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[736] サイクル、サイクル、サイクル!
   
日時: 2012/02/02 17:31
名前: あかこ◆9FIF5oJnN. ID:aLVvYzNE





 はじまりは快音ならしたシングルヒットからだった。
二打席目は右中間に引っ張ってツーベース。
第三打席、どんぴしゃのタイミングでセンターにホームラン
四打席めに流してレフト奥のスリーベース。
高校生活ではじめてのサイクルヒットに、かなりオレは興奮した!!
なんせ、あの晃一さんですら一回もしていないのだから。

ドヤ顔でベンチへ帰ってきた俺に浴びせられた一言はただひとつ。

「交代」


…… な ぜ だ ?!






 
>ご挨拶

初めから悪ふざけが過ぎたようで、もうしわけありません。
高校野球、プロ野球大好きなあかこです。
一応。マネージャーというものをしていましたので人より野球には
詳しいつもりなのですが、実際プレイはしていませんでしたので
間違った知識がありましたら……ご了承ください。

すき→中日ドラゴンズ
関西在住でありんながら生粋のドラゴンズファンです。
そこらへんもご了承くださいませ!


最後になりますが、今後とも宜しくお願いします!!
メンテ

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Re: サイクル、サイクル、サイクル! ( No.1 )
   
日時: 2012/02/02 17:54
名前: あかこ◆9FIF5oJnN. ID:aLVvYzNE

 季節は、秋。
一つの歴史が終わり。新たな伝統が築かれる大事な季節。
ここ私立弘南学園もまた同じ。歴代最強と謳われた戦力がごっそり抜け
残った二年生、一年生が毎日グラウンドをただひたすら白球をおいかけていた。


――九月三日(日)
私立弘南学園グラウンド、午後二時三十五分。
 VS井波商業


「………な、なんで」


サイクルヒットをうってうかれていた俺はベンチにて戦力外通告をうけて
休憩(別名サボり)場所の水道へとやってきていた。
ジャグの中にコップごとつっこみ水で薄くなったアクエリで水分補給


「お、勇人」
「ちちち、千花さんッッ!!!」
「きも。な、な何よ。サイクルヒット凄いじゃない、恵介も褒めてたよー」




目の前に現れたのは、一つ年上で女子にしては大きめの(背丈が)千花さん。
スコアをどうやら誰か先輩に任せてジャグの補給にきたようだ
どっちかっていうと、こういう雑用を一年に押しつけりゃいいのに
この人はそういう所にも手を抜かないから、好きだ。



「なんで、おれ。交代なんすか! なんもしてねぇし! むしろサイクル!」
「……」
「ホームランもうったし、みたっしょ。二打席目のツーベス!」
「あんたバカよね。点差っ! 点差見なさいよ、21対2。主力は下がってBに出場機会与えなきゃダメでしょーが」
「……うっ」
「試合にでたいなんて珍しいけどさ。……むしろ、代えたがった監督を引き止めたあたしに感謝しろ!」
「と、いいますと??」
「……無駄口たたいてないで、さっさと声だししてこい」
「はーい」




手に持った2リットルのペットボトル(満タン)が頭に直撃したところで
千花さん曰く。無駄口を叩くのをやめてベンチへと帰ることにした。
あの人絶対、オレのこと好きだわ。……やめておこう。


ベンチに戻ると既に役目を終えた同じ一年の兼吾と克己さんだけが褒めてくれた。
ちくしょう、みんな僻みやがって。
うちは声だししないとベンチから放り出され、監督の機嫌しだいでたちっぱで声だしか
うさぎ跳び。最悪、うさぎ跳びしながらの声だしになる。


というわけで、結局。最終スコアは23対2。
九月はじめの日曜日は終わりとなる。
チームがまとまりを見せ始めた、九月。それまでには色んなことがあって
今でも拭いきれない確執もあって、それでも進むしか道はない。


 地区予選を一位でくぐりぬけた、弘南は九月六日に運命の日を迎える。



(//case01 サイクルヒット 有川勇人)
メンテ
Re: サイクル、サイクル、サイクル! ( No.2 )
   
日時: 2012/02/02 18:01
名前: あかこ◆9FIF5oJnN. ID:aLVvYzNE

>有川勇人のワンポイトレッスン!


どうも、好きなテーマなアフリカンシンフォニー。有川勇人です!(きらーん)
あ、いらねぇ。とかナシの方向で。
ここでは、えーっと…簡単な野球用語のおさらいをします。とのことで。
可愛い女の子大歓迎、おれ。女の子大好きっす!!


……はい、真面目にやります。
まずはタイトルにもなってるこれからですね〜

>サイクルヒット
ご存知の方もいると思いますけど。
この、サイクルヒット。高校野球、三年やっても中々できるもんじゃないんスよ。
まず第一に打席がまわってこねぇし! スリーベースとホームランも全然でねぇ…

サイクルヒットってーのは、ようは。
ヒット。二塁打、三塁打、本塁打。全て打つことッス!
もちろん、今回のオレみたいに順番はまーったく関係ないんでこれを機に狙ってみよう!


では、次回もごひいきに〜!
メンテ
Re: サイクル、サイクル、サイクル! ( No.3 )
   
日時: 2012/02/06 00:03
名前: あかこ◆9FIF5oJnN. ID:H41AkbMc

「ねー、まだいかないわけ?」
「昼休み終わったあとだって」
「ちっ、サボりかよ」


上から、マネージャー・キャプテン・四番バッター。
九月六日。
秋季大会の抽選会の日である、今は昼休み。


まさか、自分がキャプテンに選ばれるとこれぽっちも思いもしなかった。
二年の春に一度だけ二桁でメンバーにいれてもらったが
夏はもちろんメンバーからはずされた。Bの中でも俺より、勇輝の方がキャプテンらしかったし
何よりも、監督に嫌われているとばかり思っていた。


「うるせーよ。はあ、緊張するなぁ」
「ま、恵介。昔からくじ運はいいんだし大丈夫だって」
「あー…むしろ、地区大会とかでくじ運使い切っちゃってたりしてぇ!」
「志田ッ!」


マネージャーの志田千花と四番をうつ、本田貴弥は中学からの付き合いで特に仲が良い
特に貴弥は副キャプテンだしBのときから色々世話になっている
もちろん、志田もそれは同じで。情けないところを見せれるのはこの二人だけだ。


「ま、まあ。がんばる」
「しっかりしてよね、キャプテン」
「志田ッ!」
「うるさいなぁ、本田は過保護すぎなのよー」


そんな軽いやり取りをする二人に静かにと人差し指をたてた瞬間
ピンポーンと何とも間抜けな音ともに教室に放送が響く
このクラス、2年4組はとても親切で野球部の呼び出しが多いためか
放送が鳴るとどれだけ騒がしくても静かにしてくれるのだ。
そんな皆に頭を下げながら、放送に耳を傾ける。




「硬式野球部、2年4組。井沢。今すぐピロティにきなさい」




この何とも言いがたい威圧感のある声は監督ただ一人。
野球鞄をすぐにとり二人とクラスのみんなに手を振って教室をでる
外は、秋晴れとは程遠い。曇り空。
部長の車につれられて、一時間後の未来を夢見る。
メンテ

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