Re: 夢舞台〜甲子園にかける思い〜 ( No.3 )
日時: 2010/10/14 18:54
名前: 丘剣 ID:ReuhVTFA

  ―Tイニング―

二〇一六年、五月二日――――――亮祐一六歳

空が快晴に染まり、雲ひとつない日の千葉県内のグラウンドで高校野球の練習試合が行われていた。
相手は、大阪の名門浅原高校だ。この学校は、甲子園二年連続夏で優勝している。そんなチームと練習試合だ。
……と、言っても一年だけのレギュラーで、一年の力を見ているだけのものである。

――――四回裏 一アウト 二塁  二対一〇


「三番、レフト、シルビア君」

場内アナウンスが響き渡る。相手の投手は、全日本高校球児代表候補の一人である。投法はサイドスロー。
思いっきりストレートでシルビアに投げた。

カキーン!

金属音の良い音がしたが、センターフライだ。そしてキャッチされ、二アウト。しかし足の速い結城がタッチアップを狙い成功した。
そしてこれで、二アウト 三塁だ。

「四番、ファースト、中山君」

相手投手は、ど真ん中にスローボールを投げてきた。それを、中山は見逃さなかった。
思いっきりのフルスイングで、バットに当てた。

キー―――ン!!!!!!!!!

辺り一面が一瞬、息を殺した。そして、ボールは、勢いよく飛び、スタンドに入った。みんなは喜んだ。
これで、四対一〇だ。




そして試合は終わった。結果は、六対十四だった。結果は散々だったが,相手は三年それに、高校初めての試合にみんなは喜んでいた。



浅|207 000 131  14 H21 E0

新|010 300 110  6 H10 E2







試合の後監督からの一言がある。それは、どんな厳しい事を言われるかは分からない。

「今年の一年生は、みんな上手い!私はいままで数百人の選手を見てきたが、こんな優秀な成績は、十八年ぶりぐらいだ。
  みんな、頑張って甲子園に出よう」

その言葉で、亮祐は野球魂が燃え上がった。甲子園に出たい、小学一年に見た、甲子園の決勝、それが忘れられない。
大差で敗れ負けた東征高校。選手たちは、すごい悔しかっただろう。なんせ、試合中、マウンドに立っている選手や、ベンチの選手、入れなかった選手、そして、チアガール。
もうみんなが泣きながらプレーしていた。あんな試合をしないよう頑張って、優勝しなければならない。