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[878] 雪飴
   
日時: 2018/10/02 02:24
名前: ID:bGZDxOCU

*。・゚+.  snow drop  .+゚・。*




>* 入道雲 *(>>03-07

[>>03]− 1 − [>>04]− 2 − [>>05]− 3 − [>>06]− 4 − [>>07]− 5 −



>* 雲と泥 *(>>08-11

[>>08]− 1 − [>>09]− 2 − [>>10]− 3 −  [>>11]− 4 −



>* めがね *(>>15-19

[>>15]− 1 − [>>16]− 2 − [>>17]− 3 − [>>18]− 4 − [>>19]− 5 −



>* 夢の続き *(>>20-29)

[>>20]− 1 − [>>21]− 2 − [>>22]− 3 − [>>23]− 4 − [>>24]− 5 −
[>>25]− 6 − [>>26]− 7 − [>>27]− 8 − [>>28]− 9 − [>>29]− 10 −



>* アネモネ *(>>30-36)

[>>30]− 1 − [>>31]− 2 − [>>32]− 3 − [>>33]− 4 − [>>34]− 5 −
[>>35]− 6 − [>>36]− 7 −



>* にわか雨 *(>>37-56)

[>>37]− 1 − [>>38]− 2 − [>>39]− 3 − [>>40]− 4 − [>>41]− 5 −
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>* 泡恋 *(>>57-)
[>>57]1 [>>58]2 [>>59]3 [>>60]4 つづきます(・ω・)


*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*――――*



*。゚・  ご挨拶  。・゚*

 お久しぶりにお久しぶりを重ねていくスタイルです。
 雪飴を開いてくださってありがとうございます。

 あれから1年9か月。前の仕事を辞めてそれだけ経ったということですが…!
 新しい仕事にもだいぶ慣れてきて、昨年の夏から冬は日々勉強で
余裕がなかったのですが、近頃は落ち着いてきております。
 ゆうまさんの高校生時代、書ききらないととふと思い出して。
読み返しては自分の学生時代を思い出しては甘酸っぱくなってます、
あー、黒歴史。そんなこんなで、また書きすすめていこうと思いますので
何卒、よろしくお願いします。


 ※かたつむり更新、ご了承くださいませ(´・ω・`)



                  [2018/10/02.Tue*`.]


.
メンテ

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にわか雨。 ( No.56 )
   
日時: 2013/06/29 20:23
名前: ID:sMVmP6as

− 20 −



 誘拐じゃないんだ、決して。

「お兄さん、名前何て言うんですか?」

 明らかに年下の女の子を載せて颯爽と……? 否。
必死な顔をしながら全速力な俺。

「さっ、ごほっ佐藤、憂馬、です」

 息も切れ切れ、なんとか答えた。
 何せ荷台に美少女と旅立ちの荷を載せているため
かなりの負荷が俺を襲っている。
最初に飛ばしすぎたかも、てへぺろ。

 たまに背中に触れる鈴原さんの肩にドキドキしながら、
意外と早くバス停に着いた――




 よぁこいしょ、とか可愛く言いながら荷台から降りた鈴原さん。
荷物を抱え直して、律儀にお礼を告げた。

「え、と、……鈴原さん」

 あと何分だろう。聞きたいことは山ほどある。
 だが、最後に云いたいことはひとつだ。

「またね」

 右手で愛車を支えながら、左手で前髪をくしゃくしゃっと撫でる。

 一瞬驚いた顔をしたが、すぐに鈴原スマイルで答えてくれた。

「また、会えるといいですね」

 手櫛で軽く整えながら、こちらを見る鈴原さんの
背中越しに、バスが見えた。




――


誰かの人生を変えるなんてそうそうできないが、
誰かの人生が変わることで、俺自身も変わってくる
と信じたい。


 また、いつか彼女と会える日も来ると。



――そんなことを思いながら、彼女を乗せたバスが
遠ざかるのを、しばらく眺めていた。



>>おわり。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

久しぶりのライトな終焉ww
いまの私が前向きなのが影響しているようです(笑)


メンテ
泡恋 ( No.57 )
   
日時: 2017/01/04 23:20
名前: ID:tv.LFsB.







 残暑の9月、夕涼みの中庭。沈み始めた夕陽が校舎の影を長く伸ばしていた。

 授業も終わり、部活へ向かうのだが、気分が沈んで仕方ない僕は、
中庭のポプラの木を囲むベンチに、浅く腰掛けてうな垂れることにした。

「あー……、ムリ」

 ポツリと漏れた心の声。頭を抱え、深く息を吐く。

 こんなにも一人の子を好きになったのは初めてで、
どうしたら君に想ってもらえるのか、考えた。

 だけど、僕が想えば想うだけ、君の心を傷付けるのは明白で。

 幼い頃から一緒に遊んでいた、いわゆる幼馴染で、ごく自然に好きになっていた。

 高校生になって、オシャレにも気を遣うようになってからは、
中学の頃の比じゃないほどにモテた。


――


 今朝のことだ。

「憂馬くん、これなんだと思うー?」

 一枚の紙をひらりと僕に見せながら含み笑いをして、
靴箱をパタンと閉じた。

「え、呼び出し状?」

 上履きに履き替えながら答える。

「そんなかんじー!
 ふむ……『今日の放課後、教室で待っててください』だってさ」

 君は紙に目を向けたまま言う。

「へぇ、待つの?」

「そうだねー、一応待とうかな」

 待たなくてもいいのにと思ったが、口には出さない。

「一応って……、もし告白されたら?」

「断る!」

 腕をクロスしてバッテンのジェスチャーをする君。

「今は部活が忙しいんだ! ね、憂馬くん」

「文化祭近いし頑張らなくちゃね」

「うん!」


――


 君に行かないでって言えたら、なんて思いながら
もう一度、深く息を吐いた。



>>つづく。

メンテ
泡恋 ( No.58 )
   
日時: 2017/01/04 23:22
名前: ID:tv.LFsB.







 ポプラの木をぐるりと囲むように建てられた本校舎の、
部室棟へ続く廊下を歩きながら、窓の外に目を向ける。

 少し見下ろすと、さっきまで座っていたベンチに人影が見えた。
女の子が二人、談笑しているようだった。
 

「つっきー!! 部活はー?」

 少し先の窓から身を乗り出しながら叫ぶ人がいた。

 見間違いかと思ったけど、俺の双子の姉、奏(かなで)だった。

「部活行くんだけどー! 今朝手紙で呼び出されちゃったの!
 でも! すぐ断ってくるからー!」

 奏の視線の先に居たのは月夜。同じ部活だ。
中庭のポプラの木を挟んだ向かいの廊下から、月夜なりの精一杯、
大きな声で返事をしている姿に、しばし見とれた。

「またー?! うらやましーい。じゃ、待ってるから早くねー!」

 月夜は笑顔で、ほーいと返事をして廊下を走り去っていった。

 あぁほんとにすぐ、なんだな。

 と、ホッとしたのも束の間。

 くるりと反転した奏と目が合ってしまった。
僕を見つけるなり小走りで駆け寄ってきた。

「憂くん行こー」

 僕の左腕を捕えて、意気揚々と歩き出した奏。

「つっきーちょっと遅くなるって」

 チラッとこちらを見てニヤリと笑う。

「そ、そうみたいだね」

 心臓がバクバク鳴っているのを、どうにか悟られないようにするのに必死だった。




>>つづく。
メンテ
泡恋 ( No.59 )
   
日時: 2017/01/05 00:43
名前: ID:GftYxLY2







 カシャンッ――

 また落とした……。いつもなら何でもないところでつまずいて、スティックを落とす。
そのたびにさっきの影像がリピートされ、さらに落ち込む、を繰り返して四回目。
 そろそろ落ち込む限界点に達しそうだが、月夜が戻るまで延々落ち込み続けられそうだ。

 スティックを拾い、もう一度ドラムの前に座る。

『すぐ断ってくる!――』

 持ち直した途端、また指の間をすり抜けた。

「憂馬くんさっきから落としすぎだよー、大丈夫?」

 落としたスティックを差し出す声の主は、一つ先輩の響子さん。
どこぞの会社の社長令嬢らしいが、とても庶民派でとっつきやすい。

 首を傾げた拍子に、切り揃えられたショートカットの黒髪がサラサラと揺れる。
 響子さんは口角を上げながら囁いた。

「またつっきーのこと?」

「や、そのー……」

「モッテモテだもんねー、いいなぁモテ期だなぁ」

 響子さんも十分モテていらっしゃるが……無自覚のようだ。

「遅れるとは聞いてるけど、遅すぎるもんねー。
 あ、ほっしー来たー」

 開けられたドアに、高身長のイケメンがもたれ掛かっていた。

「ほっしーって呼ばないでって何度言ったらわかるかな……」

 部長の星空さん、正しくはせいくうと読む。
堂々としたキラキラネームだが本人はさして気にしていないらしい。

「ん、月夜は? まだなの?」

 一通り部室を見渡し、月夜の不在に気付く。まだだよーと響子さんが答えると、
すぐさまケータイを開いて、顔の横にあてた。

 星空さんのシスコンぶりは有名なので、すぐに察しがついた。

「電話……!?」

「さすがほっしー、やるねぇ」

「つっきー愛されてるぅ、あたしも愛されたいなー」

 奏の視線が痛いほど突き刺さる。
僕が、苦虫を噛み潰したような顔で奏を睨み返すと、響子さんの隣に駆け寄ってきた。

「響子ちゃんもそう思いませんかー?」

「んー、わたし一人っ子だからなぁ、兄弟愛ってどんなものかわからなくって」

「一人っ子なんですか!」







眠気が限界です、途中書きすみません……
メンテ
泡恋 ( No.60 )
   
日時: 2015/02/01 22:58
名前: ID:zjF9Xv4I







 別棟の最上階、一番突き当たりにある音楽室を出ると目の前に廊下。
準備室と空き教室を横目にすり抜けて、階段を下る。少しだけ足早に三階の連絡橋を渡った。
 この学校は不便なことに教室棟の方へ行かないとトイレがない。

 そういえば三階はたしか一年生の教室があったな、と思いながら手を洗ってトイレから出た。

 ……すんっ……ずずっ……

 トイレから廊下を挟んだ向かいの教室から、鼻をすする音がしたような。
こんなベタな展開あるわけないよなぁと思いながら少し覗くと、黒髪のてっぺんが見えた。

「月夜?」

 小窓におでこを当てながら呟くと、肩が揺れてドアにぶつかった。

「なっ……憂馬くん」

 ぐしぐしと袖で目元や頬を拭いながらこちらに顔を向ける。

「なんで泣いて」

「ないから!!ぜんぜん!!」

 お、おう……。すっごい頭ぽんぽんしたいんだけど……、ぐっとこらえる。
 とりあえず目元を冷やすために、手洗い場に移動した。
このまま部室に戻っても兄や響子さんに問い詰められる未来しか見えない。

 しばらく目元を冷やしながら、来月の期末試験のことや、新しい譜面が覚えれなくて、とか
雑談をしつつ頃合いを見計らっていた。丁度会話が途切れそうになったとき自然な流れで本題を切り出す。

「そういえば恋文は?」

 うぐっ、と可愛らしく息詰まってから、

「やっぱり告白の呼び出しだった……気持ちはうれしいけどごめんなさいって」

 水でしめらたせたタオルをぎゅっと押し付けた。

「断ろうと頭下げたの。そしたら、散々言われちゃって、へこむよねぇ。ふふっ」

「そっ……かぁ。んんー」

 どんな言葉をかけようか、いろいろ考えてぐるっと一周回って返ってきた。

「強がって一人で泣くより奏や響子さんに聞いてもらお?」

 これを言うのが精一杯だった。きっと俺にできることは限られてる。
女の子同士で話して、すっきりして元気になってもらえたらうれしい。

 タオルで隠れて口元しか見えないが、少し笑ってくれた気がした。

「だね!」

 一息大きくついてから、パッとタオルを離したかと思うと
ありがと、と言い残してひょこひょこ駆けていった。




メンテ

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