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[4993] 【2016年度】お題小説スレッド【お題「去る」作品投稿期間】
   
日時: 2016/01/12 23:57
名前: 企画運営委員 ID:7PNV346o



『お題小説スレッド』へようこそ。こちらはあるお題に沿って読みきり小説を書き、その作品をみんなで批評し合う場です。
 初心者も上級者も関係ありません。うまくなりたいとお思いの方であれば、だれでも自由に参加することができます。一生懸命執筆し、一生懸命批評して、小説の技術を高め合いましょう。
 皆様のご参加をお待ちしております。

――――――――――――――――――――

>>002 【ルール説明】:必ず熟読して下さい。(※内容、一言の箇所を訂正しました。ご確認ください)
>>003 【批評のポイント】:批評をする際のポイントをまとめたものです。
>>004 【イベントルール説明】:イベントに関するルールです。必ず熟読してください





▼お題:第32回のお題は「種」です。
 二月に種をまくのか? と思いましたが、調べてみるとじゃがいもは二月にまくそうですね。……さらに調べてみると一年中、なにかしらの種をまいてるみたいです。
 そんなことは置いといて。「種」というお題には「たね」以外にも色々な解釈があると思います。みなさんがどのような作品を投稿してくるのか、楽しみにしております。
※第30回の作品投稿期間は2月1日(土)からです


▼お題:第33回のお題は「姫」です。
 三月なので(笑)
 というのはよくわかりませんが(ひなまつりだから?)「ひめ」というのは可愛らしい語感ですよね。私は緑の黒髪をした和服姿が思い浮かびます。桃色が似合いますよね。桃色……やはりひなまつりでしょうか。それでは、みなさんの作品お待ちしております。
 
※第31回の作品投稿期間は3月1日(土)からです


▼お題:第34回のお題は「嘘」です。
 嘘でした。


▼お題:最終回のお題は「魔法」です。
 奮ってご参加ください。


▼お題:第36回のお題は「友情」です。
 ネタでした。


▼お題:第37回のお題は「音」です。
 奮ってご参加ください。



▼日程(第32回)

1月1日       :お題発表
2月1日〜15日   :作品投稿期間
2月16日〜28日  :批評提出期間


▼日程(第33回) 

2月1日     :お題発表
3月1日〜1月15日 :作品投稿期間
3月16日〜30日 :批評提出期間


▼日程(第35回) 

6月1日     :お題発表
6月1日〜7月31日 :作品投稿期間
8月1日〜   :批評提出期間



▼注意もしくは削除対象となるお書きこみ
・荒らし
・荒らしへの反応
・自分や他人の小説の宣伝
・雑談、チャット化
・ルールに反するもの
・管理人が不適切と判断したもの

――――――――――――――――――――

>目次 >>001


>第32回 お題『種』参加作品(敬称略)

>>404 sakana:シロハの辻褄
>>405 伊達サクット:赤い種、青い種

================================================================================

▼リンク
小説講座/雑談所』(お礼や言い訳等はこちらへ)
旧お題小説スレッド』(前スレはこちらから)
ツイッター』(朔乱のアカウントです。お題の告知などをしています)

管理人:If 空人 朔乱  補佐:伊達サクット
メンテ

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「fix doll after glow」 ( No.305 )
   
日時: 2013/04/04 22:42
名前: にゃんて猫 ID:YdHs4l6k


【開廷】


ちょっと安い奇跡でさ。
人形に魂が入っちゃったんだと。




【犯行動機】


あゝりょーくん、りょーくんりょーくんりょーくん! なんて美しい響き! りょーくんと私が呼ぶだけで世界の端から端の端まで感じて犯されてこじ開けられた秘部の如く鮮烈に感じてしまいそう! りょーくんりょーくんりょーくん、私の太腿の感触はどう? 気持ちいい? ねえねえ気持ちいい? 胸筋の上を私の手が撫でるだけで叫んで喘いで悶絶してしまいそうなくらい? それじゃつまんない、全然足りない私もっともっともっともっと満たされてぐじゅぐじゅのぎちゅぎちゅになりたいの、ねえりょーくんりょーくんりょーくん冷たいよ聞いてよホラ私の方だけ見ててりょーくんりょーくんりょーくん。あゝまたりょーくんの悪い癖、爪なんか齧ったらりょーくんの綺麗な指が台無しよ、やだやだりょーくんの白い肌にドス黒い血が染み付いちゃうじゃない、りょーくんりょーくんりょーくん怖い顔してないでこっちに来て? ねえねえ来てよ、精一杯誘惑してるの早く来てってば、今なら私の躰のどこ見てもいいからつむじから股下通って踵の裏の潰れた肉刺まで頭割って頭蓋骨砕いて剥き出しになった脳の中まで全部全部全部見てみてミテ観て視てこっち見てよ。りょーくんは私だけのものりょーくんりょーくんりょーくん返事して、あゝ早くこっちに来て! このギシギシ鳴ってる机の上で、私と肢体を重ねて唇差し出して抱きしめて抱き締めて絞め殺してそのままいっしょに深淵へと堕ちて行って、りょーくんだけの、りょーくんだけの玩具に、私をしてもいいのよ? ほらぐずぐずしないで横になってそこに私が胸摺り寄せて這い上がって喉笛舐め回して唾液で腐らせてあげるから。りょーくんりょーくんりょーくん、りょーくんはいつだって私の友達、恋人、家族、アダムとイヴみたいに、切っても切っても切れない関係赤い糸でぐるぐるぐる巻かれたロミオとジュリエット、でもダメダメそんな程度、もっともっと繋がりたいりょーくんを深く抉って屠って感じ入って奈落の底までいって落下死したい。ねえりょーくん、私のことだけ考えてって言ったでしょ。あの女ううんあの下種塵腐れ顔雌豚蟲屑のことなんて考えてないよね? 当然だよねだってりょーくんはいつも私の隣にいて私だけ見て私だけ愛して私の私の私の私のりょーくんでずーっと居続けるんだから。でも居続けるだけじゃ物足りないの、もっともっともっと! あゝ嗚咽が千年洩れ続けるくらいに愛して侵して子宮の奥まで私を溶かして入り混じって二人溶け合ってカタチ無くなって唇口づけて吸い上げて噛み千切って舌もろとも呑み込んで奥歯から咽喉から口内私達の唾液と汗と涙と胃液で満たしあって独占して吐き出さないで貯水池みたいに溜め続けて、あゝなんていやらしいのりょーくんったら、そんな妄想をずっと抱いて私を見てきたの素敵! それじゃもっと呑み込んで嗚呼、嗚呼、あああああああああああああああああああああああっって嬌声上げちゃうくらいに突き刺してボロボロになるまでやってやってやってそれで雑巾みたいになった私に噛み付いて耳元で愛とか好きとか何とか言ってよ。ほらほら指を絡めて私がリードしてあげる。あんな脳天割って捻り殺したくなる雌豚野郎のことなんて全然頭にないでしょ? そうでしょ? いいから早く、早く、早く、もっと早く! 私のアレとかアレを欲しがって腰から下が妖しげに盛り上がって蠢いているくせに、素直じゃないでしょ。あゝりょーくんりょーくん目を逸らしちゃ駄目、もっと姿勢に気を付けて、じゃないと感じるものも感じなくなっちゃう。馬乗りになって見下ろしてるりょーくんの顔が綺麗ですべすべだから滾ってドロドロにしてやりたいの。ほら、これ、何だと思う? 何に見える? そんな期待しないで、ただのカッターだから、でも見て。これと同化した私をしっかり見て、私の眼を見て、脳の裏側に隠した思考を読み取って、淀んだ瞳に隠した色を盗んで、だって、ほら、あの雌豚、違う、りょーくんは私だけの物、それに、ね、私達は今から、同じ色に染まるんでしょ?




【被害者証言】


僕は人形。されど心を持たぬ。しいちゃんの隣で震えてるだけの人形。しいちゃんは僕を人形みたいに可愛がる。それは勿論、僕が人形だからに他ならない。僕は人形。僕は人形。ところで昨日こんなことがあったよ。しいちゃんがいつもみたいに僕の指の骨が軋むくらい手を握って、一番帰りが遅くなる道を通って、携帯を日夜充電しながら僕に偏愛を語って、いつもみたいな日常で終わるはずだったんだ。でもちょっとその日は僕が変でさ。頭の螺旋が一本抜け落ちちゃったみたいで、しいちゃんじゃない子を眼で捉えちゃったんだ。今までずっと空気でぽわぽわしてただけの人達を見ちゃったんだ。可笑しいね。僕はしいちゃんの隣にいるたのに。名前? ううん思い出せない。しいちゃんはたぶん知らない。僕が初めて会った僕の記憶だ。顔が林檎みたいに真っ赤で、僕と同じ学年だって、それから後は何だか覚えてない。しいちゃんがいつも僕に語る偏愛と、大差ない内容だったからかもね。しいちゃんは僕がしいちゃんの知らないところで何かしてると、その日は火山みたいに怒り散らす。僕のガラス細工の眼を穿り返して給食の時にいっしょに食べてそれから爪の垢まで呑み込んで僕はしいちゃんの人形なんだと何度も何度も言い聞かせて、それでやっといつものしいちゃんに戻る。僕はしいちゃんに毎朝二十五の質問をされる。僕がしいちゃんの人形であることを確認するために、毎日、欠かさず、四十度の病魔に侵された時だって、何時も。そして僕は嘘を吐かずにそれに答える。しいちゃんが猫みたいにすりすりして笑う。そしていつもの日々に変わる。だから今日しいちゃんが放課後までずっと黙ってたのは、僕にとって初めてのことだった。トイレに行く時も、僕の手を引かずに独りで行った。授業中だって昼休みだって僕の方をちらりとも見なかった。しいちゃんが僕にそんな扱いをするなんて、新鮮だった。僕はしいちゃんの人形。しいちゃんが人形遊びをしなければ、僕はただの使われない玩具。でも、本当にそうかな? 昨日のあの時の僕は、しいちゃんの玩具じゃなかった。だからしいちゃんは怒ってるのかな。違う。しいちゃんは怒ったりしない。いつも人形を大事にする。しいちゃんは僕を綺麗な人形にしようと、過保護なくらい丁寧に手入れしてくれる。人形? やっぱり僕は人形みたいだ。いつもしいちゃんの隣にいて、しいちゃんといつもいっしょに居て、しいちゃんに遊ばれて、僕はしいちゃんの人形。とてもよくできた、綺麗な人形。僕はいつから人形になったんだろう。どうして人形になったんだろう。可笑しいな笑っちゃうよ。認識がズレてるんだ、前提から違ってるんだ。僕は人形だったんだ。初めから心なんてなかったんだ。だからしいちゃんが創ってくれたんだ、ガラス細工の眼みたいに、発条でできた心臓みたいに、僕の心をつぎはぎして創ってくれた。でもそれは、僕が望んだこと? しいちゃんが居ないのを見て、昨日の子がやって来た。人気のない教室に入って僕の唇に触れた。あゝこれが接吻。しいちゃんにいつもされてるけど、しいちゃんとは違う味、違う感覚、しいちゃんじゃない、違う、違う、違う! 拒絶して駆け出して、教室前、しいちゃんに会った。いつもいっしょに居たのに、一度別れたから会っちゃったんだ。あゝしいちゃん、僕はもう駄目かもしれない。しいちゃんに創ってもらった心が、剥ぎ取って切り貼りした躰が、もう僕はしいちゃんの人形じゃなくなっちゃった気がするんだ。ごめん。どうすればいいかな?




【懺悔】


死にたい。僕はりょーくんを喪った。




【判決】


やっとこの世界で人の器を手に入れたのに。
どうして否定したの。
どうして拒絶したの。
どうして。どうして。どうして。
人形のままなら良かったのに。
私で満たされた、私だけの人形のままに。
これでもう一回、やり直し。
リセットして、水滴が器に戻るまで。
リセットしてリセットしてリセットして。
振り出しからやり直し。もう厭だなんて言わせない。
交わりすぎて腐った赤い糸が、喉を潰して絞め殺すまで。
それまで人形のままでいて。




【閉廷】


僕の胸を何百回と突き刺して

僕の傷を何千回も抉りだして

僕の***を何万何億何回も何回も何回も何回も

ひとつ聞いていいかな



しいちゃんはだれの人形?
メンテ
リセットボタンをおしました。 ( No.306 )
   
日時: 2013/04/12 22:02
名前: あやかし様 ID:/Odby7ZE

ふわりふわりゆらりゆらりさらさらさらといろんな風が吹いている。
赤に黄色に青色にピンクにオレンジに緑。いろんな華が咲き誇っている。
空が紅い青い黒い。
海が黄色い、青い。
この世界はやけにカラフルだ。
水色の鹿、黒と黄色のシマウマ。赤色のライオン。黒い象。七色のパンダ。オレンジ色のイルカ。
生き物すべてがカラフルだ。
ふと、自分の体を見ると無地の白いTシャツにジーパン。
この世界にいると自分がいるのかいないのかわからなくなる。
あぁ、僕の存在ってこんなもんか。なんて変に納得する。
「あなた、だれ?」
鈴のような声がした。
「………だよ」
「………はどこからきたの?」
あれ?そういえばどこからきたんだ?
気づけばここにいたんだよ、あっ、簡単なことじゃないか
「最初からいたよ」
「あたしもさいしょからいたのに?」
「気付かなかったんじゃない?ここ派手だから」
「かもね」
くすくすくすと真っ黒な衣服をまとった幼女は哂う。
笑う哂う嗤うワラウワラウワラウラワウワラウワラウワラウワラウアハハハハハハハハハハハハハハハハハ。




目が覚めるとそこには闇黒い暗い深い闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇。
さっきからずっと哂い声が響いている。
ーーーーーアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
目の前の幼女がずっと哂っている
「あなたわたしがだいすきだったひとをころしたの」
「しってるよ」
「あたし、うらんでるの」
「うん」
「ここね、あなたがいちばんさいごにみたいろがうつしだされるの」
「うん」
さっきから表情のかわらない幼女。
「しってる?「ち」ってねい〜っぱいあつまると「あか」じゃなくて「くろ」にみえるの」
ほら、って僕の右腕を切り落とす。
噴き出す血が確かに赤色ではなくて黒い。というかどす黒い。
「いたくないの?」
「うん」
「なんで?」
「さぁ?」
「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
壊れた人形みたいに幼女が笑う嗤う哂う。
うっとぉしいなぁ。
さっきまでなかったはずのナイフを僕は手に取る。ためらうことなく彼女の顔に突き刺す。
血が黒いのは知ってるよ。
何回もみてるもの。
「しぬってなぁに?」
顔から大量の血を噴き出しながら彼女が問う。
「自分の楽園が延々に続くことだよ」
今みたいに、殺しても、殺しても、何回殺しても終わりなき世界。
僕はこの世界に来るために何回も死んだ。
輪廻の輪になんかはいるのはごめんだ。イイコチャンなんかに生まれ変わってたまるか。
一度目は飛び降り自殺、二回目は首つり自殺、三回目は人を殺しすぎて処刑。そのあと何百回と死んできたけれど結局は輪廻の輪に戻ってしまう。
「つまらないんだよなぁ………」
もはやガラクタになった彼女の亡骸を切り刻む。
そうそうこの感触だよ。
あ、思い出した。
確か99回目の時は死神の恋人の人間を殺したんだっけ?
んで、死神に殺されたんだっけ?
「じゃあ、今回は閻魔大王の娘と息子と姉と妹と兄と弟と妻を殺そうか。そうすれば閻魔も僕を永遠に輪廻の輪になんかいれないだろ」
そのあと僕は閻魔大王の家族を皆殺しにした。切り刻んで目玉をくりぬいて脳味噌を箱に詰めて送ってやった。かなり怒った閻魔大王は僕を切り刻んだ。泣いて叫んで狂って苦しんで哂って切り刻んだ。
そしてとうとう閻魔大王は僕だけの空間を作った。
殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても何回でも殺せる空間。
僕は真っ赤に染まった。鋭い牙が生えた。目が大きくなった。口も大きくなった。頭に角が生えた。
僕は鬼になった。
僕が鬼になった時からこの空間には何も来なくなった。
殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない殺せない。
「ウッ、ウアワアッワアワイアアグガキウトエアアガガガアアアイキアギギクアバアバアアアアアアオアアキィラエトユソエゴゴグ!!!!!!!!!!!!!!!!」
イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイダコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイ。





「沈めよ、人の子。永久に」
チィィィンチリィィン。
心地よく鳴り響くは鈴の音。
真っ黒の服を着こなし顔に大きな傷の幼女。
「お主には最高の幸せを与えてやったのだ」
クスクスクスと彼女は哂う。妖艶に哂う。
「そのまま沈め罪深き人の子よ。己の欲が満たされぬことがどれほどの苦しみか知るがいい。そして狂え哂え苦しみ叫べ哂え永遠にな!自分の肉を刺し目玉をくりぬいても貴様は死ねぬ。心の臓をくりぬいて切り刻んで食ったとしてもなっ!!アーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ」
私はもう一度死んであの方に合うの。
うまくいくわよ。
いかなかったら?
簡単よ、もう一度死んで輪廻に加わって何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも結ばれるまで繰り返すわ。






死は人生のリセットボタンよ、所詮ね。







メンテ
いんぐingイング ( No.307 )
   
日時: 2013/04/13 17:27
名前: kaia ID:b20A.Gaw

ふわっふわっの雲に思わずかじりついてみる。味は思った通り「激まず」。なんというか車の排気ガスと煙草と汚染された水を混ぜて口に流し込んだような味。
「やぁやぁやぁ、君は新人さん?迷子さん?」
「いつも通り迷子さんですよ」
ここは夢幻の世界。僕は時折この世界に迷い込む。
なぜか?そんなの知らないよ。
「迷子さんですか、そうですか。ここはテキトーに過ごしてれば戻れますからなんのご心配もなく。そうだそうだこんなのはいかが?夢幻仮死。これここの世界では有名でねお土産購入ランキング一位だよ」
「けっこうです」
『仮死』を頭の中で勝手に『菓子』と変換しておく。このうるさいのはどうやらここの案内人らしい。
毎回毎回来てるのにいつまでたっても覚えていてくれないんだ。
僕はここに来た時いつもただ見てる。
「はぁ〜いっ、新人さん五名入りましたぁ!!」
うるさい案内人につれてこられたやつれた人間五人。
………今日は少ないなぁ。
みなさん、お気づきかもしれないがここはいわゆるあの世への通り道。
僕は眠ると何故かここにいる。そして死んでいく人たちをただ見てる。朝まで。
「天国に行くには費用として200万円、地獄ならば100万円、極楽浄土なら少しお高めの500万円になります。ローンでも現金でもカードでもお支払方法はご自由ですが〜。払えなかった場合もしくは支払いを拒否した場合はその時点ですぐに無限地獄行き決定となります」
この説明ももう何回も聞いた。結局あれだ、すべては金しだいなんだよね。
だけど、マぁ、死人なんだからお金なんて持ってるわけなくてたいていここでみんなおろおろし始める。
「大丈夫ですよぉ〜。ここではあなた方がどんな人間だったかでもらえる金があるんです。たとえばそうですねぇ………あなたは成人してからよくボランティア活動をしていていい人間だったんでしょうが、学生時代のいじめがボーナスにひびいてきますねぇ。………210万円ですね。良かったですね天国行けますよ」
とにかく理解はしていないだろうが言われた本人はほっと胸を撫で下ろす。
ここは自分の人生に価値をつけられるところだ。いわば自分の人生が金額になる。
「あなたは………随分卑怯な人生を送ってきたんですねぇ………だめですねぇ、180万円くらいです。残念地獄ですね」
次々と人生に値段をつけていくその顔には薄気味悪い笑みが零れている。
ピエロのような愉快な顔をしながらも真っ黒い羽根をもつ審判。
「あなたは………おや?おやおやおや?珍しい人種ですねぇ………あなたのような平凡すぎる人はなかなか値段が付けにくいんですよねぇ」
う〜むとうるさいのが唸ってたからなんとなく興味をもってその人間をみる。あっ、クラスメートの比奈さんだ。そういえば彼女入院してるって聞いたな。学校に来たのは始業式の一回だけでそれ以降はずっと病院らしい。なんだかんだと3年間同じクラスなのである。
「どうしたんです?」
少しの好奇心に押されて僕は審判に問いかけた。
「おぉ、迷い人くん。実はねぇ、ちょっと彼女が平凡すぎていくらにしようか迷っているんですよ。ほら、彼女産まれてからほとんど病院だからねぇ。誰の役にも立ってないわけだからそんなにお高くは付けれないし、でも誰にも迷惑はかけてないから地獄ってのもねぇ?あんまりでしょう?」
機関銃のように説明するうるさいのに頷きながら返事をする。
本人をみると少々怯えているように見える。
「ぼくが見極めてあげますよ。ピエロさんは………あ、新しいお客さんですよ。僕ここで彼女と少しはなしますから」
別にピエロさんがいてもいいのだがうるさいのは苦手だ。
「あ、あの……私地獄に落ちちゃうんですか?」
「え?ああ、いくらなんでもそれはないと思うな」
「えと、えっと………あなたは聖夜くんだよね?」
「えっ?なんで知ってるの?」
彼女とは一言も話したことがないし、始業式だけしか会ってないのだ。何百人もの生徒の中で目立たない自分のことを覚えていてくれるのは少々嬉しかった。
「えと、聖なる夜で聖夜………きれいでかっこいい名前だなと思ってたから……それにクラス3年間一緒なんだよね?」
彼女は死人とは思えないくらい柔らかく笑った。そこから彼女がポツリポツリと話し始めた。
毎日毎日学校に通えると信じてみんなの名前を覚えようとしていたこと。余命宣告をされてもまだ大丈夫と思っていたこと。結局自分は何もせずに死んでしまったこと。最後は誰もいない誰も来ない小さな真っ白な部屋でさみしく息を引き取ったこと。ずっと学校に通えると信じていたこと。死にたくなかったということ。もっと生きていたかったということ。
すべてを話し終えた彼女はポロポロと涙を流していた。
「ほんとに誰とも関わらず誰の役にも立たず誰に迷惑をかけるでもなく何かするわけでもなく静かに死んできたんだな君は」
「っはい」
何も成し遂げれなかった彼女の命はなんのために産まれたのだろうか?
生まれながらに人は使命を持って産まれるというが彼女は何のためにうまれたのだろうか?
「さてさてさてさて、決まりましたぁ?迷い人くん」
相変わらず薄気味悪い笑みだ。
ピエロの姿をみたとたんに彼女は少し怯え始める。
「ええ、見極めましたよ」
「いくらですか?」
「0円です」
僕の言葉に彼女は絶望的な顔をする。
「では、無限地獄いきですかぁ?」
「まさか」
ははっと僕は笑って見せる。
「彼女の人生はあまりにも何もなさすぎた。………だからもう一度生きてもらいましょう」
「なるほどぉ、では、そうしましょう。至急手配してきますねぇ」
スキップしながらどこかに去っていくピエロを彼女は潤んだ瞳で見つめる。
「私、また生きれるの?」
「みたいだね」
ポロポロポロポロポロポロときれーな涙が零れていく。
あぁ、君の次の人生はきっといい値段が付くよ。
「手配がすみましたのでどうぞ、生き返ってください」
そう言ってピエロは彼女になにか液体をぶっかけた。すると彼女の姿はみるみると薄くなりやがて消えた。最後いちいさな声で『ありがとう』だけを残して。
「ねぇ、ピエロ僕ここ好きだよ」
「そうですか」
「ここにいるとなんだかもう少し生きててもいいやって思えるよ」
「そうですか」
「死んで悲しんでる人もいれば喜んでる人もいる。でもね、悲しんでる人たちをみると思うんだ。なんか軽々しく死にたいなんて言えないや」
ここは死の重さをすごく感じる。そして人生のはかなさを知る。どれだけ一生懸命にいきても人生はここでお金に換えるための小切手でしかないのだ。でもその儚さの中を僕たちはing形で進んでいる。え?なんで英語かって?かっこいいじゃないか。
「それでいいんじゃないですかぁ〜」
「ね、ピエロ」
「はい?」
「ぼく、死んだらここで働きたいよ」
「これは、また………今日は珍客が多い日ですねぇ」
目を細めるピエロはどこか嬉しそうだった。






(「お母さん、おはよう」)
(「聖夜。もしかしたら………お母さん妊娠したかもしれない」)









出会いは突然別れも突然。
こうして今日も人は生きていくのですねぇ。
さてさて、今日のお客様の人生のお値段は………?







メンテ
第一回スライム学講座「とあるスライムの誕生秘話(バースデイ)」 ( No.309 )
   
日時: 2013/04/15 23:59
名前: 空人 ID:CvDmOHHc

Drゲル(以下ゲ)「さて、本日は第一回スライム学講座にお集まりいただき、感謝の言葉も無い」
スラミン(以下ス)「ありがとー」
ゲ「ワシがスライム学の第一人者でもあるゲル=マニウム、人呼んでドクターゲルじゃ」
ス「よろしくー」
ゲ「こっちは本日ワシの講義の手伝いをしてくれる野良スライムのスラミンくんじゃな」
ス「うん、ぼくスラミン。いいスライムだよっ」
ゲ「彼は野生ではあるが、人の言葉を理解し会話が出来る優秀なスライムじゃ」
ス「えっへん」
ゲ「今日は第一回目ということで、彼と共に『スライムの生と死』について話をしたいと思う。よろしくなスラミンくん」
ス「うん、ぼくスラミン。ゆめはせかいせいふくだよっ」
ゲ「はっはっは、夢は大きくなくてはな。素晴らしいことじゃ」
ス「やったね」
ゲ「では早速、講義に移ろうと思う」
ス「はっじまっるよー」


ゲ「先ずはスライムの生、つまり誕生について説明しよう」
ス「おっけー」
ゲ「スライムがどうやって繁殖するかは、もちろん知っているじゃろう? スラミンくん」
ス「うん、ぼくスラミン。十四番目の父親と三十二番目の母親の間に生まれたスライムだよ」
ゲ「……ちょっと意味が良く解らないが、良く厳選された優秀な個体だと言いたいのかな?」
ス「4Vだよ」
ゲ「いや、解らんが。君の出生の秘密は一先ず置いておこう」
ス「もうちょっとねばってほしかったね」
ゲ「うむ。スライムという魔物は通常細胞分裂によって増殖すると考えられておる」
ス「ふえるよ」
ゲ「しかしそれにはもちろん、他からエネルギーと質量を取り入れる必要があるのじゃ」
ス「しょくはぶんかだー」
ゲ「そうじゃな。つまり他者を喰らい、自分の細胞へ変化させる事が出来るのじゃが、これはスライムが単純な体細胞で構成されているから出来うる芸当なのじゃよ」
ス「なめんなよっ」
ゲ「舐めたりしたら取り込まれてしまうからな」
ス「てへぺろー」
ゲ「そうやってスライムの核は大きくなり、やがて分裂するわけじゃ」
ス「かく?」
ゲ「そう、君の中にも有るじゃろう、他とは違う色の球状の細胞じゃ。コレはもちろん他の魔物にもある力の源と言ってよい細胞じゃが、スライムは半透明の身体故、外からも見えてしまうわけじゃな」
ス「いやん」
ゲ「君の核はなかなか大きくなっておるから次の捕食で分裂が起こるかも知れんな」
ス「ほんと? やったー」
ゲ「うむ、しかし、君にはしっかりとした自我があるようだ。コレが分裂時にどうなるか――――と、まぁこの話は後に回そう。とにかく、スライムはこうして増殖と進化を続けていったわけじゃが……では、最初の一匹はどうやって生まれたのか、解るかねスラミンくん」
ス「うん、ぼくスラミン。ハカセのはなしはときどきながすぎてあきてくるよね」
ゲ「む、それは申し訳ない。だが、もう少し付き合ってもらうぞ」
ス「りょうかーい」
ゲ「では、最初のスライムについて説明しよう。これには諸説あるのだが、ワシが唱えておるのは『スライム原始説』じゃ」
ス「げんしー?」
ゲ「うむ。この世界が誕生した時。まだ生命が誕生しておらず、海と大地と様々な気体が渦巻き、高次元のエネルギーが飛び交う中。スライムはそれらと共に誕生していたという説じゃ」
ス「すげー!」
ゲ「故にスライムは個体と液体の中間にあり、中には高エネルギーを内包している個体が居ったり、危険な気体の中でも活動が可能な事も裏付けられるのだ、という説なのじゃ」
ス「うん……うん」
ゲ「信じておらんのかな?」
ス「みたことないしー」
ゲ「まあそうじゃな、今は立証する術も無い。では、スライムの誕生についてはここまでじゃ」
ス「おつかれー」


ゲ「では、スライムの『死』とはどんなものか解るかね? スラミンくん」
ス「うん、ぼくスラミン。しんだことはないよ?」
ゲ「なるほど。しかし、一概にそうとは言い切れないかも知れないぞ?」
ス「ほへ?」
ゲ「一般的にスライムは核を破壊すれば倒せる、という事になっておる」
ス「『かく』ってさっききいたヤツだね」
ゲ「そうじゃ。核を失ったスライムは水のようになって拡散してしまうのじゃ」
ス「しんじゃった」
ゲ「果たしてそうじゃろうか。こうして崩れてしまった後、同じ場所で似たような個体が現れたという報告が幾つかあがっておるのじゃ」
ス「ドユコトー」
ゲ「うむ、つまりスライムは崩れてしまっても、生命活動に必要な相応のエネルギーさえあれば同じ形で核さえも再現できるのではないか、という事なのじゃが……」
ス「な、なにさ。へんなめでコッチみないでよー」
ゲ「む、すまない。この目は生まれつき故許して欲しい。しかし……一度崩れてみてはくれんかのう? スラミンくん」
ス「うん、ぼくスラミン。りょうしょう……っていうわけないよねー」
ゲ「まあ、そうじゃろうな。(では後で別個体に試してみる事にしよう)」
ス「ん、なにかいったー?」
ゲ「いや、何も?」
ス「そかー」
ゲ「コホン。では、スライムの『死』はどうやって起こるのか説明せねばなるまい」
ス「そだねー」
ゲ「さてここで、後回しにしていた問題に戻ろうと思う」
ス「なんだっけ」
ゲ「スライムの分裂の話じゃよ。分裂した君は、果たして今までの君と同じ存在だと言えるのだろうか」
ス「ぶんれつだし?」
ゲ「両方が同じ意識を共有するという事は無いだろう。とすると、どちらかに元の意識があるのかといえば、そうでは無いだろう」
ス「んー、わかんない」
ゲ「そうじゃな。しかし元のままの自分ではない事は確かじゃ。新しい身体には新しい意識が芽生えてもおかしくない」
ス「ぼくはぼくだけどぼくじゃなくなるんだね」
ゲ「そう、これはスライムの『誕生』で有ると同時に『死』でもあるのだとワシは思うのじゃ」
ス「たーいへーんだー」
ゲ「今ここで、君が分裂してその証明をしてくれると嬉しいのじゃが。何か吸収できるものは有ったかな。生物が最も効率が良いのじゃが」
ス「おっけー。じゃあ、ハカセをこうやってのみこんでー」
ゲ「何っ!? ちょっと待つのじゃスラふぐっ!?」
ス「うん、ぼくスラ……ふぐってなまえじゃないよ。そして吸収、融合して」
ゲ「うぅ……うぐ。むむ……」
ス「博士だったものを核として新しい身体を精製しまーす」
ゲ「うにょーん」
ス「上手く博士の形に形成して……そして分離。うん、成功だね」
ゲ「やったね」
ス「うん、こうしてみると良く解るね。確かに僕は元の僕じゃ無い。そっちにも博士の記憶はあるみたいだけど、どんな感じかな? ゲル博士」
ゲ「うん、わしゲルハカセ。うまれかわったみたいじゃ!」
ス「まさにそうだしね」
ゲ「よろしくー」
ス「これで博士の説は立証されたよ、やったね」
ゲ「ぶらぼー」
ス「よしじゃあ、この調子で僕の夢も叶えていこう!」
ゲ「きみのゆめってなんだっけ?」
ス「もちろん、世界征服さっ」
ゲ「おっきぃねー」
ス「この方法ならかつてない程の平和的世界征服が可能だね。こんな事を思いついたのも博士のおかげだよ。さすがスライム学の第一人者だ」
ゲ「えっへん」
ス「じゃあ、今回のスライム学講座はこの辺で終わりにしよう」
ゲ「さよならだー」
ス「次はコレを見ている皆の町で会えるといいね」
ゲ「たのしみねー」
ス「しーゆー」

メンテ
Re: 【五月期お題「食事」】お題小説スレッド【四月期「死」作品投稿期間】 ( No.310 )
   
日時: 2013/04/16 00:18
名前: 企画運営委員 ID:Zq/5S2qo

作品のご投稿お疲れ様でした。
16日(火)〜30日(火)は批評期間です。
作品をご提出なされた方は必ず全作品の批評を行ってください。
批評だけのご参加もお待ちしております。

>第23回『死』参加作品(敬称略)

>>305 にゃんて猫:「fix doll after glow」

>>306 あやかし様:リセットボタンをおしました。

>>307 kaia:いんぐingイング

>>309 空人: 第一回スライム学講座「とあるスライムの誕生秘話(バースデイ)」
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