊屋敷なんかじゃないじゃないか。ほっとしたが、よく見れば、女の子の頬はこけている。目の下にも黒々とした隈があるし、顔色だってよくない。病気というのは本当らしい。この子が最後の患者なのだ。
「ドクター……ドクター?」
 僕の見間違いでなければ、ドクターは目を潤ませていた。次の瞬間には瞬きしてドクターは腰を屈め、駆け寄ってきた女の子の頭を撫でていたから、しかとは確認できなかったけれども。女の子は、ドクターに温かく笑いかけている。笑顔だけを見れば、とても幸せそうなのだが。ドクターも彼女に穏やかに笑み返しながら――今朝会ったばかりだが、終始無愛想だったこの人が、こんな顔をするなんて驚きだ――ずっと栗色の頭を撫で続けている。
「鞄の中から、ジュースを」
 僕には横顔を向けたまま、ドクターが素っ気ない指示を出してきた。他にやることもないし、素直に従うことにする。ドクターの提げていた黒い鞄を寄せてきて、開いた。いろんな薬品が混ざったにおいにくらくらしながらも、中を無造作に探る。聴診器やらカルテやら包帯やら注射器やら色んな医療道具が顔を並べる中に、ひとつ場違いな、きれいな橙色の液体が入った長細い瓶を見つけた。オレンジジュースだろうか。それにしては鮮やか過ぎる橙だが、他にジュースらしきものなんてないから、やっぱりこれがそうなのだろう。
「ドクター、これですか」
「ありがとう」
 礼は言うが、こちらには顔を向けることすらせず手だけ延ばしてくる。ぞんざいな所作だが、今度も大人しく要求どおりに瓶を渡した。揺れた瓶の中で液体が跳ね返る。傾き始めた陽の光を浴びて、きらきら輝いた。きれいだ。妙に心を惹きつけられる。なにか妖しい魅力があるのだ。これは本当に、ただのジュースなのか?
「さあ、今日も飲んで。ゆっくりでいいからね」
 ドクターの優しい言葉に、女の子は笑ったままで頷いた。彼が栓を抜いた瓶を両手で受け取って、女の子は一気に傾ける。ゆっくりでいいと言われたのに、瓶はあっという間に空っぽになった。とても美味しそうに飲んで、女の子は口元を拭うと、一転の曇りもないかわいらしい微笑みを浮かべながら、ドクターを見上げた。
「おいしゃさん、あしたには、おとうさんかえってくる?」
「ああ、きっと帰ってくるよ」
 ドクターの微笑みが少し陰ったのを、僕は見逃さなかった。
「うん。わたし、いいこだから、ちゃんとまつよ」
「よしよし。それじゃあ、今日はもうお休み。幸せな夢を見るんだよ」
「はあい。ありがとう、おいしゃさん」
 女の子が、たいそう幸せそうな笑顔を残して、ぱたぱた足音を鳴らしながら家の中に戻っていく。その小さな後姿を見送るドクターの目が、また、潤んだ。再び、軋む音。女の子の姿は、傾いたまま閉まった扉の向こうへ消えてしまった。
「ドクター、治療はこれだけでいいんですか?」
「そうだよ」
 ドクターは感情を排した声音で、淡々と答える。
「あのジュース一本で? あの子、あんなにやつれているのに」
「あれでも、少し良くなったんだ」
「あれでですか? あの子は一体何の病気なんです?」
「心の病だよ」
「心の? 精神的なってことですか」
 細い目が、さらに細められた。虚しいだけの記憶を旅する目。
「あの子は早いうちに母親を亡くし、父親と二人暮らしだったのだけれど、数年前、その父親も亡くしてしまった。強盗に、目の前で殺されたんだ。以来心を病んでしまって、何も食べようとしなかった。眠れもしなかったようだ。だから、これを」
 空き瓶の中に数滴残った明るい色の液体を陽にかざして、ドクターは力なく笑った。これまでで一番悲しそうな顔だった。
「ハッピージュースというんだ。理由なしに幸せを感じられる薬だ。それに睡眠薬と栄養剤を混ぜてある。ひとまずこれを飲んでおけば、あの子は命を繋ぐことができるし、幸せな夢を見ながら眠ることが出来る」
 ハッピージュース。噂ではいくどか聞いたことがある。裏の世界では麻薬として取引されているそうだし、自殺未遂者に精神安定剤代わりに飲ませることもあるらしい。それを、あんな小さな子供に? しかも、睡眠薬と栄養剤を混ぜるなど。
「そんなこと……」
「どうした?」
 我に返って、僕は口をつぐんだ。引継ぎもここで最後だ、今さら怒らせるわけにはいかない。
「いえ、なんでもありません」
「言ってごらん。君はどう思う?」
 ドクターは、何か大切なものが抜け落ちたような色の瞳を僕の方へ向けて、静かに尋ねた。真剣な答えを欲しているまなざしだったので、僕も居住まいを正す。正直に言おうと決めた。
「人を生かすのが、僕たち医者の仕事ですよね」
「そうだね」
「でもあの子、あれで生きてると言えるんですか」
 予想に反して、ドクターはすぐに頷いた。
「そうだね」
 視線を寂れた家にやって、今度こそ、ドクターは涙を流した。透き通った、きれいな一筋の涙だ。
「生きていれば、いつか、何かが起こるかもしれない。あの子の病が治る何かが。その何かを信じて、私は、ああして嘘をつきながら、今まであの子の命を繋いできた。医者とて人の身。私には、それくらいしかできなかったんだよ。無力なことにね」
 纏う白衣に目を落として、彼は自嘲の笑みを浮かべた。風にはためいた白衣の裾は、古びて擦り切れていた。
「何が正しいか、この年まで医者をしていても、私には分からなかった。明日から君があの子の医者だ。あとは君が思うように、君が正しいと思うようにやりなさい」

 ◇

 村のはずれ、孤独な一軒の家。僕は今日も、最後にその家にやってきた。
 少女が駆けてくる。大きくなったが、やはりやつれている。楽しげに笑っていても、目は死んでいる。それでも僕は栗色の頭を撫でながら、一瓶の偽物の幸せを、今日もまた彼女に処方する。
「おいしゃさん、おとうさん、あしたにはかえってくる?」
「ああ、帰ってくるよ」
 僕は嘘をつく。少女は笑う。笑って、今日も、少女はまがいものの幸福な夢の中に生きる。いつ来るとも知れぬ救いを待ちながら、少女は笑い続け、僕は嘘をつき続ける。
 明日も、あさっても、しあさっても。
メンテ

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