ホームに戻る > スレッド一覧 > 記事閲覧
[3793] Regizodia 毎週更新 第9、10、11話更新完了 
   
日時: 2016/01/11 13:20
名前: カスピタオカ ID:630TPUm6

お久しぶりの方はお久しぶり、初めての方は初めまして。長期にわたり小説執筆から身を引いていたカスピタオカです。なかなか忙しい中ではありますが、もう一度書いてみようかという気持ちになりまして再び執筆に参りました。来春から都会住になるのですが、短い中でもなるべく更新していきたいと思いますので再びよろしくお願いいたします。興味があったり感想があったりしたらうれしい限りです。近々キャラ募集もするのでよろしくお願いします。予定よりも更新が早い場合もあります。

小説リンク等のご要望は感想時に記入願います。

----------------------------------------------------------------------------------------------------

第一章 レギゾディア
第二章 七聖人の野望


----------------------------------------------------------------------------------------------------

訪問者
謎の女剣士 様
コメ返し>>4 >>7 >>10 >>13


----------------------------------------------------------------------------------------------------
許可をいただいた方の小説リンク

謎の女剣士様
スマッシュブラザーズ達の新しい世界



----------------------------------------------------------------------------------------------------
番外編





----------------------------------------------------------------------------------------------------
暇なので作者プロフィール
性別:男性
趣味:プラモデル、小説執筆、ゲーム【主に牧場物語】
好きな物:甘い物
嫌いな物:肉
好きな小説のジャンル:ほのぼの、ファンタジー、シリアス
最近は牧場物語できてないのですが、暇が出来たらまた始めようかな


別ジャンルで掛け持ち連載している小説です。ご興味がある方はどうぞ♪


ほのぼの牧場モノガタリ










私には規約を熟読の上スレをたてました。

メンテ

Page: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 全部表示 スレッド一覧 新規スレッド作成

Re: Regizodia 毎週更新 第七話更新完了 ( No.17 )
   
日時: 2015/12/31 02:25
名前: カスピタオカ ID:A3EGd.OA

さて・・・その一言で化け物と化したチルドリアを見据えたティエルは準備運動を軽くして見せて相手に余裕を見せた。一方のチルドリアはもはや化け物となっており意思はなくただひたすらに雄たけびをあげていた。時たま傷口が開き鮮血があふれるのもお構いなしに暴れ狂うチルドリアは目の前の同じく血にまみれたティエルを焦点の合わない赤目で見つめた。



ティエル「ラクリマを乱用したレギゾディアの醜い末路。テッセンさんから聞いた話から考えてガディウスさんが貴様と同じような姿になっていると考えると悲しくなってくるな・・・・」



チルドリア「コロス・・・・コロス、タベル、コロス」



知り支離滅裂な言語を発するチルドリアを悲しむような目つきで睨み返したティエルは、ようやく軽くなった体をチルドリアの方へと向けた。ティエルの動きだしを確認したチルドリアは唸り声をあげながらまるで猛犬のように警戒の色を見せるが、ティエルが破壊した家具の音を戦闘開始音と認識したのか、人間の時では考えられないような動きでティエルに接近するや大きな手でティエルの頭を掴みあげた。



ティエル「動きに統一性がないので少し苦労しますが、元が元だと獣化しても攻撃パターンが一緒なので・・・」



そういいながら片手を掴みあげるチルドリアのひじ付近に触れさせると一気に上へと押し上げるように腕をへし折る。解放されたティエルはそのまま懐へと踏み込むや同じように肋骨めがけて拳打を放つと嫌な音を立てながら拳がめり込む。獣化しているとはいえ痛みは感じる故激痛に顔を歪めながら体勢を崩したところを逃さず。本来の10倍の重力で地にひれ伏させる。一般の人間ならば一瞬にしてプレスするこの重力下でも平然とするチルドリアは確かに人間時よりも強くなっていたが、指一本すらも動かせぬ状況であった。



ティエル「俺はもともと貴様の討伐にきていたんだ。恋人を探す過程である組織の名を知ってな・・・・NDE、知る人ぞ知るって名前の闇の集団。その中の傘下にフォルスファミリーという名を聞いたことがある。どんな任務でも生死とはず遂行し、時には私利私欲のために殺人すらも意図はない血も涙もない集団・・・・まあ、古のレギゾディアと呼ばれてきた俺たちも似たようなものだったのかもしれない。血にまみれた集団と呼ばれた時もあったな。そんな行ってしまえば同族のような集団だが、昔からお偉い方が仲良くなくてな、今回もNDEの仕業だと踏んでいるんだ。まあ、大体この話を聞いて理解したかもしれんが・・・・・・ヒスイはどこにいる?」



チルドリア「グルゥ・・・シネェ・・・・」



ティエル「そか、今のお前に聞いたところで何も得られないか・・・・。じゃあ、もうお前死んでいいわ」



そういって指を振りかざすようなしぐさで現在かかっていた重力の10倍、つまり100倍の重力をチルドリアの体にかけた。


☆★☆★☆



火炎の館から豪快に脱出したティエルを待っていたかのように館の炎は増し建物を崩した。一瞬あたりを見渡しリティアの姿を探すが逃げてしまったのか姿が見えない。とりあえず彼女が新しい道に進むことができるのであればそれでいいと心の中で納得すると先ほどミオリと別れた中庭へと急いだ



ミオリ「ティエルさん!無事でよかった」



ティエル「お騒がせしました。ゆっくりとお話ししたいところですが、館が崩れ始めてきて危険ですので早く町へと戻りましょう。立てますか?」



ミオリ「あ、すみません脱出するときにどこかに足をぶつけたようで・・・・」



ティエル「そうですか、では・・・・」



ミオリ「な、なにを////」



そういってミオリをお構いなく抱えたティエルは少しでも痛みを緩和させるため自らとミオリの重力をカットし、ふわりと跳ねるように空中を町に向かった。



チルドリア撃退から一日が経過した。話によるとチルドリアが消えたことにより町の活気が取り戻されたそうである。一晩だけ止まっていったティエルもガディウス討伐兼恋人を探すために朝一番で旅立つそうである。



ミオリ「とうとう行くんですね」



ティエル「ええ、もともとこの町には任務のためにきていたものですし、ちょうど討伐対象がチルドリアだったので都合は良かったですよ。大分短い間でしたが、ありがとうがございました」



テッセン「本当にチルドリア討伐ありがとう。本来ならば何か礼できればいいのだが」



ティエル「いえ、これも任務ですのでこの位お安いご用ですよ。それに二日求めていただきありがとうございました」



ティエルはゆっくりと重たい鞄を持ち上げると玄関越しで再度あいさつを交わし取っ手に手をかけた。ミオリが何か言いたげな顔であったが、これ以上いてはダメだと感づいたティエルは逃げるように外へと出る。そして窓越しにこちらを見つめるミオリに再度一礼するとゆっくりと町の出口へと歩を進めた。
思えば立った二日だったのにとても充実して感じられた。人間の温かみを再確認できたため思わず笑みがこぼれてしまったのだった。



?「あのときに比べてずいぶんの上機嫌なのですね」



ティエル「だれだ?」



突然街角の暗がりから声をかけられてそちらを見据えるとドレスのようなもので身を包んだ少女が立っていた。



ティエル「きみは?」



?「ふふ、なんと言えばいいでしょうかね。そうですね、強いていうなればあなたに汚された女です」



ティエル「は、はい?(どうしよう・・・いつの間にか私は女性に手を出してしまったのだろうか??しかし、私は何もしてない気がする・・・)」



明らかに動揺を顔に見せたティエルの顔を確認しながらクスッと笑い声が聞こえると明るみに出てきた女性の顔を見てすべて思い出した。顔の半分をロボットのような機械で多い露出した右手は巧妙に作られた人の腕に限りなく近い機械の腕であった。



ティエル「もしかしてリティアか?」



リティア「正解です。私あの後何とか町に戻って体を修復したのですよ」



とても表情豊かなところから本来の彼女がこういう性格なのだろうであることを理解したのと同時に口調が滑らかであることに気づいた。



ティエル「あれ?リティアってこんなはきはきと話せたっけ?」



リティア「ああ、しっかりと話せるようにのどもしっかりとしたものと交換していただいたのです」



ティエル「それは良かった。それにしても君も旅支度を済ませているようだけど旅にでも出るのかい?」



リティア「ええ、あの事件以来新しく使えるべき主人を見つけることができたので・・・」



ティエル「へえ、君なりに頑張るつもりなんだな。おっと、俺は時間が押してきているから失礼するよ。これからギルドに戻ってクエスト完了の報告をしに行かねば」



リティア「そうですか・・・・」



相変わらず機械のせいで表情が読み取れなかったが、彼女も頑張っていることが分かり、少し嬉しくも感じた。少しでも早く報告に行きたいがために少し速いテンポで歩を進めるが、同じようなスピードでついてくるリティアに気づき、突然振り替えるや初めて少し顔を赤らめこちらを見据えてきた。



ティエル「まだなにか?」



リティア「い、いえ・・・先ほど申したように新しい主人を見つけたので・・・メイドというものは常に主人といねばならないので・・・・」



ティエル「はあ・・・そういうことか・・・・」



リティア「御迷惑でしょうか?」



一瞬躊躇いの表情をティエルだったが、ため息交じりにリティアを見据えると先ほどよりもかしこまった口調で口を開く。



ティエル「私は人に仕えられるのは嫌いなんですよ」



リティア「では・・・」



ティエル「メイドはいりませんが、この先大変なこともあると思うので仲間は必要なんですよ」



リティア「ふふ、言葉には気を付けてください。あなたは少し言葉がへたくそですね・・・・でも、これからもよろしくできるということですね」



ティエル「こちらこそよろしくするよ風優のリティア」



リティア「風優ですか?」



ティエル「そのままの意味さ。優しい風、いかなる時も優しい風を吹かせることができるように勝手に名づけさせてもらった。レギゾディアには二つ名が必要だからね」



リティア「ふふ、いい名前です。大切にします」



チルドリアの死はフォルスファミリー上層部ではティエルを危険視するものが現れていた。



?「ちっ!オーガストのところのクソ餓鬼め、やってくれるわ。いよいよ、我らフォルスファミリーに手を出すことがどんなに愚かなことか思い知らせる必要があるな。おい、ゾフィスはいるか」



ゾフィス「はい、私はここにおります」



?「これからオーガストの餓鬼どもの討伐のためソーディアン7を動かすことにする。貴様に式を任せるから何としても、特に古のレギゾディア序列4位剛重のグラビは討伐するのだ」



ゾフィス「かしこまりました。良い結果をお待ちしていてくださいビディエル様」
メンテ
Re: Regizodia 毎週更新 第八話更新完了 第二章1月上旬開始予定 ( No.18 )
   
日時: 2016/01/11 09:20
名前: カスピタオカ ID:630TPUm6

レギゾディアは常に危険と隣り合わせにあるのである。時に人の命を殺め、時に人に幸福を呼ぶのである。しかし人間である故、欲には勝てぬものである常に私利私欲のために力を使いたいという欲望に苛まれながら生きている彼らは人類の中で最も醜く悲しい生き物であるのである。そんな善悪背中合わせの存在であるレギゾディアでも仲間を作り、幸せを共有し、共に泣き共に喜ぶことのできる唯一の空間があるのである。普段一般の人からは酒場として扱われている店も彼らからしてみれば職場なのである。ギルドがこの膨大な世界にちりばめられた大きな理由としてそんな悲しき能力者に職を与え、身寄りのない物には家族を与えているのである。人間という者は欲には勝てない・・・・それはどの時代のどの人間でも同じことが言えるのである。この男六道ティエルも悲しき人間の一人である。もともとは一般人として生を受けたのにもかかわらず不慮の事故による延命手術によりのちに古のレギゾディアや化物の集団と称される人間と化してしまったのである。



リティア「ここは見渡す限り水源があり、とても発展のある町なのですね」



ティエルに向かってそういう彼女は半身を機械で覆っている。彼女も一般人として生を受けたのだが残虐非道なレギゾディアにより無理やり化物にされてしまった人間の一人である。リティアは目の前に広がる水源を見ながら顔には表さないが驚きを隠せないようであった。それもそのはずこの町サンレディアはこの世界で最も進展のある町であるのと同時にレギゾディアの町なのである。この大陸の半分をこの町が占めていると言っていいほどの領土があり、近々一つの国として認定されるとか。



ティエル「この星でもっとも盛んな街と言っていいくらいの場所だからな。ここにいれば特に生活面で困ることはない」



リティア「初めて見ました。私はお屋敷で生まれ、死ぬまでお屋敷からは出ることができないと言われながら育ってきましたので、生きているうちに・・・いえ、正確には一度命を失いましたが、悪魔の力によって与えられた命とはいえ、このようなきれいな景色をみれるとは思ってはいませんでした」



時たま見せる少女のようなか弱いような横顔はまだ十代半ばであること物語っていた。リティアは徐にショルダーバックから手帳のようなものを取り出すとほぼ人の手の動きに限りなく近づけられた機械の手で何やら書き物を始めた。



ティエル「何をしているんだ?」



リティア「いえ、あまりに綺麗でしたので次もこれるように記録として残すんです。もちろんこれからもいろいろと書いていきますよ」



ティエル「そうか、意外とこまめなんだな」



リティア「失礼ですよ、その口引きちぎって差し上げましょうか?」



ティエル「スマン、遠慮する」



ワザとらしくふくれっ面をしてみるリティアを少しなだめ気味返答したティエルは我がギルドハルベイカーのある町の中央部まで来た。先ほどまでの水に囲まれた空間から一転して目の前にはまるで城とでもいうべきであろうかという大きさの建物がそびえたっていた。



ティエル「ここが俺が所属するギルドハルベイカーだ」



リティア「へぇ、随分と大きな建物なのですね。ギルドは通常酒場と呼ばれる小さな建物であると前のご主人に聞いたのですが、ここまでとは思ってもみませんでした。このくらい大きいとさぞかし優秀なレギゾディアの方々がいらっしゃるのでしょうね」



ティエル「ま、まぁな、ここはこの世界でも五本の指に入るギルドだから」



少し背筋を通る冷たい汗を感じながらハルベイカーの扉を開け放つと一斉にこちらに向けられた異質な何かを見つめるような視線に頭を掻きつつ中へと歩を進めた。六道ティエル・・・かつて古のレギゾディアとしてこの世界を災厄から救った十人のレギゾディアの一人にしてNo4。その実力はNo1に匹敵するであろう力を持っていたのだが、兄弟すぎる力のせいで常にNo4にとらわれることとのなったのだが、年月が経つにつれ、人々から勝手につけられたあだ名がデッド・レギゾディア。その名が世界に散らばった故に人々のティエルに対する恐怖の感情は異常な物であり、この場にいるギルドのメンバーも例外ではない。この場にいる人間は一見はティエル同様のレギゾディアなのだが、皆並み以下の力しかないためほぼ人間と大差のないレギゾディアなのである。故にティエルはこのギルド内でも異質な人間で絶対にかかわりたくのない人間の一人なのであった。



リティア「あ、あのティエル・・・」



ティエル「なんだ?」



リティア「先ほどから周りの方々があなたに対して恐怖と抱いているように見えるのですが・・・・」



ティエル「気にするな。今に始まったことではないんだ。それに、下手に相手をすればお前の痛い目を見るぞ」



先ほどの穏やかな顔とは裏腹に一点を凝視し歩くティエルは確かに恐怖そのものであったのだが、自分たちを見つめる視線をどうにか気にしないようにリティアも足早に歩を進めるティエルの後を追った。
メンテ
Re: Regizodia 毎週更新 第9話更新完了  ( No.19 )
   
日時: 2016/01/11 13:19
名前: カスピタオカ ID:630TPUm6

第九紋 忌み嫌われた者
第十紋 任務結果報告
第十一紋 変わらぬ者
メンテ
Re: Regizodia 毎週更新 第9話更新完了  ( No.20 )
   
日時: 2016/01/11 12:29
名前: カスピタオカ ID:630TPUm6


冷たい視線を浴びながら向かったのはギルドの裏に設けられた小さな空間。そこには先ほど見た冷たい視線を送ってきたレギゾディアとは違い、ティエルと同じようなオーラを放ったレギゾディア達がいた。その中の一人、片方の髪の毛を青く染めた年にして二十代半ばくらいであろうか、ティエルとあまり大差のない風格の青年がこちらに近づいてきた。




?「おお、随分とお早いお帰りじゃねぇか。・・・・・ん!?誰だこの美少女は・・・」




ティエル「ミヤビ、相変わらずみたいだな。彼女は新しいこのギルドの新人だ。分け合って職を探しているらしいから連れてきたんだ」




リティアが何か反論したげな顔であったためミヤビに気づかれないように手で制すとまだ不満げながらもうなずいてきたので再びミヤビへと視線を戻す。




ミヤビ「はぇ、基本仏頂面のお前がよくもまぁこんな美少女を見つけられたもんだな。つか、おめぇのその困っている人いたら誰でも助けるって性格治したらどうだ?そんなんだからヒスイちゃんにも逃げられんだよ」




リティア「ヒスイ・・・?」




ミヤビ「なんだぁ、せっかく同じギルドで働くのに何一つ教えてねぇのか・・・・」




ティエル「今は教える必要はない・・・・仕事に支障出てしまっては困るんだ」




ミヤビ「あのなぁ、だからその考え方をだな・・・・・・・!!」




ミヤビがにこやかとフレンドリーな顔でティエルに視線を送ろうとした途端謎の衝撃によりミヤビが壁面へと体をうずめており、一瞬の出来事によりリティアは理解が出来なかったが、ティエルのウザったそうなダルそうな顔を見て理解すると壁にめり込むミヤビに視線を送る。




ティエル「リティア、屋敷につかえていたということはそれなりに治癒術を心得ていると見た」




リティア「はあ、簡単なものなら大丈夫ですが・・・・」




ティエル「そうか、ならミヤビの治療を頼む。仮にも同じギルドの仲間だからな。それに俺はこれからマスターに任務報告を行わなければいけない」




リティア「わかりました。出来る限りの治療をしたいと思います」




ティエル「頼んだ」




そういってリティアをこの場に残し、さらに奥へと歩を進め酒場のカウンターの奥に見えるどこか高級そうな扉を静かに叩いた。




ティエル「マスター、任務報告に参りました六道ティエルです」




マスター「うむ、入れ」




扉の向こうからはあまり覇気のないような声が聞こえてきて、ティエルは言われるがまま部屋の中へと入った。内装は扉とは裏腹で船の客室を思わせるような古めかしい内装をしていた。その中のこれまた古めかしいソファーに咲穂の声の主が座っていた。髪の毛を三つ編みにし、胸のあたりまで伸ばした髭が特徴的な長身の男で、おじいさんと言っていいほどの老け顔とは逆に屈強な体をしており、先ほどの声からでは想像できない風貌をしていた。




マスター「早かったな。先ほど大きな音が聞こえたのだが・・・」




ティエル「安心してください。いつものコミュニケーションです。それより任務報告の方を」




マスター「ふむ、まあよい。私も貴様にちと別件で頼みたいことがあったのでな」




ティエル「わかりました。では任務報告をさせていただきます。今回の大盗賊チルドリアの捕縛任務ですが、戦闘中にチルドリアに暴走が見られたためにその場で討伐へと移行し、勝手ながら始末させていただきました。原因としては本来人間が所有できるラクリマの数を超えていたことによるものと思われます」




マスター「そうか・・・して一緒に連れてきた娘は何だ?やつもレギゾディアのようだが」




ティエル「はい、道中に出会った少女です。仕事を探しているようですので」




マスター「そちらは貴様に任せよう。業務任務も早急に上に連絡を入れさせてもらうこととする・・・・・さて、次に別件についてだが」




ティエル「大体は察しがついております。おそらくチルドリアを始末したことによりバックが動いたのでしょう」




マスター「随分と察しがいいな、ご名答だ。貴様のいうとおり今回の任務でチルドリアを始末したことにより、奴が所属していたフォルスファミリーの連中に動きが見られたらしい。なんでも貴様を闇ギルド内の指名手配にしたとか」




今にも怒り狂ってしまいそうになるのをこらえながらマスターの話に耳を傾けた。そして次にマスターが何を言いたいのかということも大体理解できた。その理由としてこの通り良くも悪くも有名になってしまったティエルはもともと戦闘員としてこのギルドに派遣されているため、もの運びであったり、簡単な仕事は大体がさきほどティエルに恐怖を抱いていた下級のレギゾディア達の仕事であった。自分たちやミヤビのようにこのギルドハルベイカー裏に派遣されたもののほとんどがそれなりに戦闘力のあるものばかり。ミヤビだって先ほどの攻撃を避けられないほど弱いくも無い、むしろティエルとしてはあまり戦いたくないレギゾディアの一人であった。
メンテ
Re: Regizodia 毎週更新 第9、10話更新完了  ( No.21 )
   
日時: 2016/01/11 13:18
名前: カスピタオカ ID:630TPUm6

そんなことも考えつつ一応マスターを向き直ったティエルは再び話を切り出した。




ティエル「全く厄介な連中です。もともとは盗賊の討伐だったはずが、今度はギルドをつぶす任務ですか」




マスター「うむ、そこまで理解しているのならば話が早くてちょうどいい。生死は問わない、闇ギルドオーリュンゲルの配下フォルスファミリーを壊滅させよ。このギルドにいる人間を連れて行っても構わん」




ティエル「了解しました。よい知らせをお待ちください」




そういって持ち前の営業スマイルを見せると部屋を後にした。そして真っ先に医務室へと足を向けると包帯で身を包んだミヤビの横へと向かった。




ティエル「先ほどは突然吹き飛ばしてすまなかった」




ミヤビ「いや、気にすんな。俺も少し調子に乗りすぎちまって・・・・わりぃな」




そのやり取りの合間にカランという音がしてティエルが振り返ると何やら暗い面持ちのリティアが水の入った桶を持って部屋に入ってきた。表情からおそらくミヤビにいろいろと聞いたことがうかがわれてかなりショックを受けているようであった。




ミヤビ「すまん、リティアちゃんがいろいろと聞きたがったもんで大分教えちまった」




ティエル「そうか。話したなら大体は理解しているんだなリティア?」




リティア「ええ、まさかあなたの恋人ヒスイさんがあのお屋敷につかえる使用人の一人だったとは」




ティエル「ああ、俺がチルドリアの討伐を望んだのはヒスイを見つけるチャンスがあると踏んだためだったが、予想は外れるものだな。いまだに行方不明のままだ」




ミヤビ「まあそんなに責めてやるな。この子だって悪気があったわけではない。それに今はこんな端をしにここへ来たわけではなかろう?」




ティエル「そうだったな。先ほどマスターから次の依頼を頼まれてな。今回ばかりはギルド一つを相手にするゆえ人手が足りない」




ミヤビ「ああね、要するに俺に手伝えというんだな」




ティエル「頼めないだろうか。もちろんリティアもだ。一応連れてはきたがそのあとのお前の待遇は考えていなかった」




リティア「私の答えは一つですよ。私はヒスイさんを見つけるまでは貴方と行動を共にさせていただきます。それに私だけおこったところでここでは何もお役には立てないと思います」




包帯まみれの頭をかいて少し考えるふりをしてみせるミヤビであったが、ため息交じりに口を開いた。




ミヤビ「全く、帰ってきてそうそう人のことを吹き飛ばすわ任務に付き合えだとか忙しいやっちゃなぁ。まあ、十年も付き合ってりゃあ慣れちまったがな。お前が何年たってもそのままの容姿だってことにもな」




リティア「そうなのですか?」




ミヤビ「あら?これも教えてなかったのか。実はこいつ何百年とこの姿のままらしいんだよ。その証拠にほれ」




そういって棚から一枚の写真が納まっている額をリティアに手渡された。すると驚くべきことに目の前のミヤビが腕白そうに無邪気に遊んでる横で全く今と容姿が変わっていないティエルの姿があったのだった。
メンテ

Page: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 全部表示 スレッド一覧 新規スレッド作成

題名 スレッドをトップへソート
名前
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

   クッキー保存