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[4993] 【2016年度】お題小説スレッド【お題「去る」作品投稿期間】
   
日時: 2016/01/12 23:57
名前: 企画運営委員 ID:7PNV346o



『お題小説スレッド』へようこそ。こちらはあるお題に沿って読みきり小説を書き、その作品をみんなで批評し合う場です。
 初心者も上級者も関係ありません。うまくなりたいとお思いの方であれば、だれでも自由に参加することができます。一生懸命執筆し、一生懸命批評して、小説の技術を高め合いましょう。
 皆様のご参加をお待ちしております。

――――――――――――――――――――

>>002 【ルール説明】:必ず熟読して下さい。(※内容、一言の箇所を訂正しました。ご確認ください)
>>003 【批評のポイント】:批評をする際のポイントをまとめたものです。
>>004 【イベントルール説明】:イベントに関するルールです。必ず熟読してください





▼お題:第32回のお題は「種」です。
 二月に種をまくのか? と思いましたが、調べてみるとじゃがいもは二月にまくそうですね。……さらに調べてみると一年中、なにかしらの種をまいてるみたいです。
 そんなことは置いといて。「種」というお題には「たね」以外にも色々な解釈があると思います。みなさんがどのような作品を投稿してくるのか、楽しみにしております。
※第30回の作品投稿期間は2月1日(土)からです


▼お題:第33回のお題は「姫」です。
 三月なので(笑)
 というのはよくわかりませんが(ひなまつりだから?)「ひめ」というのは可愛らしい語感ですよね。私は緑の黒髪をした和服姿が思い浮かびます。桃色が似合いますよね。桃色……やはりひなまつりでしょうか。それでは、みなさんの作品お待ちしております。
 
※第31回の作品投稿期間は3月1日(土)からです


▼お題:第34回のお題は「嘘」です。
 嘘でした。


▼お題:最終回のお題は「魔法」です。
 奮ってご参加ください。


▼お題:第36回のお題は「友情」です。
 ネタでした。


▼お題:第37回のお題は「音」です。
 奮ってご参加ください。



▼日程(第32回)

1月1日       :お題発表
2月1日〜15日   :作品投稿期間
2月16日〜28日  :批評提出期間


▼日程(第33回) 

2月1日     :お題発表
3月1日〜1月15日 :作品投稿期間
3月16日〜30日 :批評提出期間


▼日程(第35回) 

6月1日     :お題発表
6月1日〜7月31日 :作品投稿期間
8月1日〜   :批評提出期間



▼注意もしくは削除対象となるお書きこみ
・荒らし
・荒らしへの反応
・自分や他人の小説の宣伝
・雑談、チャット化
・ルールに反するもの
・管理人が不適切と判断したもの

――――――――――――――――――――

>目次 >>001


>第32回 お題『種』参加作品(敬称略)

>>404 sakana:シロハの辻褄
>>405 伊達サクット:赤い種、青い種

================================================================================

▼リンク
小説講座/雑談所』(お礼や言い訳等はこちらへ)
旧お題小説スレッド』(前スレはこちらから)
ツイッター』(朔乱のアカウントです。お題の告知などをしています)

管理人:If 空人 朔乱  補佐:伊達サクット
メンテ

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Re: 【オリキャラ募集中! 投稿は雑談所へ!!】お題小説スレッド【三月期:批評提出期間】 ( No.115 )
   
日時: 2012/03/31 22:12
名前: 朔乱 ID:Z.gm56R6

 どこにターゲットを持っていって執筆していいのかわからない今日この頃。「お前、まだそんなレベルじゃねーだろ」というツッコミを言われるのは分かっていますので、言わないでください(T△T)



☆ゆみたんさん:まぎかる

 なんだろう。序盤での神聖のくだり、意味がわかってしまった自分が悲しい。
 ぽぽぽ〜ん一発勝負のお話。「挨拶の魔法」というアイディアはすごく好きです。誰でも使えるってことは私も使えるってことですもんね。私も魔法使い。いや、だから神聖とかそういういm(ry ただ、文章の少なさと脇道にそれまくった内容のせいで、本編が薄っぺらになっていたと思います。ネタがネタなだけに、隠すのが難しかったとは思いますが、もう少し応用が利かせられないかな? と思いました。タイトルにも、何か工夫が欲しかったです。いや、シンプルなタイトルは好きですけどね。
 そういえば、震災から一年でもあるんですよね。あの異常事態を振り返るアイテムの一つとして、この時期にこの作品を書くのは良かったのかもしれません。


☆黒猫さん:魔法少女襲来

 最後まで読んで、ぞっとしました。あれ、でも、怖くない? いや、でも、確かに怖‥‥い……のか? あれ、あれれ? 「私」はユーちゃんの友だちで、でも、実は滅んだ(もしくは滅びそうな)異世界からやってきた魔法少女で、でも異世界に魔力はないから「私」は魔法が使えなくてユーちゃんとほとんど同じ存在なわけで、ちっとも脅威じゃないけど、でも魔法がある世界の人は魔法がない世界の人を殺して魔法を取り戻そうとしているわけだから……怖い話なんですね。この後、友達に血という血を搾り取られちゃうユーちゃんの地獄絵図が見られるわけですね。怖いです。
 張り詰めた空気を一旦緩やかにしてから落とすお話。典型的な怖いパターンです。典型的なんて、さもこのオチ予想してたんだぜオーラだしていますが、全く予想できませんでした。黒猫さんのオチを隠す技術の賜物だと思います。ただ、前半部分が物語全体に対して長すぎるような気がします。起承転結で言うと、魔法世界のことが「起」「承」はなくて、ユーちゃんとの会話が「転」最後の一文を「結」だとすると、明らかに「起」が長いです。頭でっかちです。「起」の大きさで物語の量を推測した読者にとっては、どうしてもボリュームが少なく感じてしまうと思います。ただ「起」はこの程度の長さを使わないとオチを上手く隠せないのも事実です。「私」の魔法生活をもっと細かく、物語をつけて、魔法生活を「起」魔法世界の崩壊フラグ「承」と分割して「起」を小さくすればよかったのかもしれません(あくまでも個人の意見です)
 最後に、言葉のリズムを気にして書くと、もっとよくなると思います。リズムよく書かれた文章は、読者の頭に入ってきやすいと思いますので^^


☆かなちゃん王女さん:結末を知らない物語。

 うーん、少年の冒険とかをもっと書いてほしいかな? と批評で書こうとしてタイトルを見てびっくり。なるほど、少年がその後どうしたのかわからないのが、この物語のポイントなんですね。ふむ。やられました。
 ベースは茨姫ですね。おとぎ話らしい丁寧な文章は雰囲気をこわしてなくて、良かったです。ただ、地の分に読点や助詞を増やしたり、文章を細かく切ってテンポを遅らせると、さらにゆったりと優雅な雰囲気が出ると思います。
 それと、これはすごく細かいことになりますが、これって二次創作になるのではないでしょうか? あまりにも原作の色が強いように思えます。著作権だとか、そういう話をするつもりはありませんが(そもそも、茨姫の著作権なんて切れてますよね)この企画はオリジナル小説を書くところ。もっと、かなちゃん王女さんの作る世界を見てみたかったです。


☆ATMさん:Hannon le.

 ぽぽぽぽ〜ん!
 えと、あ、はい。すみません……
 「ありがとう」という言葉も大切な言葉ですよね。感謝の気持ちを素直に伝えることができたなら、世界はどれだけ平和になることだろう……昔からそう考えています。
♪た〜のしい な〜かまが……
 魔法が存在している世界観のなかで、あえて挨拶の魔法を選ぶという……私は好きです。「ありがとう」の大切さを伝えるいい対比になっていると思います。ただ、作品の雰囲気が少し淡白すぎるかな? 主人公の行動やストーリーがかなり少ないので、所々にある比喩表現などが浮いてしまっています。お嬢様と執事なんてセレブで重厚な設定なんですから、もっと細かいアクションを増やして、作品自体に重さを付けてもいいと思います。それと、句読点の位置がおかしいな? と思う箇所が何個かあました。句読点の位置が少し変わるだけでも、文章の意味は全然違ったものになります。推敲の際、注意してくださいね。


☆天パさん:HAPPY LIFE

 深いお話。完璧になることがいけないのなら、自分はどうして努力してるんだろう……? そんなことを考えてしまいます。はい。哲学(笑)を語る場所ではないので自重します。
 独特の世界観は面白かったのですが、この作品はそれを紹介しただけのように感じました。語り手=神というオチがつけたかったから仕方ないのかもしれませんが、登場人物がいないのはやっぱり寂しいです。語り手(神)が第四世代の一人にスポットをあてて物語を進めていく、というのが良かったかもしれません。ただ、登場人物のない、伝記みたいな作品だと考えると、この淡白な文章はすごく合っていると思います。もっ時間をかけて、細かい世界観まで練れていれば、登場人物なしでももっと面白くできたかもしれません。
 最後の二行に疑問を感じました。物語の中で、人間が完璧だという描写が見られませんでした。第三世代の作った世界は優れたものでしたが、結果としては人類を滅亡に追い込まれたわけですから、完璧とは言い難いです。語り手(神)も作中で一度も人が完璧とは言ってませんよね。「完璧=神 神≠人間 ∴完璧≠人間」ということでしょうか? 宗教によっては(特に日本人は)「神=完璧」の図式が成り立たない場合がありますので、そこの描写が必要だったかもしれません。


☆ロブスター×ロブスターさん:ママとお皿と魔法使い

 あれ、この魔法……私も使えるよ。今回のお題で、私はたくさんの魔法を覚えることができました(笑)  皆さん、ありがとうございます。
 美しい文章が作品全体を彩っていて、楽しかったです。私もこんな綺麗な文章がかけるようになりたいです。ただ、書きすぎにも思えました。密度がこすいぎるといいますか、文章量=読み手の時間なわけで、文章量に対してアクションが少ないと、作品がまったりとしてしまいます。今回の作品は「僕」と「彼女」のほのぼのとしたやりとりがメインのお話ですから、ある程度のまったり感は必要ですが、今回はまったりしすぎたと思います。すごく、スローモーションでした。
 この作品も一発ネタで、ある程度の作品の短さは仕方ありませんが、もうちょっとボリュームがあってもいいと思います。前に書いた描写の多さもスカスカ感を増長させてると思います。「僕」がもったいぶって「彼女」のお願いを断るとかして、アクションを増やすといいかもしれません。ボリュームがあったほうがオチの強さが増すと思います。


☆空人さん:気になるあの子を眼鏡っ娘にする方法

 タイトルェ……。気になるあの子を眼鏡っ娘にする方法が割と本気で知りたかっただけに、ちょっぴり残念。いや、でも、これはすごく個人的なことで、批評とは全然関係ありません。でも、上部催都を作った人は世界中の人々を眼鏡っ娘にすることができたんですよね。実にうらやm(ry そして、禁術とはいえ、上部のなかに入れるんですよね。……あれ? これ、完全に空人さんの趣味ですよね(笑)
 主人公シーが男の子か女の子かわかりませんでした。すごく親しい女友達がいる、最後にユーを抱きしめていることなどを考えて、女の子だと判断しましたが(リア充爆発しろ!)一人称視点なのに地の文が女の子っぽくないように感じました。
 それと、背景描写や世界観の設定はすごく面白くって、力がはいっていたのですが、登場人物の感情表現が甘かったように思えます。そのせいで、後半部分のクライマックスがなかなかついていけませんでした。文章量のバランスを考えると難しかったのかもしれませんが、登場人物の感情表現のほうにももうすこし気を使えれば、もっといい作品になったと思います。
 とかなんとか言っていますが、なんだかんだで結構楽しく読ませていただきました。ごめんなさい。

 
☆8823さん:王の決断

 なぜか、今回のお題では珍しい純粋なファンタジー。何ででしょうね。今回「魔法」っていう純粋ファンタジーがたくさん来そうなお題だったのに……。皆さん、へそ曲がり何ですね☆
 んー、やっぱり冒頭ですね。なかなか物語りに入り込めませんでした。やっぱり、読者は作品を読む前は現実世界にいるわけで、作者は冒頭で読者を物語の世界へ引きずり込む作業が必要だと思うんです。冒頭で物語の世界に入り込めないと、結局もやもやしたまま最後まで読んじゃいますからね。また、はじまりから終わりまで、これといった山場がなかったのももやもやを増長させていると思います。もう少し横道にそれてもよかったのかなと思いました。

☆伊達サクットさん:スチームパンク・空の舞い!

 サクットさんは自分の個性をはっきりと表現できていて、羨ましいです。嫉妬です。嫉妬しています。
 ところどころに隠されたシュールなネタが面白かったです。無線で、自分たちのことを職業で呼び合っているのとか、声を出して笑いました。
 物語の雰囲気とか、文章のバランスが上手く整えられていて、ストーリーの緩急もちょうど良く、物語だけでなく、技術的な面でも感動しました。
どうしても、どうしても何か一つ問題点をあげなければならないとしたら、空中戦でしょうか。空中戦でセレクトが忍者にしがみつかれたシーンです。なぜ、忍者はレーザーを撃たなかったのでしょうか。銃撃戦という、遠距離攻撃が主体の場所で、ずつきという近距離で、攻撃力の低い攻撃をするメリットが無いように思えます。混戦の最中に標的が目に止まれば、反射的に撃ってしまうと思います。


☆ナルガExさん:魔法の誕生とその歴史

 ここから壮大な物語が始まる! といった感じのお話。楽園追放やパンゲア大陸など、色々なものを盛り込んでいますね。しかし、盛り込んだだけとも言えます。既存の物語や地名を詰め合わせただけでは、ナルガExさん作品とは言い辛いと思います。今後、短篇を書くような機会があるときは、ナルガExさんの想像力、妄想力をフルに使った作品を書くようにしてほしいです。
 意味の通じない言葉も何個か見当たりました。執筆する際は是非、辞書を使ってください。


☆Ifさん:不帰の島

 お、おう……怖い。こんな風に思った私はきっと純粋じゃないんですね……。でも、送り込む密偵という密偵が恋の虜になって、任務を放棄する。不帰の島とか、精霊の庭園じゃなくて、誑しの島にしたほうがいいんじゃないかと。魔力による補正でイケメンが量産されてるんでしょうねきっと。……こわっ!
 相変わらずのIfさんらしい雰囲気の作品。でも、今回は文章を詰め込み過ぎたかな? Ifさんのお上品な文章が雑多に詰め込まれたような感じがしました。デパートの売り尽くしセールみたいな感じ。物語も、文章もすごく綺麗なのに残念。このごちゃごちゃ感は戦闘シーンにだけして、あとはさっぱりさせたらいいんじゃないかと思いました。


☆にゃんて猫さん:さよなら旅人の唄

 またもや科学的なお話。あれ……今回のお題……魔法だよね? ドジッ娘オーラがぷんぷんするナホの今後がどうなるのか……面白そうです。
 一人称視点のお話って、主人公の感情を表すのは簡単なんですけど、情景や動作を表現するのは難しいですよね。最初、行き倒れていたコラットさんが、地の文でスラスラと情景を説明していたのに、違和感を覚えました。もっとも、これは好みの問題かもしれません。戦闘シーン、コラットさんの悪戦苦闘する場面もなくスッと終わってしまったのは残念でした。頑張るおっさんが見たかったよ……(´・ω・`)
 そもそも、ナホとコラットさんの会話に重点を置きすぎているのかもしれません。短篇でまとめようとすると、どうしても省く場所は増えてしまうでしょうが、もう少しキャラの動きにも力をいれたほうが良かったと思います。


☆某駐在さん:さらば、愛しき日々よ。

 融合とか、ちょっぴりいやらしいですよね(笑)はい、最低です。ごめんなさい。
 文章がとても上手くて羨ましい。しかも、さらっと書いている雰囲気。書きなれてるんですね〜。すごいです。ストーリー展開もお手本にしたくなる完成度です。でも、そこが欠点でもあるんでしょうか? 収まるとこに収まりまくってるといいますか。もう少し力を抜いてもいいんじゃないでしょうか? お手本としては文句なしですが、作品としては、パンチが無いように思えます。私が変態なだけかもしれませんが……。
 なかなか、オリジナリティを発揮するのが難しい世の中だとは思いますが、某駐在さんのオリジナリティを発揮してほしいと思います。


☆どーなつさん:世界の魔法の三ヶ条

 不覚にも、エメラルド一カラットに反応してしまいました。宝石で薬を作るなんて勿体ない! ……でも、絵の具の材料にするよりはマシなのかな? すごくどうでもいいことを考えちゃっています。ごめんなさい。
 テンポいいですね。物語がぽんぽんと進んでいくのは、いいことです。文章のほうも、テンポを気にしているのでしょうか? すごく読みやすかったです。
 個人的には結末が消化不良。悪徳業者をメイシーさんが倒したところで、本来の目的をロストしているような気がします。せめて、メイシーさんが娘を直接見たときに、治せる病だと気がついた描写があれば、最後の一文が際立って、いいエンディングを迎えられたのかもしれません。そうすると、種明かしのシーンが弱くなってしまいますけどね……小説は難しいです。

☆自作:たまご

 みなさんに散々あれこれ言っていますが、当人はこんなものをかいています(汗)
 もし、限られた知識だけで魔法瓶を解明するなら、どう解明するか? という疑問を自分なりに考えたものを赤ん坊に言ってもらいました。超自己満足です。
 書いてる途中で理科のレポートを書いているような気になってきました。文体そのものが読みにくかったんじゃないかと思います。でも、こういう書き方が結構書きやすいと思っていたり……。


☆sakanaさん:ウェザー

 魔法についてすごく真剣に取り組んでくれました。やっぱり、ストレートなのが一番ですよね。
 場面を数字で区別させるのはいいですね。わかりやすかったです。そして、長い。すごく長い。こんなに長い話を書けるのはすごいです。変化球と掌編の多かった今回のお題では、、sakanaさんは勇者ですね。でも、ちょっと長すぎたと感じます。特に、主人公が桜と出会ってからの部分。個人的になんですが、冒頭から積み上げていった謎を明かすとき、ぽつぽつと明らかにしていくのが好きじゃありません。高く積み上げたつみ木を根元から払うように、ばばぁー! と解明していったほうが好きです。桜と出会ったシーンで大体の展開は読めてしまいます。今回の作品では急展開、と言えるものはなかったので、どうしてもだらだらとした印象を受けてしまいました。長すぎてもダメだし、短くてもダメ。小説って難しいですよね。

☆アリスさん:路地裏のトルバドール

 とりあえず悲しいから泣いていて、歌を聞いたらもっと泣けてきた。つまりはそういうお話ですね。あとは読者の想像力に任せると、上手く作品の断片を拾ってつなぎ合わせろと、そういうことですね。つまり、これは挑戦状! おーけー、受けて立ちますよ!
……はい。わかりましたよ。わかりましたけど、これは心の中に閉まって置きます。これは私が見たアリスさんの作品ですからね。大切に心の中に閉まって置きます。
……はい、ごめんなさい。
 うーん、なんとも言い難いです。執筆時間がないというのは、本人が前々から言っています。それが、すべてだと思うんですよね……。私の方からは何も言えません。





 今回は17名と過去2位の参加者数となりました。本当に素晴らしいことです。もう、色々な意味で涙が出ましたよw
 とりあえず、大盛況のなか、一周年を迎えることができました。皆様、本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
 さて、ちょっと横道にそれますが、私のHN「朔乱」なんですが、多くの方は「さくらん」と読んでいます。もちろん、これでも正解です。……が! 「さくら」と読んでもらっても構わないんです。「さくら」って。
……それでは、次回もたくさんのご参加をお待ちしております。
メンテ
Re: 【オリキャラ募集中! 投稿は雑談所へ!!】お題小説スレッド【三月期:批評提出期間】 ( No.116 )
   
日時: 2012/03/31 23:45
名前: 黒猫 ID:iAhrTs7c

>>87 ゆみたん様「まぎかる」

 魔法というものが使える定義、ファンタジー世界で描かれてきた魔法等を取り上げた前振りでしたが、最後に『あいさつ』という現実で誰でも使える『魔法』だったというオチがしっかりしたものでした。
個人的には前振りの箇所をもう少し固めてストーリー性を濃くして欲しかったなという欲もあります。
ストーリー性を濃くすればあのオチに対する印象も少なからず良い方向へ変わっていたのかなと思います。
最後の最後の一言には一時期電波ジャックしたあのCMを思い出し、思わずふいてしまいました。


>>90 かなちゃん王女様「結末を知らない物語」

 読み終えて最初に思ったのが、長編RPGをプレイしているような気分でした。
物凄く王道で、読んでいるこっちがスッキリするような作品でゲームが好きな私としては凄く好きになりました。
短く纏めて、読みやすい文面で、私が理想とする形でした。見習いたい部分もいくつかありました。


>>91 ATM様「Hannon le.」

 心温まる哀しくも優しい物語で、実際に誰にでも使える魔法というテーマ。
その言葉が魔法と呼ぶにふさわしいものだということが全体を通して伝わってきました。
執事の温かさと淋しさ、お嬢様の悲しさ。登場人物の感情がダイレクトで感じることができた心に来る作品でした。


>>92 天パ様「HAPPY LIFE」

 タイトルからワクワクドキドキな話が待ち受けているのかな〜と思って読んでみると、愉快そうなタイトルとは裏腹に本当の『HAPPY LIFE』を考えさせられる奥深い作品でした。
転々と初期から最後まで時代を進め、繰り出されるテンポの良い話は見習わなければな〜と一人思っています。


>>93 ロブスター×ロブスター様「ママとお皿と魔法使い」

 魔法と言うお題に対して、火を出したり水を出したりという表現よりも言葉の魔法や、魔法という言葉自体を比喩として使った表現が目立ちますね。それはそれで、納得なんかを得られて好きですが。
今回のこの作品は、壊れてしまったお皿を魔法で直しても直らないものがある。という意味深な内容で、心躍っちゃいました。(何故
そして文に関してですが、証明問題の件や夕陽を見上げている僕の部分は個人的に結構ツボでした。


>>94 空人様「気になるあの子を眼鏡っ娘にする方法」

 世界観の設定から前半の明るめな雰囲気とは一転して後半につれてシリアスになっていく展開、少し切ないラストは非常に好みで一読者として愉しませていただきました。
楽天的なタイトルとのギャップがまたまた好きだったり。


>>95 8823様「王の決断」

 やはり短編はそのラストに気が行ってしまいます。
切ない感じのラストといい、グッと引かせるような冒頭といい、丁寧な文章でまとめられていて物凄く読みやすいなと言うのが初めに思った感想です。
テンポ良く進んでいる感じは凄く尊敬できました。もう少し見せ場のようなものを作ってほしかったかなとも思います。


>>96 伊達サクット様「スチームパンク・空の舞い!」

 まず最初に思ったのが短編の創り方が非常に上手いなということです。
短い中にしっかりと笑える要素もしんみりとくるような要素も入れられ、短編らしく最後でギュッとしまっていました。
この短い中でこれだけの要素を含み、歯切れ悪さも残すことなく終わらせられていて、非常に参考になりました。


>>97 ナルガEX様「魔法の誕生とその歴史」

 様々な作品中で描かれる絵本や神話、物語に大きく関わってくる話のように展開されていてキャラクターの登場は一切なしという、今回の中では唯一無二の作品でした。
そういった印象が強く残っており、奥深さも感じることができます。
あらすじのような書き方になっており、様々な展開を想像しちゃったりもできますね。


>>98 If様「不帰の島」

 全体を通してみると切ないエンドが目立つのに対して、綺麗にハッピーエンドでしめられており読み終わった後の爽快感もありました。
ファンタジー色が強く、魔法というお題に対してストレートでこれぞF板のお題小説という感じでした。


>>99 にゃんて猫様「さよなら旅人の唄」

 今回のお題作品の中で最も好きなタイトルでした。
綺麗な文章で造られた淡々と展開されていくストーリー。
魔法を求めていた主人公達が最後には魔法を否定して自分達の力で生きていくというエンドからは読破後の達成感を頂きました。


>>100 某駐在様「さらば、愛しき日々よ。」

 感情表現が強く、色々と考えさせられるお話でした。
最後の語り(?)では一つの物語が終わるという実感を与えられ、その存在感を凄く放ち、素晴らしいエンドに仕上げられているなと感心しています。


>>101 どーなつ様「世界の魔法の三カ条」

 タイトルにもなっていた三カ条。この設定は私のツボでした。
このうち、主体になっていたのは三つ目の人の死に関する魔法薬で、この三カ条の下で展開されるストーリーは非常に愉しむ事が出来ました。


>>102 朔乱様「たまご」

 魔法と魔法瓶をかけてくるとは予想外でした。
それとトントン拍子で進んでいく展開と長くなく読みやすい文章のお陰でスラっと読むことができました。
これは完全に発想にやられたという感じです。


>>103 sakana様「ウェザー」

 まず、読む前に幾つにも場面分けされた書き方が興味をそそりますね。
二つの異なるように思えたストーリーが徐々に擦れ合っていく感じが堪らなく良いです。好きです。
文字数の多さに最初は「なんだって」とか思いましたが読むとその理由も分かりますし、スッキリとした文体で見た目ほど長く感じませんでした。
こういった二つの話を擦れ合わせるような話は大好きです。


>>104 アリス様「路地裏のトルバドール」

 歌詞のような書き方と悲しげな文章が目を引く作品。
全体通して少し重たいかな? という感じもしましたが、こういった切ない話は好きです。
短い中で主人公の心情が変化していくのが分かり、最後の「ありがとね」は全体を締めくくって素晴らしい存在感を放っていました。






 お題小説&批評初参加ということで、まだ右も左も分からないながら精を尽くしました。
皆さんの作品と並べると自分の作品が小さく見えて来て、それがまたやる気や向上心に繋がればな〜とそう感じてます。
数々のすばらしい作品の中でまだ存在感の薄い自身の作品も大きく成長させていければなと思い、参加してみて非常に楽しかったこの企画はどんどん続けていきたいと思います。

 批評大変だったざんす。
メンテ
Re: 【オリキャラ募集中! 投稿は雑談所へ!!】お題小説スレッド【三月期:批評提出期間】 ( No.117 )
   
日時: 2012/04/01 00:35
名前: どーなつ◆TZeKIucSoc ID:wraBUbs6

・ゆみたん様:まぎかる
 惹き付けられるような出だしだなーと思っていたら、最後に某cmでオチる。
個人的に、こういう作品は凄く好みです。だからこそ、もうちょっとオチまで引っ張ってほしかったですね。

・黒猫様:魔法少女襲来
 この作品も、小粋だと思わされるオチが目立つ作品でした。妄想オチと見せかけての……というのは結構斬新な考えだと思います。
タイトルが直球すぎて先が読めてしまうのが少し残念でした。

・かなちゃん王女様:結末を知らない物語。
 流石だなと感心させられる、流れるような綺麗なストーリーが魅力的でした。
まるで幼い頃に童話を読み聞かせてもらった時の様な、懐かしい気持ちにさせてくれる作品でした。

・ATM様:Hannon le.
 初め、タイトルの意味を知らなくて実際に検索してみたのですが、「ありがとう」という意味なんですね。勉強になりました。
短い中にきっちりお話しがまとめられているのと、所々の細やかな描写が素敵だと思いました。

・天パ様: HAPPY LIFE
 最後の一文で「なるほど」と言わせられる作品でした。これがほんとの「神」視点……あ、何でもないです。
淡々とした語りのようですが、読み手の想像力を煽るような文だと思いました。

・ロブスター×ロブスター様:ママとお皿と魔法使い
 日常の中の一時を描いた、ほんのり心が暖まる作品でした。
少女のちょっとした感情の揺らぎまでもが丁寧に描かれていました。


すみません……間に合わなかった上にまだ途中ですorz
メンテ
Re: 【オリキャラ投票受付中! 詳しくは雑談所へ!!】お題小説スレッド【四月期:作品投稿期間】 ( No.118 )
   
日時: 2012/04/01 04:19
名前: 企画運営委員 ID:1GeJwNec

【第十一回総評】

 初参加者の方を大勢迎えられ、とても賑やかな回になったことを大変喜ばしく思っています。参加者の皆さん、お疲れ様でした。批評の集まりが少々よろしくなかったのは残念でしたが、次からもたくさんの方に参加していただければと思います。まだ提出が出来ていない方は、雑談所のほうでいつでも提出が可能ですので、ぜひよろしくお願いいたします。批評を書くのも書く力の上達のためには重要ですよ!
 個性的な話が多く、一つのテーマからこんなにも多彩な物語が生まれるのかと驚くほどでした。テーマの料理の仕方も様々で興味深かったです。どの作品もとても魅力的で、私自身、非常に楽しんで読むことが出来ました。何か課題をあげるとしたら、短編という短い物語の中で、どの事柄をどのように書くのか、しっかり取捨選択することが必要かなと感じています。全部書こうとしてあらすじのようになってしまった作品、逆にシーンを限定しすぎて広がりが小さくなってしまった作品、色々ありました。難しいことではあるのですが、見せ方の工夫だったり、構成をしっかり練ることだったりすることで、まだまだ物語を研ぎ澄ませることはできると思います。さらなるステップアップのために、出たとこ勝負ではなくて、書く前にラストまでしっかり先を見通すことができればなあと。
 もう一つ、タイトルに工夫があればいいなと感じる作品も多かったです。魅力的なタイトルを冠することで、より読者を呼びこむことができるはずです。苦手な方も多いと小耳に挟みましたが、ここで練習を重ねることによって上達できれば素敵ですよね。
 次回のテーマは『さくら』です。今回のように盛り上がることが出来ればと願っています。たくさんの方の参加をお待ちしております!
メンテ
神様メモリー ( No.119 )
   
日時: 2012/04/02 16:32
名前: 黒猫 ID:PAw6ht36

 暑かった夏はとっくに終わり、この田舎町にも秋がやってきた。緑で包まれた山は紅葉に包まれ、心地よく涼しい風が人々の心に安らぎを運んでくる。物静かなこの辺りも夏には祭りが開かれて人々の騒がしくも聞こえる楽しげな声で溢れていたが、再び静けさを取り戻していた。
寺の前には沢山落ち葉が転がり、毎年それを竹箒で掃除するのが私の役目だった。最初は恥ずかしかった巫女服も今は大分慣れて落ち着く。
溜まっていた落ち葉を掻き集めていると、その中で桃色の花がやけに存在感を放っていることに気付く。桜の花弁。
なんでこの季節に桜の花弁があるかというと――。この町で崇められている『桜神様』という神様がいて、その桜は何故か一年中花を咲かせているという不思議な種。いや、種類といえば少し変で、この桜は間違いなく『ソメイヨシノ』である。これは『桜神様』の調査に来た大学のお偉いさん方が必死にリサーチした結果。何故一年中咲いているのかは分からなかったらしく、彼らが持ち帰った唯一の情報。
その『桜神様』を永年守り続けているのが私の家系で、この神社の神主は実の父親。一人娘である私は跡取りとして神社を継がなければならない。だけどそれが嫌だった。
元々、神主っていうのは男が多い職業で女の神主は全体の一割ぐらいしかいない。神主の仕事はあまり知らないから忽然と分かるぐらいだが、当然苦労も強いられるだろうし、私は私が決めた道を歩いていきたいと強く思っていた。こうして掃除をしているのは、ほんの手伝いとかそういう気持ちで継ごうなんて欠片も思ってない。お父さんとはそれでぶつかったりもする。
ただ、問題なのは私自身が進みたい道なんて少しも見えてない。高校二年の秋ということもあり周囲は進路のことについて真剣に悩み始めていた。それは私も同様で、なんとか私がやりたいことを見つけようとしてるけど、こればかりはすぐに見つかるものじゃない。
お先真っ暗で思わずため息をつく私の肩に桃色の花弁が落ちて来る。桜神様にも気遣わせちゃってるのかな。そう思って見上げた桜は何処か淋しげで、お世辞にも綺麗と呼べる色合いをしていなかった。白にも近い桃色の花が咲き誇る桜は確かに綺麗だけど、この桜神様は濁った色で暗い表情を浮かべているよう。春に我こそ一番と綺麗に咲き誇る桜達と並べば、色の濁りは一目瞭然だった。
しばらく、私は桜神様と向かい合ったが相手は人間じゃないんだし意志の疎通もできるはずがない。やさしい風の音だけが空間を支配した後、私は落ち葉を集めて掃除を終わらせた。

 畳に布団を敷いた部屋の木造箪笥から折り畳まれた制服を取り出してさっさと着替える。気付けばもう八時前、遅刻にもなりかねない時間。今にも抜けそうな程、軋む音を立てる床の廊下を走って行き他の家族二人が集うリビングへと出た。朝食のご飯とみそ汁と焼き魚は定番といえば定番だけど少し古い気もする。漫画みたいに食パンだったら咥えながら登校できたが、さすがにこんな定食系料理は登校しながら食べる事は困難で、仕方なく椅子に座って食べることにした。
「愛理、遅刻するわよ」
「もう! 分かってるんなら声かけてよ」
両親が食べていた所、私も混ざって三人で食卓を囲んでいるが朝ということもあるんだろう、会話が弾むことはない。しかし、突然お父さんが焼き魚とご飯を交互に食べていく私に話しかけて来た。
「進路は決まったのか? もうすぐ三者面談だろ」
「ま、まだだけど」
「お前はウチの一人娘なんだ、桜神様を守っていってほしい」
「それって神主になれってことでしょ! 私は絶対嫌だからね」
「もし桜神様に何かあれば、リゾート建設とかいう罰当たりな輩のせいで代々守られてきた神社も壊されてしまうんだぞ!」
「知らないよ! 大体、神主の娘に生まれて来たからって彼氏も作っちゃいけないなんておかしい! こんなボロ臭い所なんかよりリゾートの方が全然いいじゃん!」
会話の中で苛立ちを覚え始め、まだ食べかけのご飯をテーブルに置いたまま勢いよく立ちあがって、その場を走って後にする。あんな腹立つ場所にいたくない、それだけが理由だった。
リゾート建設で立ち退きを指示されているのは分かるし、ウチには拒否するだけの権力もないから桜神様っていう存在のお陰で居続けられているというのも分かっている。だけど私は私。やりたくもないことをするのは真っ平御免だった。
住宅と神社が一つの建物の中に収まった大きな敷地、その脇に止めていた自転車の籠に鞄を入れてこぎ始める。私の中にある苛立ちがペダルを漕いでいく力を強めているんだろう。いつもより速く自転車は前へ前へと進んで行く。秋の気持ち良い風に私の髪は靡き、山の中にある家を出てすぐの下り坂を滑走。落ち葉達が華麗に宙を舞う様子が目に映った。

 三十分程、自転車を進めているとすぐに学校へ到着した。駐輪所に自転車を停めてからは何人もの友達と会い、その度挨拶を交わす。二階にある教室まで行くと、もう知ってる顔がズラリと並んでいた。当然といえば当然だけど。
私の到着からすぐにチャイムは鳴り響き、灰色のスーツを着た担任である女教師が扉を開き入ってきた。朝礼を済ませると生徒たちの下に一枚の紙を回し始める。一番後ろの席だった私はこういった場合、大体最後にプリントを確認するという形。ようやく回ってきたかと思えば、それは進路希望調査票だった。
今の私にとっては苦痛以外の何でもない。「今日中に提出すればいい」という担任の言葉に甘え、白紙のまま引き出しの中へと収める。
その後の休み時間では仲のいい女友達と進路について色々話したりもした。明確に決まっていないのは私だけじゃ無かったらしいが、それでもみんなは『明確に』決まっていないだけ。ある程度の方向性は見い出せているのだ。そんな彼女達が少し羨ましかった。
「モヤモヤっとでも見えてるだけマシだよ、美容師なんてカッコいいじゃん」
「愛理だって、神社継ぐんじゃないの? 桜神様を守れる仕事なんてカッコいいよ」
「ムリムリ、あんなの絶対ならない、彼氏作っちゃいけないんだよ? ありえないって」
「中学校ん時、彼氏家に連れてったら怒られたって言ってたもんね」
笑いながら言ってるが、実際の所は笑い話なんかになってない。生まれたのがたまたま神社ってだけでこの仕打ちは酷過ぎる。厳しい門限があるから普通の女子高生並みに遊ぶことも禁じられてるし。
だからといって進路希望調査票にかけるような自身がやりたいことも見つからず、人生で一番悩んでいるかもしれない。淡々と続く授業のことなど全く耳に入ってこなかった。
そんな時、歴史の授業で開いていた教科書の一部分が私の目を強く引いた。教科書の隅にある人物紹介。そこにいたのは『江ノ助(えのすけ)』という戦国時代の足軽兵だった人。別に大きなことをやらかした偉人という存在ではなかったが、彼は有名な関ヶ原の戦いにて西軍として参加、戦の前日に故郷へと帰ってきた江ノ助は一本の苗木を自宅の前に植えて戦へと行ったらしい。
彼の事を読んでいると、植えた苗木は桜で故郷はなんとこの町だった。私の直感に過ぎないが、もしかしてと桜神様のことが頭に浮かぶ。
授業が終わった後、歴史の先生に聞いてみるが確かに江ノ助という人物はこの町出身の人間で桜を植えてから関ヶ原の戦いへと臨んだ。そういうことは聞けたけど詳しい情報は手に入れることが出来なかった。

 放課後、結局何も書くことが出来なかった進路希望調査票を白紙のまま担任に渡すと少しの間説教が続く。それが終わった後は友達からの誘いも断り、一人で自転車を飛ばす。学校の近くにあった図書館で江ノ助のことを調べたい。私の直感が正しかったのか知りたい。お父さんに聞けば楽に解決してしまうのかもしれないが、継ぐのを否定していたのに今更そんなことを聞くのも嫌な感じがした。
周囲の歴史に関する資料、関ヶ原の戦いに関する歴史の資料。どれを見ても私のほしい資料は見つかりはしなかった。空は茜色に染まり、諦めた私はすぐに家へと帰って行く。
神社を継ぐ事は否定している。だけど朝に見た桜神様の暗い表情だけは忘れることが出来なかった。ずっと咲き続けてるから綺麗とか言われているかもしれないが、あんな濁った色の桜なんて綺麗でもなんでもない。
家に帰ってくると、早速お母さんが晩御飯の支度を始めていた。
「ただいま」
「おかえり」
お母さんだけは私の進路について何も言ってこない。最初は私のことなんかどうでもいいのか、なんて思っていたけど数週間前にお母さんとお父さんが話している所をたまたま聞いてしまった。
私に後を継がせたいと言うお父さんに対して、「あの娘にはあの娘の人生があるんだから、私はそれを優先させたいです」と私自身が見つける私の道を尊重してくれた。これを聞いた時は正直泣きそうにもなった。だけど、そんなお母さんに私はまだ応えられていない。私の事を信じてくれているのにどうしても応えれないことが悔しくて悔しくて堪らない。
「ご飯、もうすぐできるからね」
「分かった、できたら呼んで」
そう言ったまま部屋に戻って行くと畳の床に鞄を投げつけ、制服のまま横に転がる。本当は諦めかけていた。神社を継ぐ以外に私の進路はないのかなと、心の何処かでそう思っていた。だけどそれを認めてしまうのが恐い自分もいる。双極の自分がまだ頭の中で戦っているんだ。
この家を継いで、桜神様を守って――。ん? 家? 桜神様?
ふと、私の頭に電撃が走った。慌てて起き上がると私は神社の中にあった書物庫へと急いで足を運ぶ。そこに並べられているのはすっかり黄ばんでしまった数々の書物。古文とかで読み辛いやつもあるが、簡単な古文程度なら読める。
家――。桜――。確か江ノ助は『自宅の前に桜の苗木を植えて』から戦へと行ったんだ。お父さんが呪文のように『代々守られてきた』と言っていた。江ノ助がいた時代からずっと守られてきたんなら、辻褄が合わないこともない。彼が植えた桜こそが一年中花を咲かせる神秘の桜、『桜神様』なのか。ようやく、私の中で引っ掛かっていたものの答えが出されようとしていた。
「あった」
巻物のようになっている家系図を開くと、ずっと上の方。確かに『江ノ助』という名前は存在した。少しずつ点と点が繋がって行く――。
次から次へと書物を見ていくと、その中の一つに『江ノ助』と黒い表紙の隅に書かれてあるものが見つかった。何かと思い黄ばんだ紙をゆっくりと一枚ずつめくって行く。日付が書かれてあることから江ノ助の日記ということが分かった。
やっぱり本物の古文は難しく、字も掠れていて読めない部分がある。だが、その内の一節に大体だがこう書かれてあった。

 久しぶりに帰ってきた故郷。戦の前に桜を一本植えておきたい。
春になれば綺麗に咲く桜達が多い故郷の中でも一番輝きを放つ桜であって欲しい。
天下泰平の世がやってくるまで生き続けたい、そう思い、この桜は思いの証としてここに植える。
絶対に帰ってくるから、俺が帰ってくる頃には綺麗な花を咲かせて待っていろ。

 綿密に書かれていた日記は、そのページで最後となっていた。おそらく彼は戦で命を落としてしまったんだろう。これだけでは江ノ助が桜神様を植えた張本人ということまでは断定できない。だけど私は彼が植えた苗木こそ桜神様だろうと信じて止まなかった。
その後、すぐにお母さんから呼ばれてお父さんも含めた三人での夕食。朝に私とお父さんが喧嘩になってしまったせいか、今日はやけに静かな食事となった。すぐに食事を済ませ、自分が使った食器を洗い流した後、部屋へと戻って行く。特にやることもなかったのですぐに布団の中へと潜った。
両親も寝静まり、家の中だけでなく山は風の音しか聞こえない。そんな中で私はふと目を覚ました。布団から出ると、寝巻のまま神社の方へと出ていく。桜神様のことが気になって仕方なかったのだ。その辺にあった草履を履き、桜神様の前に立つとその大きな体にそっと手を触れた。
夜でも輝きを放つ程の美しい桜達とは違い、彼だけは夜の闇に溶け込むような色合い。これは悲しみの表れなんだろうか。
両手を添えてゆっくりと目を瞑る。もし彼が江ノ助が植えた桜なんだとすれば、それは悲しすぎる。彼との約束を果たすために死んだ事も知らずにずっと咲き続けて、悲しみで色は落ち桜としての華麗さまで失いつつあるなんて、それは辛すぎる。
「桜神様、あなたは神様なんかじゃなくていい、普通の桜でいて……そして春になったらまた綺麗に咲いて、江ノ助さんもきっとそれを望むはずだから」
何をしてるんだろう。桜に向かって話しかけるなんて、私も進路先で悩み過ぎてとうとう頭が吹っ飛んでしまってるんだろうか。だけど、こうしている事に不思議と何も無駄な行為だということは感じられなかった。
「もう、無理しなくていいの、江ノ助さんは多分ずっと前からあなたを見ていた、だから安心して、そんなに悲しまないで……」
この桜が本当に江ノ助が植えたという証拠はない。だけど、私は勝手にそう確信して彼に話しかけていた。そして約束を果たそうと努力し続ける彼を前に少し涙があふれて来る。
そんな時、風が大きく桜神様の体を揺らした。
「ありがとう……」
確かにそう聞こえた。そんな言葉に思わず顔を上げて周囲を見渡してみるが、私と桜神様以外は何もいない。桜神様が、いや桜が――――喋った?
思いも寄らない現象に、ただ唖然とすることしかできずにいる。
「……ありがとう」
また聞こえた。これはもう間違いない。桜神様の言葉だ。
最初はビックリしたけど、この数秒でもう慣れた。私は瞳に溜まった涙をぬぐった後、満面の笑みを桜神様に向けて、そこを後にした。

 あの後、ゆっくりと眠り再び朝を迎える。三月に待っている『第二弾・進路希望調査票』に何をかこうか悩みながら手伝い用の巫女服に着替えていた所。外からはやけに騒ぐ声が聞こえる。
着替えてから竹箒を取りに外へ出ると、今にも泣きそうな声で叫ぶお父さんと緑色の葉で化粧をした桜神様の姿があった。
「子供じゃないんだから」
そんなお父さんの姿に呆れながら落ち葉を掻き集めていく。
ただ、桜神様を失ってしまった衝撃は町だけでなく全国的にショックらしくて、文化遺産にまで登録しようとしていたぐらいの一年中花を咲かせる桜が、ただのソメイヨシノに戻ってしまったと新聞では大騒ぎだった。

 そんなこんなで数ヶ月が経った四月。高校三年として初の登校日、いわゆる始業式だ。落ち葉の無くなって行くこの季節は掃除も雑なものでやらない日の方が多い。いつも通り朝起きて朝食を食べた後、学校へ行こうと外に出る。すると、そこにあったのはあまりにも綺麗に花を咲かせる桜達。そしてその中でも一際輝きを放っているのは間違いなく、桜神様。
「うわ、超綺麗じゃん」
また「ありがとう」なんて言ってくれないかな、とか希望を込めて言ってみたがやっぱりあれ以来、声は聞こえない。あれは幻聴だったんだろうか。
桜の花弁は次から次に宙を舞い、その景色はあまりにも幻想的で私の目を奪った。こんなに生き生きとした桜神様は見たことないため、綺麗に咲き誇る彼を見ているだけで嬉しい。咲いている彼自身はそれ以上の喜びを味わっているんだろうか。
「純潔ってヤツだね、本当に」
汚れなく清らかな心という意味を持つソメイヨシノの花言葉。今の桜神様を見ているとまさしくその言葉通りだった。そして私の覚悟は固まって行く。
「あなたの純潔は、私が守り抜いてみせるから」
拳を握り、気合を注入――までは良いけど学校遅刻寸前だということを今更になって思い出した。こんなことしている場合じゃない。遅刻したら廊下に立たされて、なんか色々面倒だからそれだけは嫌だった。慌てて自転車の籠に鞄を乗せてペダルを漕ぎ始める私の傍で、風が大きく桜を揺らした。それはまるで桜神様が笑ってくれたかのような――。
「たとえみんなが神様と呼ぶのを止めようとも、あなたは私にとってずっと神様だよ」
リゾート建設になんか負けない。ずっと悲しみの中で江ノ助さんを待ってた桜神様、その悲しみから開放された途端に殺されるなんて絶対にさせない――。

 愛理が三月に提出した進路希望調査票。担任が座る机の上にそれは置かれてあり、第一希望にはしっかり『神主』と書かれてあった――――。
メンテ

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