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[3476] Differences in Peace
   
日時: 2018/10/01 13:30
名前: あづま◆8kXyVF1umQ ID:1fl2iO3A

※更新鈍足!






◎はじめに
 この小説は、私が小学校高学年〜中学二年生位の間に書いたものを
 再編集したものとなっています。
 再編集とはいっても、ころころ変わる視点を統一(三人称化)したり、発見できた誤字を
 修正する程度であり、矛盾等は修正しきれていません。
 サイトに掲載するときに更なる修正や伏線の為に完全ではありませんが書き足したりしております。

 ジャンルはおそらくファンタジーです。
 常識の無い自分勝手な人物との共同生活のような内容が主となっております。
 この物語らは時代が前後していたり、複数の舞台が出てきますが
 世界観は全て同一となっています。
 稚拙な説明で申し訳ありませんが、どうぞお付き合いください。

◎次回予告
 更新は113話まで完了。
 次回114まで予定。いつ更新できるんでしょうか。
 
◎つぶやき
 取り急ぎ一話だけ。
 無事!内定をもらえました!!2年もかかった!
 本当に面接は万死に値している。
 データが本当に見つからないんだけど、どうしよう。

◎注意
 作品の中には流血や暴力、更には殺人描写があります。
 舞台となっている世界が地球の場合は特にありませんが、それ以外の場合は注意してください。
 また、一部エロのような物もあります。
 修正こそしていますが、考えれば推測可能なので苦手な方はご了承ください。

◎サイト
ブログ
 たまに更新予定なんかが書かれています
 
◎一覧
 Strange Friends      >>1-40
  かなり適当な設定   >>41-42
 Differences in Peace  >>43-

◎絵
 レイと奏音。このコンビは動かしやすい。
 スマホでも描けるもんですね。マウスが書きやすいけど、筆圧ではこっちに軍配。
 サイズがバカデカイかも。
メンテ

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Re: Strange Friends ( No.26 )
   
日時: 2011/12/23 14:38
名前: あづま ID:M0qpmRBk

「……。」
「あのさ、えっと…お前は無実だけどここにいるって聞いたんだ。」
「…そうだね。無実…無実……。」
「だったらさ、戻れるんじゃないか?」
「戻れるけど…戻りたくないから。ずっと…デストルさまと、いっしょがいい…。」
「好きなんだな…。」
「うん、大好き…。多分、家族みたいな感じ…。」
「そうなんだ。家族、か。」
「そう。家族は、いっしょがいいもんね…。」

家族は一緒がいい――そう言ったグリーネルの顔に初めて笑みが窺えた。
私の両親は忙しく、それにあわせて転校させるのもあれだからと私は施設で育った。
でも、夏休みの一週間と正月は絶対に帰ってきてくれてそれがとても嬉しかった。
高校に上がるときに一人暮らしをはじめてからは両親に一回も会っていない。
毎年、年賀状と誕生日にはがきが送られてくるだけになってしまった。
それが当たり前になったとき、突然の同居人が出来た。

「私も、一緒がいいと思う。家族、大事だよな。私にも血は繋がってないし、そいつらが何者か分からないけど
 大切な人たちだし、家族みたいだって思ってるのがいるよ。」
「そう。…おんなじ…なんだねぇ、ぼくとお姉さん。」
「そうだな。…これ、言いたくなかったらいいけど……なんで、反乱起こしたんだ?」
「…デストルさまは……興味。お三方は…デストルさまの言ったことに、面白そうだと思った。
 ぼくは、落とされそうになった、皆さまを助けようとして…失敗。」
「…助けようとしなきゃよかった、とか思わなかったか?」
「うぅん、思わないよ…。デストルさま、ぼくに優しく…してくれたから。ぼく、あなたの世界を見るのが好きだったの。
 でも、ぼく全然分からなくって。…デストルさま、教えてくれたの……。
 助けるの、失敗したけど…。デストルさま、怒らなかった…。ありがとう、言ってくれたの。」
「そっか。お前のこと、大切に思ってくれてるんだな。」
「それ…嬉しい……。」

グリーネルの笑顔が、窓からの光をうけて輝いた。
しかし、一瞬の後には無表情に戻り辺りを見回し、首をかしげた。
どうしたのかと様子を見ているとドアを指差した。そして、キズナ君が入ってくる。
彼に何かを呟き、窓の光に消えた。





「デストルさま…侵入者が……。」
「そうみたいだね。私の考えだと三人。」
「はい…。でも、一人は……人間。」
「彼女は冒険が好きみたいだからね。一回じゃ懲りなかったんじゃないかな?私が勧めたことだし。
 ただ、力をつけてそのままくるのは予想外だったけど。彼女は常識にとらわれないし、どっかで血が入ったんだろうな。」
「戦いますか…?」
「そうだね、ここの均衡は守らないと。でも、消しては駄目だよ、グリーネル。戦意喪失か、気を失わせるかだ。」

侵入者を迎えうつ為、二つの影は廊下を進み小さな部屋に入る。
そこには槍、刀などが並んである武器庫だった。
そこから最小限の物を取り出し、立ち去る。
外からはすでに破壊音が聞こえてきていた。それを耳にしたデストルは苦笑する。

「グリーネル、君はルーター…青年のほうと戦うんだ。彼は今執行者だから肉体を持っている。
 だからここの武器でも攻撃が通用するからね。」
「分かりました…。」
「私は兄の説得…は無理だろうね。戦うだろう。奏音は一番厄介だからキズナが華凛と合流させる。
 奏音は華凛を大切に思っているから彼女を守るほうにいってくれるだろう。」
「でも…あの人たち……華凛の家族…。飛び出してくるかも。」
「そうだね。奏音も私は裏切ったようなものだし攻撃されれば辛いなぁ。その時は、君に任せるしかないけど。
 華凛が動かなければ奏音も動かないだろうし…キズナがいてよかったよ。」
「……広間、にいる……。」
「じゃあ、君の力も最大限に使えるね。」

二人は目を合わせ、デストルは頷いた。
グリーネルは武器を構え外に一歩踏み出した途端姿が見えなくなる。
次の瞬間、広間と呼んだ方角から金属のぶつかる音が聞こえた。複数を相手にしている。

「作戦、変更のようだね。」

デストルは広間への道から華凛を置いてきた部屋へと方向を変えた。





「名前、華凛っていうんだ。」
「そう。あ、お前はさ子供の姿にされたのか?」
「ちげーよ、俺の最後の姿がこれ。女になって子供生んだこともあるんだぜ?」
「マジ?」
「あれすんげえ痛いんだよな。でも、生まれたときちょー嬉しいの。あん時は全員生き残ったんだ。」
「全員?」
「戦争してたんだよ。でも誰も死ななかった。…俺のこと、覚えてないんだろうな……。」
「もしかして私、お前に関わってた?」
「華凛は違う。俺2004年生まれだし。」
「ん?私の母親と同い年なのか。じゃ、聞けば知ってるかも。」
「無理無理。俺分かってるからさ。」

カラカラと笑うキズナ君を見て、デストルが言った意味をなんとなく理解した。
時間が感情を薄める。いずれ忘れていく。
サクソルの言っていた修正ってこういう事なのかと思っているとドアがノックされる。
返事をするとデストルが入ってきた。

「あなたは愛されているね。もう少し話をしたかったんだけどもう取り戻そうとやってきたみたいだ。
 こちらとしては何もしないであなたを返したかったんだけどね、先に攻撃されてしまって。」
「…お前が私を連れ去らなかったら……根本は反乱しなかったらこうならなかったんじゃないか?」
「私の知る限り、主は自分が知っていた歴史をその通りに動かすようにしている。…全知全能ってかんじかな。
 それは私達が生まれた世界にも同じことが言えてね。私が反乱を起こした理由はそのシナリオを教えてもらっていてね。」
「デストルさん…それ、言って…?」
「いいんだよ、私が言いたいから。私は人に試練を与え文明を授ける…そうルーターに例えられていたっけ。
 私は人と交流するのが好きでね。ただ、圧政をするようにした時レジスタンスは自分の意思で選択する、神なんていない。
 そう言っていて。それを聞いたときはおかしくて…主のシナリオどおりなのに自分の意思だなんてって。」
「……。」
「それがおかしかったからかな…ずっと心に残っていたんだ。神のシナリオなんて関係ない、レジスタンスはそう言ってたんだよ。
 それで、思いついた。シナリオを知っている私がそれに無いことをしたらどうなるんだろうって。
 あなたの世界だったらサクソルが修正してしまう。だから、主の世界を標的にした。…結果は追放だよ。」
「満足か、それ…。」
「まぁ、私なりの選択の結果だし。選択を間違って滅んでいった人たちを私はたくさん見ている。私もそれと同じだったんだろう。
 でも、間違った選択だとは思っていない。
 …こうしてる場合じゃない。キズナ、華凛を守ること。お前なら何があってもできるから。行くよ。」

デストルが私とキズナ君に持ってきていた槍を渡す。それから私の手をとり建物の中を進んでいく。
部屋から出て初めて気がついたが、金属音と叫び声が聞こえていた。
それは時代劇を思い出させ、戦いが起こっていることを悟らせる。
戦いなんてゲームや映画など現実に起こらない世代に生きてきた私は身体が冷たくなるのを感じたが、
隣を見るとキズナ君がしゃんと背筋を伸ばしているのを見て、怖がっていられないと気持ちを入れなおす。
メンテ
Re: Strange Friends ( No.27 )
   
日時: 2011/12/25 17:04
名前: あづま ID:fw.QJ4fE

建物から外に出て進んでいくと、更に音は大きくなっていった。
今は石で出来た階段を上っていく。
階段が終わるとそこは小部屋のようになっており、戦いが見渡せた。
手や足を切られ、血ではない何かを流し倒れている様々なモノ。
子供が多いと聞いていた通り、戦っているのはどれも小さな子供。大きい子でも中学生くらいまでだ。
その中心で数人が背を向かい合わせ戦っている。
戦っている人間を目を凝らしてよく見ようとする。

「サクソル、ルーターはグリーネルと戦って…奏音?」
「ええ、来てしまったようで。」
「なんか…え?刀持って……うわ、なんかうねってるのだしてる!」
「やっぱり植物系…特に食虫系が得意みたいだね。血が薄まっているとはいえここまで出せるのは凄い。
 ま、彼女は元々創造に大きな力があるみたいだしそれが補助をしているんだと思うよ。」
「話が分からないんだけど…。」
「直接聞けばいいんじゃないかな、好奇心だろうけど。私と入れ違いにくるようにしよう。」

そう言ってデストルは戦いの中に飛び降りる。
その足が地に着いた瞬間戦っていた子どもたちは消え、サクソルと奏音に隙が生まれる。
それを見逃さなかったのかデストルが奏音を持ち上げ、投げ飛ばすと同時に突風が起こる。
その突風によって吹き飛ばされた奏音がこちらに気づいたのだろう、着地してから走ってきた。

「やっほ。なんか会う度に婿は違う子を引き連れてるね。ショタといいルー君といい。」
「私のせいじゃないから。この子はキズナ君。」
「よろしく!」
「わお、今度は日本人か。あたしは奏音、婿の嫁。」
「…同性婚?」
「違う。こいつが勝手に自称してるだけだ。ただの女友達。」
「そーなんだ、へえ。」

キズナ君は奏音の答えに納得しないのかじろじろと見ている。
その視線が居心地悪かったのかちょっと身体を揺らした後、成り行きを説明してくれた。

「婿が帰った後十分くらい後、ショタが来たのよ。だから家に着いた頃じゃない?なんかさらわれたからルーター起こせって。
 で、まあ面白そうだったし自分の身は自分で守るって条件でついて来たの。ま、あたしは怪我してないし。」
「何でいるのかに関しては好奇心だろうってデストルが説明してくれたよ。というか、植物?」
「レ・オ・ン。」
「は?」
「だっから、あたしにとってはあの子は嫁のレオンです。デストルとか知らん。レオンって呼んでよ。」
「あーはいはい。でもレオンって偽名らしいけど。」
「でもあたしが知ってるのはレオンです。で、植物君は私の娘です。」
「…ついていけない。」

だが、ここまで言ってある考えが頭をよぎる。

「…お前もサクソルたちの世界出身とか?」
「ばっちり地球生まれの女だよ!まぁ、萌体験のおかげだね。奏美と想良ちゃんも…は、無理か。
 持ってないか…取られちゃったし。あ、でも体術ならできるはずだよ。」
「…夢だ。」
「ひっどいなぁ。あ、また行こうかな。婿も行こうよ、だったら話が分かるはず。」
「面倒ごとに巻き込むなって!」
「でもさ、俺は信じるよ。違う世界に行って魔法使えるようになるんだろ?アニメでもあるじゃん。俺、行きたい。」
「あぁ、これでこそ子供の反応!あたしが求めていた若々しさ!
 いいよいいよ、いっしょに行こうね!あたし知り合いもいっぱいいるから案内できるよ!」
「え…あ、でも…。」
「どしたの?」
「あ…ほら、俺あんた達と住んでる場所違うから…。」

キズナ君の言うことはもっともだ。
彼は2004年生まれ…私の母と同い年なのでここに来なかったらもうオジサンだろう。
それに、彼はここを出ることは出来ない。
しかし、奏音はそんなことを知らないので自信満々に言い放った。

「大丈夫!日本人じゃん、どこ住んでても探し当てるって。それにあたし、一応作家だよ?
 編集あたりに連絡入れてくれればあたしに来るし連絡取るって!ね?」
「…ありがと。」
「連絡待ってるからね〜。…あら、戦いはちょっとやばいなぁ。」

奏音の言葉に、戦いを続けている方を見る。
離れすぎていてよく分からないが、皆まだ立っているという事だけは分かった。





「なんで華凛を連れ去った!」
「話をしてみたかったから。…この答えは不満そうだね、兄様。でも、真実だから。」
「よく分かってるね、デストル?愚弟が!なんで、マスターを裏切った!」
「前に一度来られたときにも話したけど…興味。たったそれだけ。一番簡単で、正しい理由だと思うけど。」
「ふざけるなぁッ!」
「真面目に話しているんだけど…私は。」

力を自在に使える小さな兄と、抑制された力の人の体を持つ弟。
弟の槍が兄の体を貫くが、一瞬衝撃でよろめいただけで体勢を立て治す。

「やっぱり、物理的な攻撃は効かないですね、兄様。」
「分かってるんならさっさと華凛を返してくれるかい?」
「すぐ返すつもりだったよ。でも、こちらの世界を兄様は攻撃した。一応、この世界の主としてはほおって置けないでしょう?」
「お前が…世界の、主?マスターと、同じ…?」
「そうなるでしょうね。」
「認めるか!お前がマスターと同じ?」
「兄様、冷静になって。この世界は私達に有利なように作られている。兄様は大きな力を持っているのは知っているよ?
 でも、感情に任せて無駄に打ちまくっていたらいつかは尽きてしまう。」
「黙れ!お前が僕に指図するな!裏切り者!!」

サクソルの叫びと共に氷の棘が現れ、デストルを貫こうとする。
しかしデストルはそれをかわし、サクソルをめがけて炎の風を送る。
それを避けようとせずデストルに飛び掛ろうとするが、膝を突き、悲鳴を上げる。
その様子をデストルは見つめる。

「なに、こ、っあぁぁああ!!!」
「痛みですよ、兄様。あなたに外側からの攻撃は効かないけれど、体の内側から蝕んでいくものは有効なんだね。
 どんなに強いものでも、病には勝てない。これと似たような原理だよ。」
「っはぁ…、へぇ、勉強熱心だね。そうやって僕らを攻撃できる方法探してマスターの世界に乗り込んでくるつもり?」
「もう復活…早いなぁ。…乗り込むつもりは無いよ。私はこの世界を気に入っているし。」
「どうだかね、裏切り者!!」






「…まだ、やるの?」
「お前…誰だか、知らないけど…。華凛さん、返してくれないと……!」
「あなた達が…攻撃……。しなかったら、…普通に、返すはずだったのに……。」
「信用、できる、と?」
「……。」

やってきた侵入者に、一撃叩き込む。血、が流れて…落ちた。
信用、されてないみたい……。
ルーター、男、執行者、体は人間、斬ると、血が出る。
槍二本は、力任せに…折られた。今は、剣で戦っている。
相手は、人間の体。治癒力は高いけど……あぁ、血は流れるのね…。力、落ちてきてる……。

「…本気、出せ!さっきから、サクソル様達の方ばっか、見てるなよ!」
「……。」

ばれてないと思ったけど、ばれてた。
戦意喪失……できるかな。分からない…ぼくには、わからない…。
メンテ
Re: Strange Friends ( No.28 )
   
日時: 2011/12/25 17:06
名前: あづま ID:fw.QJ4fE

「うわっ…!」

グサリ。足を、斬る。膝、ついた。
……深い。力、入れすぎた…ごめんなさい……。
血が、涙が流れる…。痛い、…なみ、だ。
涙、どういう風に流れるの……?見たい、な。
傷が治らない。……力、終わった?
目の高さを合わせた…下向いてて、顔、見えない…。
髪の毛掴んで、顔、上げさせ……。

「くらえ!」
「……?…あっ。」

炎。傷を治すより、ぼくを、攻撃するのを選んだ…。
服が、焼ける……。

「、ごめんなさい…。」
「なんで…平気なんだよ。熱くないのかよ…!」
「ぼく、追放者じゃ…ない。」
「は?…なんでココいるんだよ!俺を攻撃…ッ。」

危ない…から、右肩を刺す。これで、しばらく攻撃ができない。
でも、

「目は、生きてる……。」

ぼくを、殺しそう。
……ゾクゾク、する。涙に、濡れた、生きた、目。
目が…一番、生きてるね。

「デストルさま…。」
「は?おい、まだ、俺戦えるぞ!」
「……。」
「ルーター!強がるな!お前、もう戦えないじゃないか!」
「サクソル様…俺、まだ……!」
「剣も使えないって!そんな小さい子に負けるんじゃだめじゃないか!」
「うっ……!、っ!」
「黙って…お願い……。」

向こうから、サクソルさま…の声がきこえた。…しゃべれるんだ…。
ルーター…ウルサイ……。今度は、左足。さっきと、同じ場所。
悲鳴…。でも、目は…涙に濡れただけ。…死なない。
でも、もう…動けない。デストルさま…、頑張ってるね。
ルーターの、顔を正面から、見る。
殺してやる…伝わってくるよ…ぼくを殺したがってる…でも、目は。

「怖いね…隠せてないよ。」
「怖いって…何が?」

あぁ……全然、隠れてない。涙、ずっと流れてる。

「涙…キレイだね……。」
「は、ふっふざけんな!」
「おいしそう…!」

あ、恐怖が、勝った。
なめてみる。…しょっぱい、かな。

「おいしい……怖がらないで…食べないよ…君は、キレイ。」

だから、もっと、泣いて。
涙が…見たいから。





「うわっ…!部下の教育ぐらいちゃんとやれよ!」
「…グリーネルをここまで壊したのは兄様たちだよ。それにケナベルはちゃんと教育できてるのかな?」
「お前に言われる筋合いないね!ふん、終わらせてやるよ!」

サクソルは小さな池があるほうまでデストルを誘い出す。
そこは先程まで戦っていた場所と違い地面は平らで手入れが行き届いているようにも見える。
サクソルは炎の風によるダメージしかないがルーターは体は人間。
サクソルの力や戦闘による疲労で体力が落ちているのは目に見えていた。

「どうしたんだい?疲れが見えるよ。」
「兄様と違い、体は人と変わりないのでね。…ケリ、つけようか。」

そういうが早いかデストルは右手に短刀、左手に剣を持ち一直線にサクソルへと向かう。
サクソルはその勢いを利用し、デストルの体に刀を突きつける。

「ぐぁッ…!」
「貫通…だね。自殺にも見えたけど?」
「えぇ…でも、こんな近距離からの攻撃ならば?」
「だから刀はきかな…、っ!」

デストルは右手の短刀を突き刺しサクソルの体内に自分の手を沈める。
そこから力を使い、炎を生み出す。

「ば、か…お前の手も、焼ける…!っは、あぁあ!!」
「…グリーネル!」

水のはねる音がし、グリーネルがサクソルに折れた槍を突き刺す。
その槍の色が一瞬変わった後、サクソルは悲鳴を上げる。
やがてその悲鳴も細くなり、ばたりと倒れた。

「…気絶、か。グリーネル、こんな戦いの後に悪いけどあの三人をよんでくれるかな。」
「分かった…。」
「ありがとう。」





「あ…ショタ、倒れた……。」
「サクソルが!」
「…い、痛いよ婿。…倒れ、あ。来る!」
「なにが!もールーターもやられるし…!」
「ぼくが…だよ。」
「グリーネル…!お前……。」
「あら、いろっぽ…そんな場合じゃないね!婿、あたし禿げるから!髪!!」
「奏音…てマイペースだな。」
「…デストルさまが、来てって…。」
「俺も?」
「…うん。」

グリーネルが手を差し出すがそれを無視する。
その手は、ルーターを傷つけサクソルに止めを打った手だ。
無実の罪でここにいると聞いたとき、私ははっきり言って同情した。
デストルを家族のようなものだと言って笑ったとき、共感した。
でも、もうそれは無い。
階段を降り、走ってサクソルの元へと向かう。
途中、デストルが降りた際に消えた子供が戻ってきて小刀で私を斬りつける。
それを引っこ抜きその子供に押し付けて再び走り出す。
手からヌラヌラと血が流れるがそれを気にせず走り続ける。
よく見えないその場所はとても遠かったが、疲れなんて感じなかった。
私が着いたとき、キズナ君はもうすでに着いていて奏音はルーターの元に行ったと言う。
サクソルの元へ行くとそばにデストルがいた。

「…睨まないで、とは言えないね。大丈夫だよ、気絶しているだけ。
 力を使い果たしたし、内側からの攻撃だからまぁ、三日くらいあれば目が覚めると思うよ。」
「そういうお前は…血だらけのクセに結構傷が塞がってるな?」
「体力は使ったけど力はほとんど使わなかったからかな。でも、血が流れたし…ギリギリだね。クラクラしてるよ。」
「サクソル……。」

呼びかけに全く反応しない。
生きていることの証明だろう、体が前後しているのを見て安心する。
小さい体で、頑張ったんだな……。

「手当て、してもらった方がいいかなって思うけど。どうかな?」
「……。」
「あぁ、もちろん私はしないよ。グリーネルもね。キズナはある程度手当ては出来るし、もしあれならエクリエルでも…。」
「デストルさん、エクリエルさんはこの人に落とされたんですし手当てしないと思うよ。」
「そうだったね。華凛、あなたさえよければキズナが手当てするよ。」
「…頼むよ。」
「おう!」

サクソルを抱え、キズナ君が私に手を貸す。歩き始めたら、何も考えられなかった。
風が、吹き抜けた。
メンテ
Re: Strange Friends ( No.29 )
   
日時: 2011/12/29 15:58
名前: あづま ID:xusckUwM

吹きぬけた風、グチャリという気持ち悪い音、奏音の声。
思わず後ろを振り返るとルーターがデストルと対峙している。
先程の音はルーターの剣がデストルのわき腹を抉った音らしく、デストルの傷口から大量の血が溢れている。
その血を見て、思わずへたり込んでしまう。慌ててキズナ君にサクソルを抱かせる。

「驚いたよ…その傷で。」
「……。」
「これは、精神力だけで立っているのかな…。」
「ルーターの、目…死ななかった……。」
「そう。じゃあこれは危険な状態だ。沈んでもらおう。」

その言葉に頷き、グリーネルはルーターの腹を一発殴る。
その衝撃でルーターは血を吐き、完全に意識を失ったようで倒れ始める。
それを奏音が押さえ、彼を負ぶった事でグリーネルを潰してしまうことを避けた。
ルーターの血を浴びたグリーネルがデストルを助け起こす。
その様子を見、皆死ななかったのかという安堵が押し寄せてきた。
キズナ君に手を引かれ、来た道を戻っていく。





「これで終わり。サクソルさんの方は俺は分かんないけど。」
「三日くらいで目を覚ますって言ってたし…信じるしか、ないじゃないか。」
「そうだね。あ、奏音とルーターさんとこ行く?俺案内するよ!」
「でも、サクソル……。」
「大丈夫だって。こいつ強いんだろ?俺見てたし。それに無理矢理こっちの世界来ればデストルさんが分かるし。
 行こうぜ!」

強引に手を引かれサクソルを寝かせた部屋を後にする。
ルーターたちがいるらしい部屋はさっきまでいたところとそれほど離れていなく、物音がすれば気づけるだろうと思った。
部屋の前まで来るとキズナ君はデストルのほうに行くと言って走っていった。
ノックをすると奏音の返事。
戸を開けたら奏音がルーターに無理矢理何かを飲ませようとしていた。
私はとりあえず椅子に座る。

「おい。何飲ませてるんだ?」
「あー…薬?っていうか飲んでくれない。」
「なんで疑問系なんだ。」
「これあのちっこい子…グリちゃん?君?がくれたんだよ。力を回復させるやつだってさ。」
「…攻撃してきたやつの、敵から貰ったものを?」
「攻撃しかけたのはあたしたち。それにあたしたちは負け。だってショタとルー君は気絶。あたしは婿たちと一緒にいたし。
 敵に情けをかけられた…でいいじゃん。そもそも殺すつもりじゃなかったんでしょ。」
「何で?いやに自信あるじゃないか。」

まだルーターは意識を失っており、薬を飲ませるのは無理だったらしい。
小瓶に栓をし、ベッドの端に置く。
それからもう一つ椅子を出してきて私と向かい合って奏音は座る。

「言ったじゃん、萌体験だよ。レオンがさ、休みたいんならいい方法教えるっ奏美の学校に行くように言うんだよ。
 で、部活してた奏美と想良ちゃんと一緒に行ったわけさ。したらトリップ。なんか魔法っぽい所だよ。」
「それがどうやって殺すつもりはない、に繋がるんだ。」
「なんか戦い方を教えられたわけ。戦争ばっかだったからね。受身とかそういう基本だけしかあたしやんなかったけど。
 で、訓練受けたおかげで想良ちゃん柔道部で唯一全国行ったじゃん…柔道は体術だし、関係なかったんだね。」
「知らなかったな、お前がそんなところ行ってるって。というか非現実的じゃないか。」

私がそう言うと奏音は面白そうに笑う。
その理由をきくと奏音は当たり前だというように答えた。

「だってさ、突然不思議な子供が来てる方が非現実。それにこんな訳分からない所にいるのにいまさら?」
「…あぁ!何か、麻痺してたよ。」
「まあ、あたし達がショタやルー君みたいに違う世界に行っちゃったって事だよ。ただ自分の意思じゃないけどね。
 あたしってなんでも首突っ込むから今回のことも予想してたんでしょ。だから訓練を受けさせた…
 そうだったら、殺そうとは思ってないわけよ。自意識過剰だろうけどね。」





一直線に走って、ノックしないで扉を開けて駆け込む。
中にはデストルさんとグリーネルさんがいて突然入ってきた俺を咎める。
…血の補給かぁ。やっぱり、ギリギリだったんだな。
でも、それどころじゃない。

「デストルさん、俺おかしいよ!華凛の近くにいると欲しくなる…。」
「華凛がかい?」
「うん。欲しい…なんで?俺、華凛に会ったのはじめてだよ。でも、欲しいって思うんだ。」
「…グリーネル、ありがとう。少し休んでいいよ、体の疲労が無いとは言え精神は疲れるからね。」
「部屋に…隅に…いれば、いい?」
「部屋じゃなくっても外を散歩したり好きなことをやるんだ。でも、しばらく部屋には入らないで。」
「みんなと…お散歩、してくるね…。」
「うん。いってらっしゃい。」

軽くお辞儀をしてからグリーネルさんは出てった。
扉が閉まって話し始めようとすればデストルさんがそれを制する。
一分くらいたってからデストルさんが口を開いた。

「ごめんね、これは聞かれてはいけないことだから。」
「いや、いいけど。でも変じゃない?初めて会ったのに欲しいって思うんだよ。」
「確かに普通なら変だね。でもね、君はもう普通じゃないだろう?人間じゃない。」
「俺…人間だよ。」
「正しくは“元”人間。…一目ぼれって事でいいんじゃないか?
 欲しいっていうのは彼女の気持ちが欲しい。でも、彼女は奏音や兄…サクソルにばかり意識がいってる。」
「うん……。でも、なんかそういうんじゃ…気持ち、じゃ。」
「どんなに願っても、どんな事をしても彼女の気持ちは手に入らない。こっちに向いて欲しい、話しかけて欲しい。
 いっしょに出かけたい、遊びたい、ずっと…彼女にそばにいて欲しい。」
「でも…。」
「彼女は違う。君は人生の中で出会った一人ってだけ。友達、がせいぜいだよ。」
「違う…俺、友達……じゃやだ…!」

なぜか涙が出てくる。
ずっと、ここに来てからずっと泣いてなかったのに初めて泣いた。
友達…じゃなんで駄目なんだろ……?
デストルさまが、俺の涙を優しくぬぐう。

「彼女がこの世界じゃ無いところに行ったらもう二度と会えないよ。」
「だったら、俺…?」
「君が、涙を流せるくらい彼女への想いが強いのは分かったよ。君は彼女に惹かれた…。」
「俺、華凛が好きって事?」
「……。」
「デストルさま?」
「そうだね…好きなんだ。でも、それは君の中に留めとかなきゃいけない。もう会えないんだから。諦めなきゃ。」
「…絶対?諦めなきゃ、駄目…?」
「うん、辛いけどね。でも、想うのだけは自由だよ。」
「……。」
「辛いね、引き離されるのは。大丈夫…君は苦しみから解放されるときが来るから。」

デストルさまが、俺の頭を撫でる。
これは、眠りなさいって合図だ…デストルさまが、笑って…あぁ、眠く、なってきた…。
メンテ
Re: Strange Friends ( No.30 )
   
日時: 2011/12/29 16:03
名前: あづま ID:xusckUwM

奏音は「レオンをちょっといじってくる!」と言って出て行ってしまった。
自分の担当が敵だった…まぁ、妥当な判断だろう。
部屋は知っているらしく一人で歌いながら行ってしまった。
サクソルの様子も見に行ったがまだ意識は回復していなかった。
そのうち、ここに来る前は医者だったという子供がやって来て私は追い出されてしまった。
どうやらその子はサクソルのところに来る前にルーターの手当てもしたらしく彼は丈夫ですね、と笑っていた。
まだ意識は戻っていないそうだがルーターの所にならいてもいいといわれたので今は彼の部屋にいる。

「…。」

体には新しい包帯が巻かれていた。
ただ規則的な息が聞こえることを考えて命に別状は無いようだ。
特にやることも無く、ルーターの髪の毛を弄り回す。…いたんでないんだな…うらやましい。
茶色を帯びた黒いクセ毛を指に絡めていると徒をノックする音が聞こえた。
適当に返事をし、その人が入ってきたのを感じ取るがただその人物は座って眺めているだけだった。
どうせ奏音だろうと思っていたのだがそれは違うようで、振り返るとデストルがいた。

「…なんの用だ。」
「冷たいね。ま、私はそれに値することをやったからね。ところでこれは飲ませなかったのかい?」
「こいつが寝てるからな。飲まそうにも飲ませられないよ。奏音が諦めてたし。」
「無理矢理にでも飲ませようとは思わなかった?ルーターが起きれば帰れるかもしれないとか。」

デストルはベッドの隅の置いてあった小瓶を振る。
私が返事をしないでいるとデストルはそれを戻し、口を開いた。

「敵から貰ったものを…て思ってるね。信用してもらえるとは思っていないけど、毒なんて入れていないから。」
「…そうか。」
「信用していないね。」
「そりゃあ…。」
「なんなら私が一回飲んで見せようか。その後君の気が済むまで私を監視したらいい。
 私は今、体は肉体だし彼と状態は同じだからね。毒が入っていれば回りも時間差はあれど効くはずだ。」
「解毒剤とか忍ばせているかもしれないじゃないか。」
「なら裸にして確かめてみるかい?」
「いや、いい……。」

デストルのほうに向き直る。
彼をはじめて知ったときはレオンで、こんな人物だとは思っていなかった。
奏音を理解し、周りを気遣ってくれるいい人。
まさか、敵だなんて思わなかった。

「なあ、どれ位で目が覚めるかってわかるか。」
「薬を飲ませれば半日くらいじゃないかな。このままだったら兄様よりもかかるかもね。」
「どうにかして飲ませるしかないか……。」
「口移し?でもすればいいんじゃないかい?」
「…なんで。」
「早く目を覚まさせたい。そのためには薬を飲まさなければならない。でも意識を失っているからそれは不可能。
 だったら無理にでもこじ開けて飲ませたらいいんじゃないかなって。」
「なんか必死じゃないか?私たちを早くここから出したいように…当たり前か、侵入者だしな。
 だったらお前がやれば?」
「構わないけど。」
「…やめろ。あぁ、奏音がいるときにやってあげればいい、喜ぶよ。…楽しませることができなかったって言ってたよな、
 そういえば。よかったじゃん、望みが叶って。」
「電車のときのか…懐かしいね。口移しが楽しいのか喜ばしいのか分からないけどそうだね、もし彼女が望めば。」
「まじでやんの。」

そこで会話が切られる。もう、話す内容が見つからない。
ただ、時間が流れる。

「あ、そういえば今って何時なんだ?」
「ここには明確な時間が無いからね。みんな起きたい時に起きて寝たい時に寝る。主の世界を参考にしたんだよ。
 でも、君達が戻るときには君を連れ去ってしまった時間より少し後に行くように努力しよう。」
「そりゃお気遣いどうも。あ、思うんだけどお前が弟なのか?見た目でいけばお前が兄なんだが。」
「元は兄様よりも外見は幼かったよ。だから大人たちは油断して心を許してくれた。おかげで仕事がしやすかったよ。
 まあ私達は外見好きに変えられるからね…。私が追放される前、自我を持ったときの姿は兄様より幼かったと言えるかな。
 反乱して落とされたときにこの外見になったんだ。」
「それは、落とされた全員がか?」

その質問にデストルは遠くを見る。
懐かしんでいる、そういう表情だと思った。

「そうだよ。ヤーネルは男性体から女性体に。クリノーは幼児になり、レノメノは翼を持った人間にされたんだ。
 この三人は消されてしまったけどね。あぁ、グリーネルは追放者じゃないし外見は変わっていないよ。」
「あれ?でもさ、レノメノ…は翼を持っただけなのか?むしろ有利になっているような…。」
「レノメノはどんな事があっても諦めない性格でね。落とされた後、その翼で出口を探した。でも全く見つからなかった。
 だから彼がここを自分達の世界にしようって言い出した。皆賛成したよ。でも主は彼の失望が見たかったんだろうね。」
「失望…なんで。」
「さあ。討伐軍に彼は幻影を見せられた。そして彼は消された。なんでそうなったか今でも分からないよ。」
「そうか…。」
「ただ、時々思うことがある。」

彼の言葉に、思わず顔を上げる。

「私達の反乱も主がそうなるように仕向けたのではないかって。私にシナリオを見せ、後に反乱を起こさせる。
 でも、そのシナリオも本当のシナリオどおりに進ませる為の物だったかもしれないだろう?」
「いくらなんでも良く捉えすぎじゃないか?」
「まあ、そうかもね。でも、もし反乱を起こしたのが想定外だったら主は時を戻すなり私の存在を消すなりできたはず。
 それをしないっていうのは疑問が残ってね。私の記憶からもあの三人は消えないし。」
「……。」
「それに。」
「なんだ?」
「私がまだ人間の歴史に関われていることが変だ。私の力は人に試練を与えること。反乱したものに力を残しておくのは
 危険なはずなのに剥奪しないし。それに疑問を持って何回かちょっかいを仕掛けてるし人の世界にも関わった。
 でも、剥奪されない。私はまだ、主に必要とされているのかもしれない。」
「あ、愉快犯ってやっぱりお前か。」
「私はそう称されてるのか。まあ、私は戻るつもりは無いし主の意思ではなく自由に自分で選択して生きていくつもりだ。
 それすらも主のシナリオかもしれないけれどね。」
「そうか…主のシナリオのうちって思ってたくせにな。」
「心変わりはするものさ。それに私は内心笑ってた人に動かされてしまったようなものだし。
 ルーターが起きたら呼んでくれるかな。一つお話があるんでね。あ、ここの食べ物でよければグリーネルが持ってくるよ。
 キズナなら君は一番いいだろうが彼は今問題を抱えていてね。」
「…貰うよ。」
「そうか、分かった。じゃ、あと二時間位したら来るから。何か食べれないものとかあるかい。」
「特にないはずだ。」
「そう。…甘いものが好きらしいね。口に合うかは分からないが持ってこさせるよ。じゃあ。」

そしてデストルは出て行く。
甘いもの…こっちの世界にもあるのか、意外だな。
ルーターに薬を飲ませようとするがやはりできなくて、頬を伝って枕にしみを作った。
けっこうこぼしてしまった、と小瓶を見れば勝手に補充されたのだろうか。いっぱいまで入っている。
そういえば奏音はデストルに会いに行ったのではなかったっけ。
でも、彼がこの部屋に来た時間を考えると話した時間はとても短そうだ。
それとも奏音は部屋を知らなかったので迷子になっているとか?
そしてそのままこの建物の探検をしている……なんだかありえそうだ。
メンテ

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