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[3676] HEROES
日時: 2017/01/03 05:43
名前: ねじたりん ID:hG3xzpWQ

*物語一覧*
一章[レッド・ファースト、相方ができる] >>1-8
メンテ

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Re: HEROES ( No.9 )
日時: 2012/11/12 17:19
名前: 全速前進 ID:VNXku8ZQ

ネタバレ含有率上昇中、そんなキャラ紹介。

ヒーローとは
人の心の病み(悩みとか)から生まれる闇『魔心』をさまざまな能力を駆使して退治する人たち。
退治した後の魔心は『浄化』(この世から完全に消し去ること)をせねばならず、それをしなければ何度でもよみがえる。
ちなみに浄化後、魔心を生み出した人間の悩みは消滅(忘却)する。決して解決ではない。

「メインメンバー」

山崎 勇姫(ヤマザキ ユウキ)(女)
ヒーローネーム『レッド・ファースト』で活動する女子高生。現在二年生。部活は文芸部。
感情が希薄、基本的には訊かれたことしか答えない。合理性とか求めているわけではなく、それ以上なにを語ればいいのかわからないだけ。
ヒーロー時は赤いパーカーを着用する。小学生三年からヒーロー活動をしている。小野のヒーロー入りを歓迎していない。
*能力*『解体』
さまざまなものをバラバラにする。強度はコンクリートが限度で、しかも大規模なものとなるとかなり雑な解体になる。手のひらサイズなら粉末状にまで解体可能。
魔心を食べることで浄化する。


小野 涼(オノ リョウ)(男)
ヒーローネーム未定で活動し始めようとしている男子高生。現在二年生。部活は陸上部。
100m,200mでは全国二位の実績を持ち、スタミナもかなりある。陸上部マネージャー斉藤が気になる。ついでに彼氏疑惑浮上中の横峰も気になる。
ヒーローとして具体的なことはあまり決めていない、完全なる新人。でもやる気はあります。魔心を片っ端から浄化する山崎をあまりよく思っていない。
*能力*『空走』
読んで字のごとく、空中を走る能力。キック力もかなり上がる。腕はからっきしですが。


ぬこ坊(ヌコボウ)(?)
山崎家のヒーローとなるものに代々受け継がれる猫型の影。江戸時代に大量虐殺をした化け猫だが、当時ヒーローであった山崎の先祖に退治された。しかし浄化しきれず、影として代々仕えることに。
実は尻尾の先、二センチほどが実体として影から浮き出ている。常人にぬこ坊は見えないので問題はないが。
山崎を「ユーキ」小野を「オノリョー」黒武を「クロ」白城を「シロ」など、勝手にあだ名をつける。

「サブメンバー」

黒武 仁之心(クロタケ ジンノシン)(26)
ヒーローをサポートするヒーロー協会、その南渡支部の支部長。タバコ好きな苦労人の方。
白城に手を焼く日々。そして、新人ヒーローをどんどん生み出そうとする協会の方針は気に入らないものの、生活がカツカツなので仕方なくヒーロー勧誘の日々。
どちらかと言えば黙々とデスクワークをしている方が好き。


白城 幸之助(シラギ コウノスケ)(23)
ヒーローをサポートするヒーロー協会、その南渡支部の副支部長。よく喋るドジっ子の方。
黒武の背中を追いかける日々。ヒーローそのものが大好きだし、この仕事も大好きなので何の疑問も持たずにヒーローを作り上げてゆく。家は大金持ち、それゆえ時々金銭感覚の麻痺した発言をぶっ放す。
デスクワークよりも黒武とお喋りしてる方が好き。


山崎 勇美(ヤマザキ ユウミ)(35)
山崎勇姫の母親。かつてヒーロー『レッド・クイーン』として活躍していた時代もあったとか、とりあえず今はただのスナック勤務の一児の母。
酒が大好き。男も大好き。娘も大好き。娘に手を出す男もモノによっちゃあ大好き。節操なしに見えるけれども、発言は人の心理の裏をかいたりしないこともない。自分より若い人間をからかうのが好き。


山崎 勇五郎(ヤマザキ ユウゴロウ)(59)
山崎勇姫の祖父。かつてヒーロー『赤光』として活躍していた時代もあったとかなかったとか、とりあえず今はただの穀潰しの一孫の祖父。
酒が大好き。タバコも大好き。孫も大好き。孫に手を出す男もモノによっちゃあ大好き。節操なしに見えるけれど、これはやはりただの節操なし。昔のことを語るのが好き。


早川 律人(ハヤカワ リツト)
愛称リット。最近アニメオタクからヒーローオタクに転向した。ヒーロー同好会部員。
小野と仲が良く、ヒーローについての情報をいろいろ提供してくれる。しかしその大半がガセネタ、さらに本人も気が付いていないのが一番つらい。
小野と山崎が急接近し始めたのが気になる。


「その他の人々」

斉藤 里香子(サイトウ リカコ)(17)
小野の所属する陸上部のマネージャーであり、小野が現在好意を寄せている。
かなりの美人で、校内でも五本指に入るほど。さらに、それを鼻にかけず誰にでも友好的であり、高嶺の花を感じさせないところがまたウケがいいらしい。

横峰 善(ヨコミネ ゼン)(18)
小野の所属する陸上部の三年生。
怜悧さを漂わせる切れ長の瞳、鼻筋がスッと通ったイケメン。斉藤との交際疑惑浮上中、小野が目を光らせている。人当たりのいい性格までもイケメンくん。とても ずるいぞ なにかが ずるいぞ。
メンテ
Re: HEROES ( No.10 )
日時: 2012/10/08 21:49
名前: 全速前進 ID:rV1byILY

+++プロローグ2





 無数の写真が散らばった部屋の真ん中で、一人の少女が泣いていた。
 どうして、どうして、どうして、ただそれだけを繰り返しながら、おもむろに写真の一枚を手に取った。
 反対の手にハサミを持って。



 どうして、どうして、どうして。
 私じゃダメなんですか、私じゃダメなんですか。


 無数の写真が散らばった部屋の真ん中で、少女は――。
メンテ
Re: HEROES ( No.11 )
日時: 2012/10/24 20:18
名前: 全速前進 ID:KBB66gOw

 昨晩、家に帰ってきてから、自分が鞄をどこかに忘れたという事実に気が付いた。どこで失くしたかが思い出せない上、山崎に聞いてみようにもケータイのアドレスを知らない。田んぼや南渡支部まで探しに行く体力も残っておらず、結局そのまま眠りについてしまった。疲れ果てて寝るなんて、なんだか久々の感覚だった。体力の底を久しぶりに見たら、それはなんと浅い。もっとスタミナつけないと。

 ようやく全身の疲れが取れた体は、存外いつもより軽い。通学カバンの代用として使う予備のスポーツバッグの中に教科書がほとんど入ってないのも理由のひとつだろうが、それでも体も心も覚醒したような感覚だ。
 抜けるような青空に向かって腕をめいっぱい伸ばすと、関節がこきりと音を立てた。少し痛いが、気持ちいい。首も左右に深く倒し、仕上げに肩を回すと、ふと向こうの横断歩道を渡ろうとする斉藤の姿を捉えた。

 今日は朝からなんとついていることだろう。
 部活の時とはまた違い、今朝の斉藤は制服姿だ。ジャージ着用時と同じように、こんどはグレーのセーターの袖口から細く白い指を覗かせている。スカートは膝上、中が見えないギリギリまで上がっている。
 あのくそ真面目な山崎は置いておいて、校則の存在を忘れてしまった人間が溢れかえった今では当然のスタイルとなっているが、それでもあの長い脚はほかの女子とは全く違う。ゆるくウェーブがかかった髪が風に身を任せ踊っている。

 何よりうれしかったのは、その隣に横峰という存在がいないことだった。噂はやっぱりデマだったのだ、ああ、二人手をつないで仲良く登校とかなくてよかった。もしもそんな光景に出くわしていた場合、ぬこ坊に妄想力豊かと烙印を押された脳はそりゃもう全力で働き、実は二人は一夜のあーだこーだなどという仮説をたたき出し、勝手に事実に祭り上げていただろう。

 警告色の赤の光を放つ信号機に従ってぼんやりと立つ斉藤にどう声をかけたもんだろう。いや、とりあえず、おはよう。ベーシックにおはよう。何事もないかのように至って普通の素振りでおはよう。これが一番だ。

 おはよう一言のためにこんなに悶々と考え込むこと自体まったく自然ではないが、そんなことは知ったこっちゃない。深呼吸をしてから、一歩踏み出した。

「おはよう、小野くん」
「やあ、オノリョー」
「どおぉお!?」

 突然背後からかけられた声に、落ち着かせていた心臓がひときわ大きく脈打った。思わずバックステップを踏むと、通勤のために多くの車が行き交う車道に飛び出しそうになり、あわてて歩道に戻る。
 乱れた呼吸を整えながら山崎を見ると、彼女は呆れたようにため息をついた。

「朝から元気だね」
「いやいやユーキ、オノリョーはあの女子に声かけようとしてたんだよ。なんかハァハァ言ってたし」
「ハァハァじゃねーよ! 深呼吸だ!」
「ほほう、挨拶前に深呼吸とはなかなか面白いね。なるほどユーキ、僕の見立てではオノリョーが夜な夜な良からぬ変態チックな妄想を繰り広げる際の被害者はあの信号待ちの彼女と見た」
「踏み潰すぞクソネコおおおお!」

 猫型の影を力いっぱい踏みつけたところで、ふと、周りの人間の視線が自分に集まっていることに気が付いた。ぬこ坊が心底おかしそうにけたたましく笑った。

「キャハハハ! ばっかじゃないの? 僕の姿は可者じゃないと見えないんだよ!」
「小野くんは馬鹿だねえ。ああ、これ、昨日忘れていった鞄ね」
「……わざわざありがとう」

 差し出されたスクールバッグを乱暴に受け取ると、乾燥した田んぼの泥があちこちにまとわりついていた。「取れそうな範囲は取っておいたけど、多分新しいの買う方がいいんじゃない」と山崎に囁かれ、がっくりと肩を落とした。ケータイといい鞄といい、ツいてない。
 ふと斉藤のことを思い出しあわてて振り返れば、既に彼女の姿は反対車線のはるか向こう側。

「あああ……」
「まあまあ、オノリョー気を落とすな。ここに素晴らしい女子がいるじゃないか!」
「まさか山崎のことだったら承知しねえぞ」
「まいったユーキ、僕は承知されないらしい。ていうか、承知しなかったらどうするって……あらら?」

 ぬこ坊の声が急速に遠ざかってゆく。見れば、山崎が自分を完全に無視してどんどん歩いている最中だった。別に仲良く登校する気はないが、つい追いかけて横に並ぶ。

 無表情にもいろいろ種類があると、山崎に付き合うようになってから分かった。ぬこ坊といるときの無表情は人間味のある無表情で、こんな風に誰かと一緒のときは自分の感情を完全にシャットアウトした無表情。怒っているのかどうかも分からない。

 昨日の一件で、別に自分に非があったとはこれっぽっちも思っちゃいない。むしろ一日たってその考えが間違ってないと改めて思う。人の心から生まれた悩みを消し去るなんて、間違っている。悩みは消し去るものではなく解決するものだ。悩んでいたことそのものも忘れてしまう、とぬこ坊は言っていたが、それでは人間は成長することはできない。人は悩みを乗り越えて強くなれると、なんとかとかいう漫画だか本だかで書かれていたし。

「人は悩みを乗り越えて強くなれる」
「え」
「いや、昔なんとかっていう漫画だか本だかで書かれていた言葉。一山いくらで買えそうだよね。安くてクサくて無責任で、私の大っ嫌いな言葉だよ」

 まるで心を見透かすようなタイミングでの発言、そして誰に話しかけられるでもなく山崎が自分から口を開いたことに驚きを覚え、一瞬ひるんでしまった。

「……そんな悪い言葉か?」
「強くなるっていうのには、犠牲が伴うものだよ。人は、ほどほどでいい。強くなんかならなくていい。私たちみたいな人間が悩みを殺すのが一番いい。
 ほらRPGなんか最たるものじゃん。強くなるのに、いったいどれほどのモンスターが天に召されたのかな」
「悩みとゲームを一緒にすんなよ」
「現実とゲームの区別がつかなくなって無差別殺人を起こすのを魔心と考えてみれば?」
「それは頭のおかしくなった奴だろ。なんだって、お前は真剣に悩んでる人間を否定することばっかいうんだよ」
「秘密」

 返事をしないことを嫌う彼女の最後の切り札。言いたくないことは『秘密』らしい。
 それ以上言葉を続けられるわけもなく、何となく気まずい雰囲気を感じたまま登校した。

 校舎の上の方に取り付けられた時計を見ると、針は七時を示している。よかった、まだまだ朝練には間に合う。
 安堵のため息をついたところで、ふと山崎の方を見た。

「あれ、山崎、お前まさか鞄届けるためだけにこんな朝早くに歩いてたの?」
「うん、そうだよ」
「そこは嘘でも『秘密』って答えると雰囲気出るんだけどな」

 軽い冗談を飛ばすと、もちろん山崎の表情は変わらないものの、心なしか空気が少し柔らかくなった気がした。さっきの重たい空気の時に出てくればいいものを、いまさらになって黒い猫影も野次を飛ばす。

「おいおいオノリョー? 君はあの信号待ちの女子では飽き足らずユーキにまで妄想のネタにする気かい? 生憎、それは僕が許さない。ユーキは僕が守ってみせるさ!」
「……山崎、お前がいつか彼氏つくるとしてさ、コイツ相当邪魔になるぞ」
「たしかに」
「えっ、ちょっと、ねえユーキ? 彼氏なんか作んないよね? 僕のこと、邪魔者扱いしないよね?」
「秘密」

 慌てて騒ぎ立てるぬこ坊と涼しい顔でそれを無視する山崎を一瞥してから、小野はグラウンドの方へと歩き始めた。ジャージ姿の斉藤の姿を思い描きながら、田んぼの泥まみれの鞄のことも壊れた携帯電話のことも忘れて、軽い足取りで駆けだした。
メンテ
Re: HEROES ( No.12 )
日時: 2012/11/16 02:03
名前: ねじたりん ID:2MCwvd/s

HN変更。スレ上げはしません。
これからもよろしくおねがいします。

追記:ミスった!馬鹿か私あげてしまった!
   他の方々本当に申し訳ありません!素晴らしい作品を下に流すとか恐れ多すぎるあああもうやだ本当に本当にごめんなさい!
メンテ
Re: HEROES ( No.13 )
日時: 2012/12/10 21:56
名前: ねじたりん ID:E6.QKN7E

ポケモン小説の方との並行連載が難しくなってきたので、この度ロックさせて頂くことにしました。
ポケモン小説の方との一定の折り合いがつき次第再開させていただく所存です。だいぶ時間はかかりそうですが、この作品自体に私はかなりの愛情というか愛着を抱いていますので、時間はかかるかもしれませんけれども、いつかかならず再開させます。

私の勝手な一存でロックしてしまうこと、また、この板に来られる方やほかの執筆者様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
メンテ

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