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[4993] 【2016年度】お題小説スレッド【お題「去る」作品投稿期間】
   
日時: 2016/01/12 23:57
名前: 企画運営委員 ID:7PNV346o



『お題小説スレッド』へようこそ。こちらはあるお題に沿って読みきり小説を書き、その作品をみんなで批評し合う場です。
 初心者も上級者も関係ありません。うまくなりたいとお思いの方であれば、だれでも自由に参加することができます。一生懸命執筆し、一生懸命批評して、小説の技術を高め合いましょう。
 皆様のご参加をお待ちしております。

――――――――――――――――――――

>>002 【ルール説明】:必ず熟読して下さい。(※内容、一言の箇所を訂正しました。ご確認ください)
>>003 【批評のポイント】:批評をする際のポイントをまとめたものです。
>>004 【イベントルール説明】:イベントに関するルールです。必ず熟読してください





▼お題:第32回のお題は「種」です。
 二月に種をまくのか? と思いましたが、調べてみるとじゃがいもは二月にまくそうですね。……さらに調べてみると一年中、なにかしらの種をまいてるみたいです。
 そんなことは置いといて。「種」というお題には「たね」以外にも色々な解釈があると思います。みなさんがどのような作品を投稿してくるのか、楽しみにしております。
※第30回の作品投稿期間は2月1日(土)からです


▼お題:第33回のお題は「姫」です。
 三月なので(笑)
 というのはよくわかりませんが(ひなまつりだから?)「ひめ」というのは可愛らしい語感ですよね。私は緑の黒髪をした和服姿が思い浮かびます。桃色が似合いますよね。桃色……やはりひなまつりでしょうか。それでは、みなさんの作品お待ちしております。
 
※第31回の作品投稿期間は3月1日(土)からです


▼お題:第34回のお題は「嘘」です。
 嘘でした。


▼お題:最終回のお題は「魔法」です。
 奮ってご参加ください。


▼お題:第36回のお題は「友情」です。
 ネタでした。


▼お題:第37回のお題は「音」です。
 奮ってご参加ください。



▼日程(第32回)

1月1日       :お題発表
2月1日〜15日   :作品投稿期間
2月16日〜28日  :批評提出期間


▼日程(第33回) 

2月1日     :お題発表
3月1日〜1月15日 :作品投稿期間
3月16日〜30日 :批評提出期間


▼日程(第35回) 

6月1日     :お題発表
6月1日〜7月31日 :作品投稿期間
8月1日〜   :批評提出期間



▼注意もしくは削除対象となるお書きこみ
・荒らし
・荒らしへの反応
・自分や他人の小説の宣伝
・雑談、チャット化
・ルールに反するもの
・管理人が不適切と判断したもの

――――――――――――――――――――

>目次 >>001


>第32回 お題『種』参加作品(敬称略)

>>404 sakana:シロハの辻褄
>>405 伊達サクット:赤い種、青い種

================================================================================

▼リンク
小説講座/雑談所』(お礼や言い訳等はこちらへ)
旧お題小説スレッド』(前スレはこちらから)
ツイッター』(朔乱のアカウントです。お題の告知などをしています)

管理人:If 空人 朔乱  補佐:伊達サクット
メンテ

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Re: 【十二月、一月期のお題は「もしも」】お題小説スレッド【十一月期お題「美しい」:作品投稿期間】 ( No.240 )
   
日時: 2012/11/21 00:06
名前: 文旦 ID:Z49qt5VU

>>233 If様:海越えの遺書
 最近If様による時間経過描写を拝読するのが楽しみです。無駄がなくて美しく、映画を見ているようなので。
 ディストピアモノと括るよりは、より正しくトマス・モアが唱えた本来の意味でのユートピアモノでしょう。完全無欠などありえないのに、古今東西ヒトはありえべからざるものを求めるもので、それはこのSF・ファンタジー板の盛況ぶりからも窺えます。現代日本人というものの大半には社会主義や共産主義に対するアレルギーがすり込まれていると存じますが、現状資本主義は崩壊しつつあり、その最たる先駆者であり続けたアメリカの内にも資本主義に異を唱える声が蔓延しているとあっては、近いうち歴史上に社会主義が息を吹き返すかもしれません。というか、この作品に書かれているほとんどのことは現実に再現されつつあるという恐怖。
 大きな集団のなかで互いに監視しあう生活ははじめは息苦しいかもしれないけど、きっとたぶん心地良い。根本的には現在の生活と何ら変わらない。やるだけやってれば後は自由にしてていい、なぜなら人は平等だからとうそぶきながら生来の権力者が甘い汁を吸い尽くす。運営する側はもちろん飼い慣らされる側も脳味噌カラッポでも生きられる分、というか否応なしに脳味噌カラッポにされるのだけれども、己が脳を預けて指示を待つだけでいいっていうのは明日のことを考える負担が減る、つまり生きてる限り付きまとう漠然とした不安を感じなくなるわけで、そういう意味では至極楽。だからこその「平等っていいな」でしょうね。「医者の当番の日」とか何というクメール・ルージュ。
 人間性を捧げることで畜群としての幸せを得ることに反発したのは、主人公はあくまで政策に人間性を求め、人間としての平安を享受したいと望んだから。ハンスの場合は「平等」という言葉をそもそもからしてはき違えていたのでしょう。目につくすべての人間を自分と同じ位置まで引きずり落として満足を得る類は腐るほどいますが、彼もそんな性根が巣食っていたと見受けます。要約すれば、みんなで幸せになりたかった主人公、みんなで底辺に堕ちて安心したハンス。縄打たれれば野獣も腑抜けるごとく、所詮貧すれば鈍すで斜に構えてただけで、全然彼は賢くもなければパンクでもありえなかったのですなあ。主人公も無論パンクではありませんが。
 不満や不安を抱きながらも表面的に唯々諾々と従い、いつか解決のときを待つ、そうやって取り返しのつかない世の中に変わり果ててしまう、これも歴史の常なればひとりふたりの人間に誠実たれと要求するのは無理な話で。それでも一石を投じたという最低限の自己満足に誇りながら死ねる分、そして悲惨な経過と結末を見ない分、幸せなのかもしれません。残念ながら主人公は自己満足すらも得られなかったようですが…。
 やはり綺麗事以上に信頼できんものはなく、綺麗事で生み出されるものほど有害なものもありませんな。


>>234 白黒黒白様:雪の檻、公園の子供
 『美しい』をストレートに描写するより、その対極性たる醜さをこれでもかと掘り下げることで結果的に浮きだたせた、そんな感じですね。特に中年の描写は親でも殺されたのかってくらい悪意に満ちている。の割には醜さが典型的な汚さでやや面白みに欠けたのが残念なところ。まあ万人がイメージする汚さを配置することで万人が想像する美を描かんとしたともとれますが、土足で踏み散らしたものを雪で覆う前に話自体が終結を迎えてしまった感。それも含めての美醜の「深い溝」なのでしょうか。それにしても拭いきれぬ目糞鼻糞感。
 喋り方が似てるせいか唐突に視線が何度も転ずるせいか、互いの心境を互いがエスパーのごとく先取りしての台詞だからか、途中からどれが中年で青年か判別するのが困難でした。特に「約束」って一体何だ、互いの脳内でどんな会話が繰り広げられたというのだ。それを皮切りに「家で貴方を待つお子さん」等、一気に読者を置いてきぼりにロケットでつきぬけた印象。作者の一人合点で展開を進められましても…ふたり(言い換えれば作者ひとり)だけで盛り上がってるというか、「私って恋人いたけど別れたじゃないですかぁ〜」みたいな。知らんがな、と。
 よく読めば書きたいことがまるでわからないわけではありませんが、批評の義務がある者ならいざ知らず、普通の読者はそこまで一作品を読み込もうとはしないものです。まあオチがオチだけに、途中から予測がつくようではいけないという思いもわからなくはないのです。その辺りの匙加減はプロ作家でも苦戦しているようですし。「人の頭一つ分程の鞄」はいい表現だったと思います。他の文体だと違和感ありまくりなところ、一貫して勿体付けた言い回しをとることでうまく溶け込ませている。木を隠すなら森の中ですね。

 ところで「夏なら木陰ができる位置にあるそのベンチ」とありますが逆に言えば今冬なんだから葉は散って上を遮るものは当然なく、雪で「全て真っ白で味気無く塗り潰されている」とくれば無論ベンチも例外ではないわけで、そこへ青年中年共々座りにいくとは、両者相当布地の厚いズボンでも履いているのでしょうか。そも陽射しのきつい夏ならともかく冬は屋外どこにいても似たようなもので、バスが来たら一刻もはやく暖房が利いた車内に乗り込めるようバス停近くでうろうろ歩き回るなり身体を揺するなどしてる方が効率的では? 雪が降るのを見ながらベンチで話す、そのシチュエーションのためだけに用意された舞台ならばなおさら、初っ端から前にも後にも突っ込み穴が丸出しなのはいただけません。何より見苦しい。
 「小さなかった頃」「視線を下ろしす」とか、多いので割愛しますが、全体的に隙のある文章は推敲不足ゆえでしょうか。


>>235 作詞:空人様:フェアリーダンス
 なるほど美文を書こうとしたんだなあ、と名前欄を見てまず思い、読了して確信を深めた次第。なので今回は文体について少々口を挟ませていただきます。おそらくそれ目的で提出なさったでしょうから。
 とはいえ生来武骨に加え不感症著しき身の上には文の良し悪しはようわかりませんが…詩にしてはちょっと書きすぎかなという印象です。まあ自由詩なんだから形式とかいーじゃんと言われりゃそれまでですが、それにしても頭で考えて書いてる感がすごい。主語が丁寧すぎる。詩は研ぎ澄ました感覚でもって読者の脳髄を滅多刺してくるものじゃないでしょうか。手前話を持ち出しますとかつて自分が似た様なことを試みた際ご忠告いただいたことには、前後の繋がりが懇切丁寧なのは論文だけで充分です、らしいので、言葉による酩酊感を味わわせたいのであれば理性を寸断する勢いで散らした方がそれっぽくなったのではないでしょうか。い抜き言葉等、詞っぽい割には音に発しても煩雑だな、と感じたのも一要因です。以上文体への言及終わり。

 全然関係ないですが「ふるえるのは心の波紋」で「ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!」な波紋を思い出したのはたぶん私だけではないでしょう。丁度アニメやってるみたいですし狙ってやったのでしょうか。おかげで妖精のイメージが丸太のような足蹴りを繰り出すまるで重機機関車って感じの人相になってしまい、戻すのが大変でした。
 芥川龍之介いわく美しければいい、美しくなければ感銘を生み出すことはできない、とのことですが(大分端折りましたが大体そんな感じ)、先述の通り私に鋭敏な感性など望むべくもないので言葉の美しさよりも中身である話に注目いたします。初読時は「妖精の視点、わざわざ入れなくてもいいんじゃない?」と思いましたが、後の展開を見るに描写した方が彼女の寂しさがよく伝わっていいのかなあとも思い、いや寂しいから喰うってまるで卑近だし直球に過ぎる、恋愛+死ネタの二連コンボはさすがに食傷じゃねーの(後に続く自作的な意味で)とも思い、「独り」から「一人」に変わったのかなあと思えば青年の章へはふつーに「一人」と記されてるし…等々考えた末「体を貪る」を別の意味に変えたら納得しました。すなわち森の妖精(意味深)。ファンタジー。美しいか美しくないかはともかく、性の卑近さをとっぱらってプラトニック(本来の意味で)に果てた物語自体は美しいと言えるのではないでしょうか。重機機関車って感じの人相もこのための布石だったのでしょう。嘘です。
 恋愛というものは片想いと悲恋こそが美しいのかもしれません。だからこそ最も手垢の付いた題材でもあるのでしょう。ジェームス・ブラントの「ユア・ビューティフル」が流行りすぎて『史上最もイラつく曲一位』にされたのも宜なるかな。


>>236 自作:偶因たぶらかし
 『美しい』と聞いてはじめに浮かんだ言葉が「たぶらかし」で、次に「ギュルヴィたぶらかし」が頭に居座ったためじゃあそれに似たタイトルで行こう→『偶因たぶらかし』です。私には珍しくタイトルが皮切りになったせいか色んな神話が混ざってます。探してみるのも面白いかもしれませんっていうほどうまく馴染ませてませんが馴染ませたところでどうせ気付かれんのでオープンですが、世界観は古事記のイメージというよくわからなさ。
 さておき自分の乏しい感性が感じうる限りの美文を書かんと欲したにも関わらず、ものの見事に失敗した醜悪ぶり笑えない。特に後半時間の無さが透けて見える急ぎ足。というか前半でうだうだしすぎた。もうちょっと時間配分に気を使わねばなりませんね。これ毎回思ってるんですけどね。思うだけなら馬鹿でもできよう。
 ついで言うと「彼が十五を迎える日に〜」は、正しくは「十四」でした。時間がないとこういう意味不明をやらかすから醜い。


>>237 晴天マル様:夢を見る彼女。
 米詩人ウォレス・スティーヴンズは「世界でいちばん美しいものはもちろん世界そのものだ」と残しておりますが、今作はまさしくそうした事実を描かんとした形跡が窺えます。同時に観測者なしでは美はなりたたず、観測者の精神が健全でなければまた成立しえない。『美しい』と感ずるのは主観であってつまりは観測者なくばそれは存在しないも同然だから…と言い切ってしまうといかにも人間本位の思想になってしまいますが、要は野花はただの物質だけどそれを褒めたたえる者がいれば『美しい』ものになるよ、でも見る奴がマトモな目と精神とを持ってないと『美しい』って思えないよ――そういう辺りも語らんとしたのかなあ、と嫉妬〜滝への感動の変転を見て思いました。
 「彼女との思い出を切り売りにして生活してるってわけ? それって彼女に対する冒涜なんじゃないの?」は、根底に宿るのは身勝手なヒスながらも良い台詞だと思います。それだけに後に続く男の不粋さが際立ちますね(褒め言葉)。いじめられてたのは絶対髪色だけが原因じゃないだろう。幻術士という俗世より一線を画すであろう職種に似合うキャラクターでした。最後まで何もわかってない辺りも好感持てます。
 宝石や美術品などは結局人工物で、無論想像による優れた創造もまた凡人には得がたき宝ではありますが、イマジネーションの元となるのは身の回りを取り巻く世界。人間はありえないものを想像することはできない(言い換えれば想像するものはすべて実現化するともなりますがさて置き)。ファンタジーらしいありえないものも美しくはありますが、ありえるもの、目に見えるものこそ素晴らしく感じられるということは存外難しい。何となれば人は目に見えるというそれだけで事象を掌握した気になるからです。人の儚い生では諸行無常を見守り続けることは不可能だから余計かもしれません。彼女が人工物や幻術から離れ、決して縛りきれず知りきれない世界に旅立ったのは素直に喜ばしきことでありましょう。道中幻術士も改めてその偉大さを再認できればいいですね。

 気になった点としては「二つ年上の〜女性」で、男が「十八になったとき、彼女と共に故郷へと旅立ち」、「幻術は、すべて彼女と訪れた場所を再現したもの」であるにも関わらず幻に現れた女性が「幼い顔立ち」と描写されていたことでしょうか。「彼女の誕生日に僕の故郷を再現」した際の反応と受け止めようにも、前述の通り男の幻術は「すべて彼女と訪れた場所を再現したもの」らしいのでそれもできず。
 あと一応「真っ黒な髪な髪が」を誤字指摘して、批評を終了いたします。
メンテ
Re: 【十二月、一月期のお題は「もしも」】お題小説スレッド【十一月期お題「美しい」:作品投稿期間】 ( No.241 )
   
日時: 2012/11/28 04:40
名前: If◆rf3Ncl3QUs ID:IpdTG3Tw

今度は間に合いましたよ!

>>233 If:海越えの遺書
発想だけのぺらぺら作品。出直します。

>>234 白黒黒白さん:雪の檻、公園の子供
序盤ちょっと説明が多くて、重かったです。描写は丁寧だったんですが、必要のない文章は思い切って省いてしまって、本題に入った方が勢いもあってよりよくなったのではないかと思います。
あと長い文章には句点打つか、短く切るかしていただけると助かります、なんてわがままを。
なんだろうな、ごめんなさい、難しかったです。途中から話が分からなくなってしまいました。後から補充されるのかな、と思ったんですが、どうもそうではなかったらしく。もう少し読者に親切な作りにしていただければ、と思いました。ごめんなさい、私の読解力のなさも大いに影響しているとは思うのですが。
あと終始会話のみで進んでいたのには、もう少し動きが欲しかったなと思ってしまいました。もっと引き込ませる工夫があればなあと思います。

>>235 作詞:空人さん:フェアリーダンス
文字数やリズムを気にしなきゃいけない歌詞は、私にとってはものすごく煩わしくて、絶対に書けないなあと思いながら読ませていただきました。もう歌詞を書いてみせなさったことだけでも感嘆してしまいます。ぜひ音をつけて読み(聞き?)たかったなあと思います。
綺麗な表現が多かったです。冒頭の月の光が欠片になって残る、なんてところは特にぐっときました。空人さんの詩的表現はいつも新鮮で、それでいて綺麗――この際美しいというべきでしょうか。勉強になります。
少し気になったのは、指示語の多用でしょうか。リズムのためにあえて使われているところもありましたが、歌詞なら極限まで必要のない言葉はそぎ落としておく方が見栄えがすると思います。文章に気を遣いすぎてしまっていた感じを受けました。
最後の方で一気に雰囲気を変えてきましたね。なんだろうな、これがあったがゆえに、詩ではなくて文章で読みたかったです。疑問の残る終わり方は、想像力をかきたてるといった点では素敵ですけど、私はもっと読みたかったなあと感じました。「どうしてそこで終わっちゃうのー!」って思っちゃいましたもので。

>>236 文旦さん:偶因たぶらかし
すごく好きです。文旦さんの作品の中で、この作品が一番、それもダントツで好きです。個人的な感想になってしまって大変申し訳ないのですが、でもやっぱり好きです。
文章はどこを見てもかなり工夫が凝らされていて、すごく時間をかけて書かれたんだろうなあと思いました。手が込んでいます。一文一文にこれだけ真摯に力を注げる人は、きっとそういらっしゃらない。
余談かもしれませんが、月の霜に朝の風、火の舌。どれも言葉の組み合わせがめちゃくちゃ綺麗です。ファンタジーとなると、つい西洋に走りがちなのですが、日本語ってやっぱり綺麗なんですよね。改めて思い知りました。
終始、月の霜が不憫でなりませんでした。火の舌許すまじ。神話には詳しくないので(浅学ゆえ。ごめんなさい)、最後、朝の風が陽になり、弓が月になるというのは文旦さんオリジナルなのかどうかは分かりかねましたが、とても素敵でした。でも切ないです。それじゃ、永遠に会えませんもんね。
何か言えることを挙げるのだとしたら、冒頭、舞台と人物が揃って、それから話が動き出すまでが少し長かったように感じてしまいました。月の霜が思い悩むところから始めて、話を進行させつつ人物・舞台の紹介をしていければ、もっと序盤から入り込めたんじゃないかなあと思います。
話が動き始めてからは、どんどん先へ先へと読めました。

>>237 晴天マルさん:夢を見る彼女。
好きですこのお話。終わり方がとても素敵。鬱に走らなくても、人の心を動かすことが出来るんだなあって改めて教えられた思いです。
中盤以降はよくお話が動いていたのですが、比べると序盤、話が動き出すまでが長すぎたような気がします。最初から動かせというのは無理な要求かもしれませんが、ならばもう少し後半の流れへ向けての兆しだったりが見えればよかったかもしれません。
文章は相変わらず綺麗だったのですが、ちょっとお急ぎだったでしょうか? いつもに比べると少し読みにくい箇所も見られました。
雰囲気がある、と言われることをあまりよくは思われていらっしゃらないようでしたが、やはり私は雰囲気があるというのは立派な魅力だと思っています。今回のお話も、幻術という題材だったり、綺麗な比喩の多い文章だったり、あとは幻術師の人物背景だったり、儚げで切ないような印象でまとめられていて、よい雰囲気の中に綴られたお話だったと思います。
これも時間不足だったのかもしれませんが、タイトルにはもう一ひねり欲しかったかもしれません。

>>雑談所 にゃんて猫さん:beautiful is...?
面白かったです。最初に誰と誰がどんな状況でどんな風に話をしているのか、という情報を一切与えなかったことが、興味を誘っていてよかったと思います。
終わりかたも綺麗でした。が、なんだろうなあ、何となく物足りない印象が残ってしまったのは、きっといろんな「美しい」を書こうとしてあちこち手を出した結果、「広く浅く」になってしまったからなのかもしれません。
せめて軸となっているお嬢様と執事のことは、もうちょっと深入りして書いたほうがよかったかもなあ、と思いました。お嬢様がどうして「美しい」という言葉に興味を持ったのか、とか、深められそうな要素はまだ見つかりましたもので。
それから、タイトルはもう少しひねっていてもよかったかもしれませんね。


来月・再来月は匿名祭……忙しいのですが、これはもう参加するしかありませんね!
誰にもバレない作品を書いて見せようと意気込んでいるんですが、文体変えるなんて器用な真似はできませんし、もういっそ思いっきり私らしく書いてやろうかなんて考えています^q^
参加者の皆さん、今月もお疲れ様でした! また、作品を読んでくださった皆さんに心からの感謝を。
メンテ
Re: 【十二月、一月期のお題は「もしも」】お題小説スレッド【十一月期お題「美しい」:作品投稿期間】 ( No.242 )
   
日時: 2012/11/30 23:30
名前: 晴天マル ID:g/Fp0UZk



If様:海越えの遺書
小学生のころ、男女で敬称が変わったりあだ名をつけてもらえる人ともらえない人がいたりするのは不平等だということで、「三組の生徒はお互いのことを苗字にさん付けで呼ばなければならない」という規則ができたことがありました。幼いながら教師とそれに賛成するごく一部のクラスメートを不気味に思ったことをおもいだしました。
結局規則には罰則がなかったので忘れてられたのですが、翌年から担任は反省文を課すことで規則を徹底したそうです。こわい。

Ifさんの短編は数を読んだわけではないのですが、それでもこの話は欝なほうだったんじゃないかとおもいます。
まず読んでおもったのが、ハンスお前もか。ってことだったんです。が、もう一度読んでみるといろいろ考えさせられました。
日記という形式上、ハンスと主人公のことは断片的にしか書かれませんが、それがむしろさまざまな想像の余地を残していて、読み返すのが苦ではなくむしろ楽しかったです。
きっとハンスはそれなりに頭がよかったんでしょうね。「貧民」という身分がどういうものなのか詳しくはわかりませんが、きっと社会的な進出は難しいのでしょう。書かれていませんが、ハンスは努力していたんじゃないでしょうか。だからこそ主人公は平等推進によってハンスの努力がむくわれると、最初はそうおもった。しかしそれによって得られたのは、努力もクソもないただの与えられる役割。そこに人間らしさは微塵もなく、しかしハンスやみんなはそれの虜になった。深読みしすぎでしょうか。
斜め前向きの作品、という話になりましたが、やっぱりこれって前向いてるのかなあ。
好きな人があきらかにおかしい社会的な制約に縛られるの、もしくは洗脳されるのを見るのって、とてもつらいとおもいます。きっと主人公は亡命に成功したとしても、いつかはハンスを救いだそうとしたんじゃないですかね。

白黒黒白様:雪の檻、公園の子供
「……え?」と、読み終わってから思いました。ごめんなさい。
たくさんの言葉がありましたが、どれが伏線でそうでない言葉なのかがわかりませんでした。
冒頭の文やパトカーと救急車のサイレンや、間男と一緒になった。から、青年の恋人は間男と一緒に謀殺されたのでしょうか。しかし少女愛好家というのが今度はわからない。子どもを相手にする公務員というのは教師でしょうか。最後の文の雪の小山の下から響くケータイの音というのは、遺体はそこに捨てられたということなんでしょうか。そうすると救急車のサイレンというのがわからなくなる。いなくなったお姉さんに親が電話をかけるという文から、ケータイは中年の男の娘の姉? ごめんなさい。やっぱりよくわかりません。
会話のテンポや文章自体はとても好きです。もうちょっと僕に読解力があれば、まったく違う感想がかけたと思います。ごめんなさい。

作詞:空人様:フェアリーダンス
空人さんはこういう作品をよくかかれるような印象があります。どれもなんとなく浮世離れしていてすきです。
詩、というには少し言葉が多かったのかなという印象です。もちろん短編ではないのだと思いますが。なんというか、全体を通してちょっと丁寧すぎたのかなあというかんじがします。言葉と言葉のつながりがキレイすぎて、逆に平坦になってしまったといいますか。もちろんどの言葉も一つ一つキレイではあるのですが。
読んでいるときに、本当に具体的に頭の中に映像がイメージされて夜空や湖の暗い青が浮かぶようでした。
青年の血の色が湖に混じったり、足先でどけた草の色だったり。月明かりに照らされたそれらは本当に詩的でした。
読後におもったのが、キレイと美しいというのは違うものなのかもしれないということです。具体的にといわれてもなにも返せないのですが、三番のところは美しいと感じました。

文旦様:偶因たぶらかし
読み終わった後言葉がでませんでした。
引き込まれました。知らない言葉が多すぎて最初混乱したんですが、後半は一気に読めました。文語を読むと頭がごっちゃになることが多いんですが、文旦さんの話はすごくわかりやすくて、読んでいて楽しかったです。人物の名前が素敵でした。たぶん二つ名がかっこいいと思うのと同じような理由で。
文章もそうですが、話もすごくまとまっていて、特にオチはとてもいいとおもいました。神話はほとんど知らないんですが、そういえばこういう神様がいたような気がすると、無知なりに想像してたのしめました。
火の舌がすごく悪役で、でも彼女も朝の風と同じように被害者で。ここで簡単に被害者っていっていいのかわかりませんが、ともかく組織の上のほうが腐っていくのは必至なんですかね。けれども世界を再生させたのもまた賢者で。月の霜は強かったけど、やはり知に長けた者には利用されて。仕方がないのかもしれませんが、鍛えた武術が利用されて終わりというのはやはり悲しいですね。
男のかっこいいってどういうものなのか、以前文旦さんとお話させていただいたときにはまだよくわかりませんでしたが、今回の月の霜は僕の中でその答えの一つになりました。
メンテ
Re: 【十二月、一月期のお題は「もしも」】お題小説スレッド【十一月期お題「美しい」:作品投稿期間】 ( No.243 )
   
日時: 2012/12/01 00:16
名前: 企画運営委員 ID:1EmWByGA

【第十九回総評】
 名詞ではないお題ということで、少々料理に苦戦された方も多かったのかもしれませんね。美しいとは何かを考え抜かれた方、美文に挑戦された方、様々なテーマ消化が見られて興味深い回となりました。
 今回は二点挙げてみたいと思います。まずはタイトル。直球のタイトルが多かったように感じました。読みたいなと思わせるような艶やかで魅力的なタイトルをつけられたなら、ますます読者さんを惹きつけることができるかもしれません。そして、比較的序盤が重い作品も目立ちました。序盤は舞台説明や人物説明など、ストーリーを進行させる以外にたくさんこなすべきことがあって、とても難しい箇所ではないかと思います。しかもそれだけではなくて、読者を物語に引っ張り込むことも考えねばなりませんし、かなり注意を払って書かなければなりません。どうすればよい形で書けるのか、これからも試行錯誤を重ねていく必要があるのだなあと痛感しました。
 さて、来月・再来月は二回目の匿名祭となりました。テーマは「もしも」ですが、どんな作品が集まるのか、今から楽しみです。皆さんふるってご参加ください!
メンテ
Re: 【十二月、一月期のお題は「もしも」】お題小説スレッド【十一月期お題「美しい」:作品投稿期間】 ( No.244 )
   
日時: 2012/12/01 01:14
名前: 空人 ID:U.b0uhps

遅れて申し訳ないです。


>>233 If:海越えの遺書

 閉ざされた島国で打ち出された革新的な法律は、人類を一律たらしめる整頓された美しさ。
 日記形式で進む個人の独白は、物語として綺麗に読みやすくまとまっていたと思います。
 国の政策に対する主人公の戸惑いや不安、不満が解りやすく伝わってきました。
 しかし、ストーリーに関しては設定に無理があったように感じます。
 貧民層である主人公視点なので仕方ないのかもしれないですが、この法律で富裕層からの反発がまったく描かれないというのが納得できませんでした。
 ただ、その『美しさ』を気持ち悪いと感じることは正しいのだと思いたいですね。
 あと、結末を冒頭に持ってくる必要は無かったように感じたのですが、この辺は好みの問題かと。
 1000日にも及ぶ彼女の戦いが報われなかった事こそが、この物語を成立させていると思うと、ちょっと切ないですね。



>>234 白黒黒白:雪の檻、公園の子供

 人間の醜い感情や言葉と対比させるように無関係で美しい景色。
 残忍で醜悪な描写もなく、静かな風景と時間の経過だけで、そういう物語だと推測させる技法は秀逸だったと言えるでしょう。人物を示す言葉が次々と変わっていくのも面白いと感じました。
 恋人を殺した首謀者とその共犯者の嫌味の応酬だと勝手に推測したのですが、間違っていたらごめんなさい。
 他の方の指摘も有るとおり、登場人物の台詞の書き分けや謎が明かされない部分、誤字などの推敲不足もあり、読み解くには難しい文章でした。
 会話だけでなく地の文の中にも解読のヒントが有ると良かったかもしれないですね。



>>236 文旦:偶因たぶらかし

 神話を語る口は人の世ならざる世界の潔さ、美しさを描きだす。
 天地創造を語るのは、それをなすのと同じ位の力が必要なんじゃないかなと思う今日この頃です。
 重い語り口は読む人を選ぶかもしれません。でもこの世界観を書ききるには必要だったと思わざるを得ませんね。筆舌を尽くしたであろうその文章はとても美しかったです。
 実際に存在する神話へとつながりを持ってくる手腕も流石としか言いようがありません。
 欲を言えば、朝の風の心情がもう少し見えても良かったかもしれないですね。



>>237 晴天マル:夢を見る彼女。

 幻想士が造り出す美しい風景の記憶は、彼女との美しい思い出で。
 話の展開に無理がなく、その構成力にはいつも感心してしまいます。
 何よりもキャラクターがとても魅力的に描かれていました。
 この町の土地勘やお嬢様の父親のこと等、多少の説明不足はあったと思いますが、全体としてはとても綺麗にまとまっていたと思います。
 気付いていながら文末の会話を楽しんでいる二人がとても良い雰囲気で思わずニヤニヤしてしまいますね。



>>235 自作:フェアリーダンス

 美しい登場人物が美しいシチュエーションで美しい物語を紡げば、それは「美しい」んじゃないかなーとか。美しい言葉だけをつなげれば、それは小説じゃなく詩だろうとか。安易に考えてしまいました。
 結果、一つも美しくなく、詩でも小説でもないものが出来たわけです。
 一応、吟遊詩人が語っているように読んでいただけたらなーとかね。
 毎回、ちょっとずつ変わった事をやろうと画策しているのですが、さすがにこれはないですね。
 Aサビを書き終えた時点で普通に書けばよかったと感じたのは間違いじゃなかったようです。
 もうしません。はい。


そんな訳で、今回は申し訳ないことが重なり大変反省しているわけです。
次回、いべんとなので少し気合を入れなおして頑張りたいですね。
……あくまでも理想ですが。
ではー。
メンテ

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